早起き鳥 

【未明混沌】今日も必ずお元気で…!

rakuten

荒唐無稽な殺し文句...!

2016年08月01日 03時41分18秒 | 読書







 最初の選挙は予想に反して

地元の柏崎市から四人の乱立となり

十一位での落選となった。


しかし、人生不思議で、

それからわずか1年後に

ゼネストが引き金となり

戦後二度目の総選挙が

行われることになった。


今度こそは

他人任せにの選挙ではなしに、

選挙区の中に

二つの会社の出張所を構え、

前回のキャッチフレーズ

「若き血の叫び」を掲げて

自らの陣頭指揮で選挙区を走り回った。


演説の内容は

裏日本と呼ばれている

日本海に面した雪国を

表の日本にするために、

三国峠をダイナマイトで

吹っ飛ばせば越後に雪は降らない、


そしてその土を日本海に運べば

佐渡島と陸続きになる、

これからは東京から新潟へ

出稼ぎにくるようになるという

周りからみれば

荒唐無稽な殺し文句だったろうが、

俺には昔の体験を踏まえた

確信のようなものがあった。


  「天才」
          石原 慎太郎 著
     









 三国峠をダイナマイトでぶっ飛ばせば

越後に雪は降らない

そんな殺し文句の

政策をぶち上げるとは・・・

驚きのなにものでもない


今の選挙、どの政治家も

言っていることは大して違はない

そして「勝たせてください!」の連呼

それはあなたの都合でしょう...!

投票には行きたくない気持ちでいっぱいになる


この現代に角さんのような

わかりやすいはっきりとした

政策をぶち上げる候補者が存在してほしい

でも「それは実現するのですか?」

と住民から問われれば、

「それはカネ次第、

そのカネを私は調達してきます」

とでも明確に角さんなら答えるのだろう


良い悪いは別にして、

そんな時代の寵児が

若いスターとなって羽ばき始めた

当時のこの国にあって

そんな痛快なことはなかったであろう...!


     早起き鳥




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