俺は俺なりの外交感覚で
事を図って行ってきたつもりだった。
それは俺なりの
自負自信にのっとってやったことだが、
無念ながらこの国は未だに
アメリカの属国ということを
なんとこの俺自身が証してしまったのかもしれない。
肝心の司法までがそれに屈してしまい、
日本にはあり得ぬ刑事訴訟の手続きを
この日本にまで持ち込み、
あまつさえその証言に対する
当事者への反対尋問までを封じるという、
この国の法体系を全く無視した
前代未聞の裁判が始まり、
以来100年戦争というべきか、
翌年1月から丸紅ルートの後半が始まり、
まさかの一審判決が出るまで6年半、
さらに二審判決まで4年、
そして最高裁への上告後の曖昧な裁判の進行で
俺の生殺しの年月が続いていったものだった。
「天才」
石原 慎太郎 著
にわかには信じがたい裁判経過
真相はどこにあるのか
角さんは濡れ衣のまま
苦渋の人生を生き抜いていった
我々の日本の国を誰よりも
守り抜いた男の生き様はなんともはや
お気の毒としかいいようがない
カネまみれの総理と酷評された角さん
長い長い公判生活を
依然と派閥の領袖として
君臨していた姿は凄まじかった
この国のために働き抜いた
角さんの人生はあまりに残酷
アメリカという大国の尻尾に
噛み付いたらどうなるのか
まざまざと思い知らされたようである
もし著者が角さんプームを巻き起こさなかったら
角さんは悪の枢軸との汚名は
永遠に続いていただろう
角さんの為したる政策が良かったのかどうか
また論客たちが詳しく評価することだろうが
この国に角さんのような
トップリーダーが存在していたという
歴史の事実を深くかみしめたい
そして国のトップも末端国民も
国を愛するとという原則だけは
断じて見失わないようにしたいものだ
早起き鳥
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