アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様、
今日はグァダルーペの聖母の祝日ですね。
今年も、日本語版の2016年の聖伝典礼カレンダーをご用意いたしました。お待たせいたしました。
テーマは、2017年のファティマ100周年の準備の年として、日本の誇る尊き殉教者について黙想するために、「日本の尊き殉教者」記念版です。
この日本には、聖母の子供として、聖母の道具・下僕(しもべ)として、聖母の騎士として、天主の御心をお喜ばせしようと尽くし、天に駆け上っていった百万の殉教したキリシタンたちがいます。この殉教者の心を私たちが2016年、日々、私たちのものとすることができるように、聖母にお祈りすることにいたしましょう。
今年も大阪の信徒会長のご協力をいただきました。心より感謝いたします。
大阪は明日13日(主)の御ミサから、東京は27(主)の御ミサからご提供できます。
この日本語版は、今年は限定70部だけの印刷となります。制作費で一冊800円となります。よろしくご理解をお願いいたします。
よき待降節をお過ごしください。
天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
2016年のカレンダーに寄せて
アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様、
2016年のカレンダーを大きな喜びを持って愛する兄弟姉妹の皆様のお手元にお届けいたします。この地上での歳月は、瞬く間に過ぎ去って、もはやファチマ100周年の一年前となりました。
このことは、この地上の生活がごく短いもので、私たちが天国に行くためにこの世を巡礼している身に過ぎないということを思い出してくれます。私たちは天国への旅路を歩く旅人で、最終の故郷は天の至福の命です。一度は罪によって失われた、この永遠の命を受けることができるように、天主は私たちに御一人子を救い主としてくださいました。私たちが地獄の火に永久に焼かれないように、天主は人となって十字架の苦しみを受けました。私たちは、イエズス・キリストの贖いの業に協力して、自分の霊魂と、多くの霊魂たちとを天国に導くように招かれています。ファチマの聖母はこの祈りを教えてくれました。「ああ、イエズスよ、我らの罪を赦し給え。我らを地獄の火より守り給え。またすべての霊魂、ことに主の御憐れみをもっとも必要とする霊魂を天国に導き給え。」ファチマの聖母のことを考えると、聖母が私たちの救霊を熱烈に心配し配慮し祈る愛の母であることがわかります。
天主御父は、救い主イエズス・キリストを、聖母を通してのみ私たちにくださいました。天主御子は、聖母の胎内を通してのみ、私たちのもとに来ることをお望みになり、聖母のもとに30年間従順に暮らすことが、御父に対する最高の賛美であることをよくご存じで、それを実践しました。天主聖霊は、聖母においてのみ御子の御人性を形成することを望みました。聖母が聖寵に満たされ、聖霊のみ旨のみを忠実に果たしたからです。天主三位一体は、私たちにイエズス・キリストとそのすべてのお恵みを聖母を通してのみ、お与えになる永遠の御計画をお持ちです。
私たちの先祖のキリシタンたちは、上の二つの点をよく知っていました。聖フランシスコ・ザビエルが聖母の被昇天に日本に到着してカトリック信仰を宣教したその日から、日本では聖母に対する信心が特にさかんで、聖母の御影や、ロザリオ、聖母像などがたくさん発掘されています。天国への旅人であることを自覚していたキリシタンたちは、カトリック信仰のために殉教することさえ厭いませんでした。
そこで、ファチマ100周年への準備として、日本の誇る尊き殉教者について黙想することを提案します。
ファチマの聖母は、私たちに罪びとの回心のために祈りと償いを捧げるように要求されています。私たちが聖母に倣って、日々、利己主義や自己中心に死に、罪に死に、天主に生きることができるように。私たちのやりたいことではなく、天主のみ旨を果たすことができるように。「我は主の使い女なり、仰せのごとく我になれかし」と。罪の汚れのない聖母、インマクラータなる聖母の御生涯は、ただ純粋な天主に対する愛の生活でした。
