Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

ヴィガノ大司教のクリスマスメッセージ「あなたが、至聖なるご誕生とご受難と死によって民を解放なさったように、今日もまた民を解放してください。」

2021年12月23日 | カトリック・ニュースなど

ヴィガノ大司教のクリスマスメッセージ

Archbishop Viganò’s Christmas Message

カルロ・マリア・ヴィガノ大司教 2021年12月20日

NATIVITAS DOMINI NOSTRI JESU CHRISTI SECUNDUM CARNEM
私たちの主イエズス・キリストの肉によるご誕生

12月25日。
初めに天主が天と地を創造された時から5199年目、洪水から2957年目、アブラハムの誕生から2015年目。
モーゼとイスラエルの民の出エジプトから1510年目、ダヴィドが王として油を注がれてから1320年目、ダニエルの預言によれば65週目、オリンピア紀元194年目。
ローマ建国から752年目、オクタヴィアヌス・アウグストゥスの治世40年目。
全世界が平和であった、世の第6時代に、
永遠の天主にして永遠の御父の御子であるイエズス・キリスト、
そのいとも慈悲深きご来臨によって世を聖化しようと願い給い、
聖霊によりて宿り、ご受胎から9カ月を経て、ユダヤのベトレヘムで童貞マリアから生まれ給い、
肉となり給うた。

ローマ殉教録、12月25日[1]

毎年のように、季節と歴史のサイクルの中で、聖なる教会は、永遠の天主にして永遠の御父の御子であり、聖霊の御働きにより聖母マリアによって宿り給うた、私たちの主イエズス・キリストの肉によるご誕生をお祝いします。荘厳な典礼の言葉によって、贖い主のご誕生は、時をその「前」と「後」に分けるよう人類に義務付けます。主が救いのみわざを遂行するために御自らご托身になり、アダムにおいて堕落した人間をサタンの奴隷状態から決定的に引き離されるその時から、「以前と同じものは何もなくなるのです」。

親愛なる兄弟姉妹の皆さん、これは、私たちの「グレート・リセット」です。これによって、天主の御摂理は、私たちの最初の父祖の原罪により、いにしえの蛇によって破壊された秩序を回復させたのです。背教の天使とその指導者ルチフェルは除外されますが、すべての人間が人となられた天主の犠牲から恩恵を受け、アダムの創造以来定められていた永遠の命を取り戻すことができるようになる恩寵を与えてくれたリセットです。

初めから反抗的な被造物に対する、創造主の側からの、何という素晴らしい御慈悲のみわざでしょうか。十字架上の天主の御子という捧げ物を受け入れることによって、不従順な人間に、御子の無限の罪の身代金を与えられた、何という天主の愛でしょうか。propter nos homines et propter nostram salutem(われら人類のため、われらの救いのために)、人となり給うた聖三位一体の第二のペルソナの従順をもって人間の高慢に応え給うた、何という天主の謙遜でしょうか。これこそ、真の「新秩序」(New Order)であり、永遠の敗者【悪魔】が、天主の御稜威の栄光を、あわれな死すべき被造物である私たちにお分けくださることを妨げようとする戦争の千回の戦いの後、天主によって切望され、何世紀にもわたって続くように定められたものなのです。これこそ、人間をその完全性で創造し、人間に友情を与えることで満足せず、人間が自ら悪魔の奴隷として降伏することによって天主を裏切った後、天主の御独り子のいと尊き御血という代価で、人間を買い戻すことに―「redemptio」(贖い)は、まさに奴隷が買い戻されて(贖われて)再び自由になるローマ法の制度―決めたお方の勝利です。そして、それはまた、ご托身の神秘において、贖い主、すなわち、私たちのために苦しみを受け、死ぬように定められた聖なる御子をお生みになった天主の御母の勝利でもあります。原福音において、その血統と敵【悪魔】の間の永遠の敵意において、蛇に対する勝利者として約束されたのは御母なのです。

このために、選ばれた民(ユダヤの民)が集められ、このために彼らは約束の地へと導かれました。このために、聖霊は旧約の預言者たちに霊感をお与えになり、救い主の誕生の時と場所を示されました。このために、天使たちは洞窟でグローリアを歌い、東方の三博士は星に従って、王の子のように産着に包まれた御子を礼拝したのです。このために、童貞聖マリアはマグニフィカトを歌い、小さな洗者ヨハネは聖エリザベトの胎内でおどりました。このために、シメオンは約束されたメシアを腕に抱いて、Nunc dimittis(主よ、今こそあなたのしもべを死なせてください)と言ったのです。

