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「初金曜日」と「雪の聖母」の関係性とは?

2016年08月31日 | お説教・霊的講話
アヴェ・マリア・インマクラータ!

愛する兄弟姉妹の皆様、

2016年8月5日(初金)に大阪で聖伝のミサを捧げました。その時のお説教をご紹介いたします。

天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)


2016年8月5日 初金曜日 至聖なるイエズスの聖心の随意ミサ
(雪の聖母の大聖堂の奉献の祝日)

小野田神父説教


聖母の汚れ無き御心教会にようこそ。今日は2016年8月5日、雪の聖母の祝日、初金、月の最初の金曜日の御ミサをしています。このミサが終わった直後に、1時間の聖時間を御聖体の前で行います。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

愛する兄弟の皆さん、今日は初金で雪の聖母の祝日ですから、この初金と雪の聖母の関係を少し見て、イエズス様は御自分の信心をするのにどういう方法でそれをするのを望んでいらっしゃるのかを黙想したいと思います。
すると実は、イエズス様は御自分の信心を、「マリア様の汚れ無き御心を通して私たちにしてもらいたい」という事が分かります。そこで私たちはこの8月の決心を、遷善の決心を取る事に致しましょう。

第1のポイントは、「イエズス様は私たちに何を望んでいるか」という事です。このイエズス様が何を望んでいるかという事に従って、私たちが信心を実行する事は非常に大切です。何故かというと私たちは、自分の思い通りに「これが良いだろう」というよりは、実は、一番良い方法を望んでいるというのをやればやるほどもっと効果があるからです。

今日の「雪の聖母」というのも本当に不思議な話がありました。当時ローマで教皇様はリベリウスという教皇様でした。その時にローマの貴族で大金持ちの方がいて、ところが旦那さんも貴族の奥さんも信心深い方だったのですけれども、子供に恵まれませんでした。「この財産を一体どうしたら良いか。マリア様のお望みの通りに使いたい。」という事をこの2人は夫婦で祈っていました。

「一番マリア様のお望みの方が良い、イエズス様がお望みの方が良い」という事でお祈りしていると、8月に夢を見たのです。それはどういう夢かというと、夫婦揃って夢を見ました、同じ夢を見ました。それはマリア様が、「あなたの祈りと願いは聞き入れられた。あなたたちの望みが良いものであるという事が聞き入れられた。そこで私が示す所に教会を建ててほしい。」と言われたのです。、「その私が示す、私はそこに雪を降らしてその場所を示そう。」

ローマの8月はとても暑くて、雪など降るわけがありません。実際、その夫婦が朝起きてこういう夢を見ると、「私も見た。」「あぁ、これは不思議だ。」実際にローマの所に雪が降ったのです。降ってそのまま溶けずに、真夏でも溶けずに残っていました。その事を教皇リベリウスに言うと、「実は私も同じ夢を見た。」と言って、「マリア様が確かにこれは望んでいる、御旨はこうだ。」という事で、今、聖マリア大聖堂と言われている真っ白い教会がありますが、「雪の聖母の教会」とも言われ、ローマで美しい教会が建っています。

それと同じようにイエズス様も、イエズス様を慰める霊魂を、イエズス様と一緒に苦しみを捧げる霊魂を探しておられました、が、あまり見つける事ができませんでした。今日の奉献文のミサの祈りに、イエズス様の嘆きが書かれています、「私はそういう霊魂を待っていたけれども、現れなかった。私を慰める者を探したけれどもいなかった。」

でもイエズス様はそういう霊魂を、極めて素晴らしい霊魂を1人見つけました。それがマリア様です。イエズス様の霊魂は茨に囲まれています。何故かというと、十字架の苦しみを受けて罪の償いを捧げた霊魂だからです。イエズス様の霊魂は火に、愛の火に燃えています。これは、「人類を救おう」という熱に燃えた聖心でした。これと同じ霊魂が、御心が、実はたった1つ見つけました。それがマリア様の御心です。これはマリア様の御心はファチマで、このようにご自分の御心をマリア様は私たちに見せてくれました。イエズス様と同じ茨の冠に被せられて、愛の炎に燃える、イエズス様の聖心と全く同じ霊魂でした。