この日本には、聖母の子供として、聖母の道具・下僕(しもべ)として、聖母の騎士として、天主の御心をお喜ばせしようと尽くし、天に駆け上っていった百万の殉教したキリシタンたちがいます。この殉教者の心を私たちが2016年、日々、私たちのものとすることができるように、聖母に祈りましょう。
ファチマ100周年の準備として、また、聖ピオ十世会秋田巡礼10周年記念として、2016年は特別に、秋田の外にも殉教の地である長崎の地に詣でることを計画しております。このカレンダーが巡礼の準備と、巡礼後の決心とに役立つものとなることを祈ります。私たちが地上にしばらくの間だけいるちっぽけな巡礼者であることをいつも私たちが自覚しますように。
聖伝のミサに与る私たちの数も、取るに足らないものですが、2015年前のクリスマスに私たちのために生まれたイエズス・キリストを礼拝しに来た人々の数も取るに足りませんでした。天主の御一人子が救い主として生まれたのは、ベトレヘムの馬小屋でした。世間の人々は、教会の建物もない私たちをあざ笑うかもしれません。数の少なさを軽蔑するかもしれません。かつて日本のキリシタンたちも、バテレンの蔑称であざ笑いを受けていました。私たちは、私たちの霊魂を救うために捧げてくださったイエズス・キリストと聖母とに合わせて、私たちの受ける嘲りを多くの人々の回心と救霊とのためにお捧げいたしましょう。
2016年は、さらに、1716年4月28日に フランス サン=ローラン=シュル=セーヴルで霊魂を天主に返した聖ルイ・マリ・グリニョン・ド・モンフォールの帰天300年周年でもあります。私たちに聖母の真の信心を説明してくださった偉大な聖母の奴隷です。
聖ピオ十世会アジア管区では、2016年8月13日から9ヶ月に亘ってファチマ100周年のノベナが開始されます。
《原罪の汚れなく宿り給いし聖マリアよ、御身に寄り頼み奉る我らのために祈り給え。また、御身に寄り頼まぬ全ての人々のため、ことに、フリーメーソンのため、また、御身に依頼された人々のために、祈り給え。》
2015年12月12日、グァダルーペの聖母の祝日にて トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
愛する兄弟姉妹の皆様、
今日はグァダルーペの聖母の祝日ですね。
今年も、日本語版の2016年の聖伝典礼カレンダーをご用意いたしました。お待たせいたしました。
テーマは、2017年のファティマ100周年の準備の年として、日本の誇る尊き殉教者について黙想するために、「日本の尊き殉教者」記念版です。
この日本には、聖母の子供として、聖母の道具・下僕(しもべ)として、聖母の騎士として、天主の御心をお喜ばせしようと尽くし、天に駆け上っていった百万の殉教したキリシタンたちがいます。この殉教者の心を私たちが2016年、日々、私たちのものとすることができるように、聖母にお祈りすることにいたしましょう。
今年も大阪の信徒会長のご協力をいただきました。心より感謝いたします。
大阪は明日13日(主)の御ミサから、東京は27(主)の御ミサからご提供できます。
この日本語版は、今年は限定70部だけの印刷となります。制作費で一冊800円となります。よろしくご理解をお願いいたします。
よき待降節をお過ごしください。
天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)
アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様、
2016年のカレンダーを大きな喜びを持って愛する兄弟姉妹の皆様のお手元にお届けいたします。この地上での歳月は、瞬く間に過ぎ去って、もはやファチマ100周年の一年前となりました。
このことは、この地上の生活がごく短いもので、私たちが天国に行くためにこの世を巡礼している身に過ぎないということを思い出してくれます。私たちは天国への旅路を歩く旅人で、最終の故郷は天の至福の命です。一度は罪によって失われた、この永遠の命を受けることができるように、天主は私たちに御一人子を救い主としてくださいました。私たちが地獄の火に永久に焼かれないように、天主は人となって十字架の苦しみを受けました。私たちは、イエズス・キリストの贖いの業に協力して、自分の霊魂と、多くの霊魂たちとを天国に導くように招かれています。ファチマの聖母はこの祈りを教えてくれました。「ああ、イエズスよ、我らの罪を赦し給え。我らを地獄の火より守り給え。またすべての霊魂、ことに主の御憐れみをもっとも必要とする霊魂を天国に導き給え。」ファチマの聖母のことを考えると、聖母が私たちの救霊を熱烈に心配し配慮し祈る愛の母であることがわかります。