Veni, Emmanuel: Capivum solve Israël.
来てください、インマヌエルよ。あなたの捕らわれの民を解放してください。
あなたが、至聖なるご誕生とご受難と死によって民を解放なさったように、今日もまた民を解放してください。偽りの牧者たちや傭い人たちを明らかにすることで、あなたの聖なる教会を解放してください。あなたが大司祭たちの妬みと、素朴な人々から隠されていたメシアの予言に関する大司祭たちの沈黙を明らかにされたように。悪しき支配者たちから、腐敗から、権力と金銭の奴隷状態から、この世の君への奴隷化から、偽りの自由という嘘から、偽りの進歩という欺瞞から、あなたの聖なる法への反抗から、国々を解放してください。私たち一人一人を、みじめさから、罪から、高慢から、あなたなしでも自分を救えるという思い込みから、解放してください。私たちの霊魂を苦しめる病気から、私たちの人生に感染する悪徳という疫病から、私たちの反逆への当然の報いである死を打ち破ることができるという錯覚から、私たちを解放してください。なぜなら、主よ、あなただけが真の解放者だからです。真理であるあなたにおいてのみ、私たちは自由になり、私たちを世に、肉に、悪魔に縛り付けている鎖が落ちるのを見ることができるのです。

Veni, o Oriens.
来てください、昇る太陽よ。影を投げ捨て、夜の闇を払いのけてください。
Veni, Clavis Davidica.
来てください、ダヴィドの鍵よ、天のふるさとを広く開いてください。天国への道を安全にし、地獄への扉を閉じてください。
Veni, Adonai.シナイ山で、あなたの御稜威のうちに、あなたの民に上から律法を授けられた、力ある主よ、来てください。
Veni, Rex gentium. 
来てください、諸国民(異邦人)の王よ、私たちを治めるために、平和の君よ、大いなる勧めの天使よ。来て、時と歴史の中に降り給い、御稜威のうちにあるあなたに挑むことで私たちが建てたこの地獄のバベルの塔を転覆させてください。

主よ、来てください。この2年間のパンデミックの狂気の中で、私たちは地獄が肉体の苦しみから成っているのではなく、あなたが遠く離れておられることを知るという絶望や、あなたの沈黙、あなたの不在という耳の聞こえない恐怖に身を任せることから成っていることを理解したからです。

そして、あなたの至聖なる御母にして私たちの母は祝福されますように。この方を、あなたはこの恐ろしい時代に私たちの代願者として私たちの側に残してくださいました。なぜなら、この地上における地獄のビジョンの中に、私たちがあなたを霊魂の中に、家族の中に、国の中に迎え入れ、私たちがあなたから奪い取った王冠をあなたにお返しすることができる霊的な薬を見いだすことができるのですから。

王たる幼子よ、私たちのために躊躇なくご托身になって死なれたあなたの愛によって征服させていただける人々を祝福してください。この天主の愛が、アダムで死んで、新しいアダムであるあなたのうちに生まれ変わった人々によって、また、エワとともに堕落して、新しいエワであるマリアのうちに再びよみがえる人々によって、感謝の念をもって受け取られますように。

アメン。そうなりますように。

+大司教カルロ・マリア・ヴィガノ

Sabbato Quattuor Temporum Adventus
待降節の四季の斎日の土曜日
2021年12月18日

[1] ANNO a creatióne mundi, quando in princípio Deus creávit cœlum et terram, quínquies millésimo centésimo nonagésimo nono: A dilúvio autem, anno bis millésimo nongentésimo quinquagésimo séptimo: A nativitáte Abrahæ, anno bis millésimo quintodécimo: A Moyse et egréssu pópuli Israel de Ægypto, anno millésimo quingentésimo décimo: Ab unctióne David in Regem, anno millésimo trigésimo secúndo; Hebdómada sexagésima quinta, juxta Daniélis prophetíam: Olympíade centésima nonagésima quarta: Ab urbe Roma cóndita, anno septingentésimo quinquagésimo secúndo: Anno Impérii Octaviáni Augústi quadragésimo secúndo, toto Orbe in pace compósito, sexta mundi ætáte, — Jesus Christus ætérnus Deus, æterníque Patris Fílius, mundum volens advéntu suo piíssimo consecráre, de Spíritu Sancto concéptus, novémque post conceptiónem decúrsis ménsibus, in Béthlehem Judæ náscitur ex María Vírgine factus Homo. Natívitas Dómini nostri Jesu Christi secúndum carnem.

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Abp. Viganò's Christmas 2021 message - LifeSite

This, dear children, is our 'Great Reset,' with which divine...

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