全英連参加者のブログ

全英連参加者の、言葉やその他諸々についての雑感... 不定期更新です。

長野新幹線

2013-05-12 05:09:15 | 全英連参加者 2013

 7日付の毎日jpの記事で、久しぶりにこの表記を見かけた。
 それによれば、2015年の北陸新幹線金沢までの開業に伴い、路線名称を法律に基づく「北陸新幹線」にするか、「北陸長野新幹線」にするかでもめているとのこと。
 この「長野新幹線」は、1998年の長野冬季オリンピックに間に合わせるため、前年に長野まで開業した。当時、地元(経済団体)が「長野に行くのに『北陸』では分かりにくい」として「長野新幹線」を主張。一方金沢までの着工のめどが立たず、北陸の沿線自治体は「その呼び名(長野新幹線)では、工事が長野で終わる印象」と反発。折衷案で「長野新幹線」になったと記憶している。「行」の文字が当初は小さかった。その後「行」が取れた。

 記事を読んで思った。
 『ど~かな~。まあ、これは北陸新幹線でしょ。

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 新幹線の路線名称は、いろいろな付け方がある。在来線の名前からつけたものは、東海道、山陽、東北、上越各新幹線。地域の名前からつけたものは、博多~鹿児島中央を運行中の九州新幹線(鹿児島ルート)。現在開業に向けて建設中の新青森から北は北海道新幹線である。ミニ新幹線は、終点の駅がある県の名称を使い、山形、秋田新幹線となっている。
 現在建設中の九州新幹線のいわゆる「長崎ルート」は、終点の長崎だけがクローズアップされないように、長崎・佐賀両県は「西九州ルート*」と呼ぶようにしている。長野は北陸新幹線の終点駅ではない。ミニ新幹線でもない。路線名に名前を残すことは厳しいだろう。路線名も大事ではあるが、「長野」どまりの本数をどれだけ確保するのかの方が肝心ではないか。長野止まりの列車を「北陸新幹線[長野行]」という便名として維持することを考えるべきだ。

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 名前は結局使う人、世の中が決める。
 国鉄がJRになった時、通勤電車(国電)をどう呼ぶか決めた。その名称+を誰か覚えているだろうか。現在それをJR東日本は使っていないし、利用者で覚えている人は少ないだろう。この「長野新幹線(北陸新幹線長野行き)」も紆余曲折を経て「長野新幹線」になり、現在はそれで通っている。「北陸長野新幹線」を無理押ししても、今度は逆に長野が消えて、「北陸新幹線」になると思う。

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 *「長崎佐賀(佐賀長崎)ルート」のほうが、関東地方の人間には分かりやすい。
 +E電である。


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