天主御父は、救い主イエズス・キリストを、聖母を通してのみ私たちにくださいました。天主御子は、聖母の胎内を通してのみ、私たちのもとに来ることをお望みになり、聖母のもとに30年間従順に暮らすことが、御父に対する最高の賛美であることをよくご存じで、それを実践しました。天主聖霊は、聖母においてのみ御子の御人性を形成することを望みました。聖母が聖寵に満たされ、聖霊のみ旨のみを忠実に果たしたからです。天主三位一体は、私たちにイエズス・キリストとそのすべてのお恵みを聖母を通してのみ、お与えになる永遠の御計画をお持ちです。
私たちの先祖のキリシタンたちは、上の二つの点をよく知っていました。聖フランシスコ・ザビエルが聖母の被昇天に日本に到着してカトリック信仰を宣教したその日から、日本では聖母に対する信心が特にさかんで、聖母の御影や、ロザリオ、聖母像などがたくさん発掘されています。天国への旅人であることを自覚していたキリシタンたちは、カトリック信仰のために殉教することさえ厭いませんでした。
そこで、ファチマ100周年への準備として、日本の誇る尊き殉教者について黙想することを提案します。
ファチマの聖母は、私たちに罪びとの回心のために祈りと償いを捧げるように要求されています。私たちが聖母に倣って、日々、利己主義や自己中心に死に、罪に死に、天主に生きることができるように。私たちのやりたいことではなく、天主のみ旨を果たすことができるように。「我は主の使い女なり、仰せのごとく我になれかし」と。罪の汚れのない聖母、インマクラータなる聖母の御生涯は、ただ純粋な天主に対する愛の生活でした。
この日本には、聖母の子供として、聖母の道具・下僕(しもべ)として、聖母の騎士として、天主の御心をお喜ばせしようと尽くし、天に駆け上っていった百万の殉教したキリシタンたちがいます。この殉教者の心を私たちが2016年、日々、私たちのものとすることができるように、聖母に祈りましょう。
ファチマ100周年の準備として、また、聖ピオ十世会秋田巡礼10周年記念として、2016年は特別に、秋田の外にも殉教の地である長崎の地に詣でることを計画しております。このカレンダーが巡礼の準備と、巡礼後の決心とに役立つものとなることを祈ります。私たちが地上にしばらくの間だけいるちっぽけな巡礼者であることをいつも私たちが自覚しますように。
聖伝のミサに与る私たちの数も、取るに足らないものですが、2015年前のクリスマスに私たちのために生まれたイエズス・キリストを礼拝しに来た人々の数も取るに足りませんでした。天主の御一人子が救い主として生まれたのは、ベトレヘムの馬小屋でした。世間の人々は、教会の建物もない私たちをあざ笑うかもしれません。数の少なさを軽蔑するかもしれません。かつて日本のキリシタンたちも、バテレンの蔑称であざ笑いを受けていました。私たちは、私たちの霊魂を救うために捧げてくださったイエズス・キリストと聖母とに合わせて、私たちの受ける嘲りを多くの人々の回心と救霊とのためにお捧げいたしましょう。
2016年は、さらに、1716年4月28日に フランス サン=ローラン=シュル=セーヴルで霊魂を天主に返した聖ルイ・マリ・グリニョン・ド・モンフォールの帰天300年周年でもあります。私たちに聖母の真の信心を説明してくださった偉大な聖母の奴隷です。
聖ピオ十世会アジア管区では、2016年8月13日から9ヶ月に亘ってファチマ100周年のノベナが開始されます。
《原罪の汚れなく宿り給いし聖マリアよ、御身に寄り頼み奉る我らのために祈り給え。また、御身に寄り頼まぬ全ての人々のため、ことに、フリーメーソンのため、また、御身に依頼された人々のために、祈り給え。》
2015年12月12日、グァダルーペの聖母の祝日にて トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)