マリア様は、今から99年前の7月13日にこう仰ったのです、子供たちに向かってこう仰ったのです、「イエズス様は、マリア様の汚れ無き御心に対する信心を確立する事を望んでおられる。」と。「もしも1人でもその願いを聞くならば、」ちょうどこのローマの貴族のように「その御旨の通りにするならば、そうしたら多くの霊魂は天国に行くだろう。もしもそうならば、この地上に平和がやって来るだろう。もしもそうでないならば、多くの霊魂が失われてしまう、地獄に落ちてしまう。そればかりでなくて、ロシアは自分の誤謬を、間違いを全世界に広めて、戦争を起こすように挑発するだろうし、飢饉が起こるだろうし、食べ物が無くなるだろうし、教会に対する迫害が起こるだろう。」と警告しました。そればかりでなく、「多くの良い人たちが殉教するだろう。国々は無くなって、消滅してしまう国々もあるだろう。」とさえも言っています。何か夢物語かのような、今この平和の時代には考えられないような事かもしれません。しかし2000年の6月29日にバチカンは、マリア様のファチマの第3の秘密と言われるものを、ルチアが見たビジョンを発表しました。

それによるとルチアは、白い服を着た教皇様と思われる司教様が屍の上を歩いて行って、多くの司教様たち、神父様たち、修道者、修道女、或いは色んな階級の色んな様々な平信徒の男女の方々が、次々と殉教していくのを見て、多くの人々が殉教していく。遂に教皇様もそのような屍を渡り通って行くのだけれども、最後にはこの大きなコルクで出来たような十字架の木の下に銃殺されて、そこで倒れてしまう。天使たちが二位の天使たちが、多くの殉教者たちのその血をかき集めて、天主様に行こうとする霊魂たちにそれを振りかけていて、その償いの為に振りかけているのを見ているのです。

これもまた、何か今の時代では考えられないような事かもしれませんけれども、実は1週間前に、何かそれを予告するような事が起こりました。フランスのノルマンディーで、神父様が朝9時半のミサをしているその最中に、シスター2人とミサに与っている2人の信徒の方と神父様5人がいると、いきなりISの信奉者のテロリストが2人若い男性がやって来て、ミサに与っているミサをしている神父様たちを人質にして、彼らを跪かせて、まず神父様の首を切って殺害しました。その殺害の前にはシャハダというイスラム教の信仰告白をして、これはアラビア語でこの特別な言葉があって、これを言うか言わないかによって、イスラム教を信じるか信じないか、イスラム教であるかないかというその区別ができる、その文句があるのですけれども、それを言って殺害したのです。平信徒にも手をかけました。シスターがその時にその隙を見て逃げて警察に通報したので、警察がすぐやって来てその事件はそれで終わりましたが、神父様はそれでもミサの途中でそうやって殺害されました。

これで終わりではありません、これはおそらく、終わりの、この今から始まる悲劇の最初の第1歩が開幕したように思われます。最初の1ページが今開かれ、それが開かれたような感じがします。これからそのような話を私たちは残念ながらたくさん聞かなければならないかもしれません。

でも既に今から100年前に、それを防ぐ方法をマリア様は教えて下さいました。それは、「マリア様の汚れ無き御心への信心、イエズス様と全く同じ御心に対する信心をして下さい」という事でした。実はシスタールチアがその事を報告し、その事を「こういう事を聞きました。」と言った時に、ある神父様が批判的に、「何でマリア様は、イエズス様と全く同じ事を言うのか、これは嘘ではないか。」ルチアは、「マリア様がこう言ったので、もう私にはどうする事もできない。」というほど、マリア様の御心に対する信心と、マリア様の御心は、イエズス様と瓜二つのものでした。

では今2016年の8月、この時代に生きてる私たちにとって、一体どんな決心をしなければならないのでしょうか?

是非、イエズス様の聖心を慰める為にも、多くの霊魂を救う為にも、マリア様の御心に対する信心をなさって下さい。それは非常に簡単です。マリア様に対してお祈りをして、特に犠牲を捧げる時に、「イエズス様、これはイエズス様を愛する為です。カトリック教会の為です。マリア様の御心に対して犯される罪を償う為です。」と言ってそれを捧げれば良いのです。マリア様の御心を通してイエズス様をお慰めしようとすれば、それで良いのです。

そういうわけでフェレー司教様は、「ロザリオの十字軍を8月15日から起動させよう」と発表されました。第1の目標は意向は、「マリア様の汚れなき御心に対する信心をこの地上に確立させる」という意向です。第2には、「マリア様の御心の凱旋を早くする、早める」という意向。第3は、「マリア様の御心の意向に従って、ロシアを教皇様が全ての司教様たちと一緒にマリア様の御心に奉献する」、最後に、「聖ピオ十世会とその全ての信徒の方々、また聖伝の修道会が全て、マリア様の御心によって特別に守られる」という事です。

どうぞこの御心への信心をますます熱心になさって下さい。8月15日から始まるロザリオの十字軍を是非、特に今回は特別の熱意を持ってなさって下さい。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。


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