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聖母の汚れなき御心への奉献更新のため:聖母の黙想と活動との御生活

2013年07月31日 | カトリックとは
二十五日 聖母の黙想と活動との御生活

   マリアはこの総(すべ)ての事を心に納(おさ)め居たりき。  (ルカ 二 。五一 )

 これは聖マリアの信心に就いて云われた言葉である。
総(すべ)て完(かん)徳(とく)の方には黙想の生活と活動の生活、この二方面が必ず備(そな)わっているものである。我等の主イエズス・キリストは云うまでもなく、その御母、聖マリアの御生涯にも矢張りこの二つの事が明らかに見られる。
先ずキリストに就いて申し上げれば、その三十歳の御年齢までは黙想の御生活であり、後の三年間は活動の御生活で、遂に十字架の道を歩(あゆ)まれ、御父天主に命ぜられ給うた事を悉(ことごと)く成し遂(と)げられた。またこれを聖母の御生涯に見れば、御年齢三歳にしてエルザレムの神殿に捧げられ給うてから、十数年間は黙想の御生活ばかり続いたが、一度天主の御母とならせ給うて後は、活動の御生活もそれに加わって来たのであった。
実に御子イエズスを除(のぞ)いたならば、聖母ほどその御生活の中に、この黙想(もくそう)と活動という完徳への二(に)要素(ようそ)を、よく心得(こころえ)、完全に行い、麗(うるわ)しく調和させ給うた御方は、他に見出されぬであろう。それ故(ゆえ)に聖書にも「聖マリアは此の総ての事を心に納め居たりき」と記(しる)されているのである。
 御子イエズスと別れ給うた後の聖母は、再び黙想と祈祷(いのり)の生活に帰られた。日々その思い廻(めぐ)らし給う所は、悉(ことごと)く天国の事、天主の事、イエズスの事であった。いわば御肉身のみ此の世に預(あず)けて、霊魂では早、天国の生活を営(いとな)まれたようなものである。聖パウロが云った「我等の国籍は天に在(あ)り」との言葉は、聖マリアに於いて完全に実現されたと云ってもよいであろう。
 我等も完(かん)徳(とく)や、天国の永(えい)(ふく)を請(こ)い願うならば、聖母に倣(なら)ってかような黙想の生活と活動の生活とを併(あわ)せ営(いとな)まねばならぬ。黙想は浮世(うきよ)の善悪交々(こもごも)入(い)り交(ま)じれる迷路(めいろ)の中から、天国に至る一筋(ひとすじ)の狭(せま)き道を見出す眼であり、活動はその嶮(けわ)しき道を辿(たど)り行く足である。そしてこの二つを果たす原動力となるものは、篤(あつ)い信仰と、天主及び他人に対する燃(も)える愛の外(ほか)にない。
 聖アウグスチノが「愛せよ,唯(ただ)、愛せよ。さらば他のものは総(すべ)てこれに従わん」と云ったのは道理である。
 我等大多数の者にとっては修道生活は不可能である。然し修道生活も詮(せん)ずる所、黙想と活動、この二つを最も有効に行う為の生活に他ならぬ。
 我等は勿論(もちろん)世間や家庭、職業などから離れる必要はないが、稍(やや)もすれば不足になり勝ちな黙想を怠(おこた)らず、空(むな)しき浮世の事物(じぶつ)に対する執着(しゅうちゃく)や、悪に対する傾向は悉(ことごと)く滅(ほろ)ぼし、各自の心を罪に汚(よご)れぬ聖霊の住み家にするよう勉(つと)めねばならぬ。その為に聖母に従い、その御助けを願って、主イエズス・キリストの御一生を屡々(しばしば)考え愛熱を燃(も)やす必要がある。この点から云えばロザリオの祈祷(いのり)などは最(もっと)も利益になる信心の務(つと)めであろう。黙想と共に、信仰を表(おもて)に現(あらわ)す活動も至って大切である。
「行(おこな)いなき信仰は死したるものなり」と聖ヤコボも云われた。されば我等はよく天主の御恵(おめぐみ)を祈り求め、罪の償(つぐな)いを為(な)し、機会(おり)ある毎(ごと)に善業を行(おこな)い、各自の境遇(きょうぐう)と職業に応じて天主の御光栄(みさかえ)となるように励(はげ)もう。そうすれば必ず天国の永を報(むく)いられる事は疑(うたが)いないのである。

   祈   願

 ああ聖母よ、御身の善(よ)き模範に倣(なら)い、我等が如何(いか)なる境遇(きょうぐう)にありても常に黙想によって天主と語らい、己を潔(きよ)め、天主を愛する為に活動によりて隣人を助け、主の御光栄(みさかえ)を輝かすよう正しき信心の生活を営(いとな)ましめ給わん事を、恭(うやうや)しく天使祝詞(しゅくし)三度繰(く)り返して願い奉る。


(天使祝詞 三度)


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