トンネルの向こう側

暗いトンネルを彷徨い続けた結婚生活に終止符を打って8年。自由人兄ちゃんと天真爛漫あーちゃんとの暮らしを綴る日記

ジレンマ

2006-12-25 19:29:50 | 元夫婦
夫の様子がずっとおかしかった
腑に落ちない事もいっぱいあった

でもあえて荷物を受け取らない覚悟を決めて
見ないように関わらないようにここ数ヶ月を過ごしてきた

だからなのか意外と早く荷物は届く事となった

昨日イブの支度をしていると夫が「相談がある」と言い出した
とても嫌な予感がした

夫は「友達がお前の必死さが見えない。此処は手付金の一部を
俺に払ってお前もハラを括ったらどうだと言われたんだ。10万ほど友達に
払いたいんだけど」と言った

その夫の目が生気を失い、彷徨うヨボヨボの野良犬のようだった
返事をしたくなかった
これが嘘か誠かと考えるのも嫌だった

その荷物を受け取りたくなかったのだ
「嫌だ!」搾り出すように言った

「納得いかない。あの友達が必死さを証明する為に10万よこせなどと言うわけがない。あなたはずっと此処何日も様子が変だった。腑に落ちない事もいっぱいあった。そんな理由の10万じゃない。他に胸にしまって苦しんでいる事があるんじゃないの?なんなの?」と聞いた

夫はまたいつものだんまりのままだった
「イブの支度があるから後にして」と言って部屋をでた

イブのパーティも終えて子供達をお風呂に入れようとしていたら
また「話を・・・・ちょっと・・・ちょっと」と無理やり部屋に閉じ込められた

「なんなの?」
「また車を担保にお金を借りてしまって。。。返済日が近づいていて。。」

何に使ったかはどうしても言えないという
そして約束を破ったので家をでて1人で暮らすという

車担保の借金は6万だそうだ
「たった6万位なら一ヶ月も夜中でもバイトすれば返せたんじゃないの?
昼間だって別に会社に勤めているわけじゃないんだから何とでも出来たんじゃないの?それが何でまた私を騙してお金を出させようって言う発想しか浮かばないの?」

「バイトをするとそのお金をどうして入れないの?とお前に責められるから言えなかった。またお金を借りる行為を繰り返してしまって。。。」

それからいろいろ話した
「私から借りずに返すにはどうしたら良いの?
私はあなたの尻拭いをもうしたくない

何が止められないのかは分からない。言いたくないなら聞きたくもない
でも止められない何かの為に家の大切なお金を使いたくない
もうあなたの嘘つく顔を見たくない。」

夫は「車を取られたら仕事が出来ない。バイトで返すから今は期日までに返したい」そう言った

もう別れた方が良いのか
別居したほうが良いのか

夫は今日バイトの面接をうけると昼にやってきた
本気でバイトで返すつもりがあるんだなとは思った

でもまだお金は渡していない
夫には依存症の話もした
前もしたけれど。。。

「止められない何かを止める為にはもっとあなたも仲間を見つけるべきだ。
借金は付属でしかない。元の根元を断たなければまた繰り返す事になる」

それも夫はカウンセリングも受けると言いながら自分はもうしないと思っているようだった
まだ認められないようだ。

でも伝えるだけ伝えたからもう出来る事はもうない。

たった6万で車を取られてしまうと仕事が出来なくなってしまう
バイトで返すと言うならそれも問題と向き合うことになるのだろうか

息子の貯金を崩して買った車。。
簡単に私も手放せない

どこかでバイトで返してくれるならと思っている自分がいる
でも本人の為にならないんじゃないかと思う自分がいる

夫は昼間に帰ってきて「ごめんね」と泣きそうな顔をした
まるで自分でもやってしまった事に戸惑うかのように苦悶に顔を歪ませるのだ

今回はそれ程ショックじゃなかった
離婚の言葉も何度も頭に浮かんだ。
でもやっぱり結論には達しなかった

ただ夫には「いつかあなたが帰ってきて私がいなかったら、あー俺の嘘に耐えられなくなったんだなと思って探さないでね」と言っといた

夫は「わかった」と小さく呟いた

今もお金を渡すかどうか迷ってる

今日も聞いてくれてありがとう