2022年5月14日(土)御聖体降福式にて
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父
御聖体の秘跡の内に真に在し給うイエズスの聖心の御前で、讃美と感謝と礼拝、罪の償いを御捧げ致しましょう。
今は、第三次世界大戦の前夜のようです。ウクライナとロシアの戦争、本当なら簡単に終わることができるにもかかわらず、あえて延長しようと、お金や武器を、戦争を続けようとしている人々がいるからです。この結果は、西側諸国の貧困あるいは消滅へと繋がるかのように思えます。
イエズス様の御憐れみを乞い求めましょう。
ヨーロッパやアメリカでは、スーパーマーケットなど、食べ物が既に置かれていない、食品やガスやガソリンの値段がどんどん上がっている、インフレーションが進行しているというニュースが流れています。中国では、特に上海あるいは北京の一部で、一か月以上の都市封鎖があって、人々は絶望的になっています。今上海で起こってることが世界中に繰り広げられることを避ける為にも、イエズス様の御憐れみを乞い求めましょう。
マスメディアは嘘の情報を多く流しています。イエズス・キリストについての本当の事が語られない世界では、その他の多くの嘘が語られています。
しかし、マリア様は約束されました。「汚れなき御心は最後に勝利する」と「凱旋する」と。
マリア様はファチマで、あるいは秋田で、「私だけが助けることができる」と約束されました。
世界の色々な所で、食料を貯蔵している倉庫が突然火災になったり、薬の倉庫が火を出したり、あるいは農場が襲われたり、ドイツでも食糧難に備えるように警告しているそうです。
私たちはマリア様の、母の汚れなき御心に助けを乞い求めましょう。マリア様の御元を離れない御恵みを乞い求めましょう。聖母だけが助けてくれることができるからです。
天国に導かれる御恵みを、多くの霊魂を救って下さるように、マリア様にお祈り致しましょう。
この世の困難や苦しみは全て天主の御摂理の内にありますからカトリック信徒は全てに於いてお捧げする事が求められていると思います。
しかし天主の愛と憐れみはこの世に於いても与えられ苦難の後には天主の正義の下に喜びを与えて下さいます。
これほど信仰が失われ近代主義、人間中心主義が蔓延する世の中で50年に及ぶロー対ウェイド判決が覆されたのは大きな喜びじゃないでしょうか?
ここからは私の想像ですが新型コロナ蔓延で世界中が混乱致しました。
国々によって政策は違えど外出禁止や渡航制限、娯楽施設の閉鎖や飲食店の閉鎖、ミサの禁止、ソーシャルディスタンスやマスク、ワクチン接種、これらは私にとってさほど苦難では無かったですがお国柄では大変耐え難い苦痛であったと想像します。
もしかしたら世界中が苦難の渦に巻き込まれている時に多くのキリスト教徒達がこの苦難を甘んじて受け天主にお捧げしたのではないでしょうか?
特にアメリカで大変多くの方々がこの苦難をお捧げしたので、ロー対ウェイド判決の否定は天主が世界中の償いに対しての喜びを与えたのではないかなと想像しています。
ロシアの侵略戦争でウクライナ国民が多くの血を流し国を追われ家や仕事を失い家族と離れ離れにされています。
この戦争による苦難や困難も天主にお捧げするように祈ってあげてください。
プロテスタントであるトランプ前大統領の回心と救霊の為にも祈ってあげてください。
カトリック兄弟姉妹であるバイデン大統領の改心と信仰の為にも祈ってあげてください。
私達にはロザリオしかありませんと聖母マリア様は仰っておられます。
多くのカトリック信徒の方々がこの世の苦難や困難を甘んじて受けお捧げ出来ますように。