Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

2015年8月16日 聖ピオ十世会日本 聖伝のミサ(トリエント・ミサ) SSPX Japan Traditional Latin Mass

2015年09月09日 | お説教・霊的講話
アヴェ・マリア・インマクラータ!

 愛する兄弟姉妹の皆様、

 いかがお過ごしでいらっしゃいますか?
 こちらは、マニラの修道院長でありつつも、今年の7月1日付けでマニラの教会の主任司祭の職務を同僚のサア神父様に委任しました。それ以後、フィリピンのマニラ管轄(およびその他)のミッションを視察に回っています。日本と韓国の他にも、香港、イロイロ、ダヴァオ、ジェネラル・サントス、パラワン、レイテ、などに行きました。

 これからバギオや、カガヤン・デ・オロ、カミギン島、ブトゥワンを始め、マレーシアにも行かなくてはなりません。

 9月1日には、レイテ島のマアシンまでデ・ガラレタ司教様のお供をしました。司教様は、堅振の秘蹟を私たちの信徒の方々に授けて下さり、95名が堅振を受けました。

 その他にも、カガヤン・デ・オロでは96名、ダヴァオでは33名、ジェネラル・サントスでは70名、イロイロでは23名、セブでは44名、マニラでは46名が、合計312名が聖伝による堅振を受けました。天主様に感謝!

 日本の大阪では、2015年8月16日(聖霊降臨後第12主日)の朝9時からミサがありました。本来ならお説教は無い予定でしたが、黙想会が終わって盛岡に帰省する方々などがおられたので、シュテーリン神父様からの宿題の霊操最後の黙想のテーマである「天主様の愛」について、帰りの電車の中で黙想する手がかりになればと思ってお話ししました。ご紹介いたします。


天主様の祝福が豊かにありますように!
トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

2015年8月16日 聖霊降臨後第12主日 
小野田神父説教


 聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

 今日、事情で、ミサの後にすぐに帰らなければならない方がいらっしゃるので、少しだけ黙想を提案するのを許して下さい。詳しいお説教は、シュテーリン神父様から聞く事に致しましょう。

 私が提案したいのは、今日福音で読んだように、イエズス様が「永遠の命を受ける為には、全てに超えて、天主を愛さなければならない」という事を教えている事です。私たちがここで今生きているのも、今私たちが命を受けているのも、私が持っているもの全て、私が今こう在るのも全て、今こうして考える事ができるのも、こうやって話を聞いているのも、私が今服を持っているのも、今ここでこうしているのも、全て、天主様から頂いたものです。私たちが今持っているもので、天主様から頂いていないものはありません。全てが全て全て、天主様からの特別の御恵みであって、特別の贈り物であって、特別の御恵みです。

 私たちが今こうやって、信仰を持っているのも、生きているのも、そして聖伝のミサに与っているのも、黙想会ができたのも、私たちが素晴らしい管区長様と出会って、そしてそのお話が聞けるのも、全て天主様からの特別のはからいであり、憐れみであり、光であり、御恵みであり、天主様が私たちの為に与えよう、と思っておられるからです。

 そして何故、これほどまで与えて下さったかと言うと、その目的は1つです。何故ならば、天主様は、私たちを愛しておられるからです。何故愛しておられるかというと、私たちに良い点があったという訳ではなくて、ただ単にイエズス様があまりにも良い方で、あまりにも私たちの事を想う、善き御方だったからです。

 愛する人たちを見て下さい。愛する人たちはいつも、愛する人の事を考えて、その相手の為に、自分の持てるものを与えたい、自分の持てる力で何か奉仕したい、何かこう教えたい、何か相手に幸せになってもらいたい、相手がもっともっと喜んで、もっともっと豊かになってもらいたい。自分の持てるものをみんな尽くしても、みんな捧げても、それでも足りない、そうする事が嬉しい。そう思うのではないでしょうか。

 まさに、天主様も私たちを愛するがあまり、私たちが幸せになる事、私たちが天主の命を受ける事を望まれました。私たち、そしてそうする事によって私たちも、イエズス様をお愛し、全てを超えてお愛しし、そしてその愛の交流の中で、永遠に天主と共に愛する事を、天主の中に於いて幸せである事を望まれたからです。

 私たちの創造の目的は、天主を愛し、天主の愛に愛で応えて、そして永遠に幸せである事です。ですから、私たちの最高の掟は、天主を、全てに超えて、全ての心を尽くし、全ての力を尽くして、全ての霊魂を尽くして、お愛し申し上げる事です。私自身よりも、天主を愛する事です。

 そして全ての被造物は、私たちの隣人、友人、その周りにあるものは、天主を愛する為にあるもので、天主へと行く道であります。ですから私たちは、天主様を愛する為に隣人を愛し、そして隣人が天主様を益々愛するように、天主様へと行く為に、隣人の霊魂が救われる為に、隣人がますます天主を愛して、天主にのみ行くように、愛するべきであります。そしてそこを、天主様が望んでおられます。

 「全ては天主を愛し、隣人に於いて隣人が天主を愛するが為に、隣人に於いて天主を愛する。」そしてこれこそ、最大の掟です。

 黙想会の御恵みを、いつも私たちの心に留めておきましょう。その原理と、私たちの原理と、私たちの生活の基礎を、天主様の愛の上に、深く、しっかりと建てる事に致しましょう。そして全ては天主様からの恵み、私たちの出会う日常の全ての出来事は、天主様からの愛の贈り物だ、という事を確信いたしましょう。そして愛の内に、感謝の内に、生きる事に致しましょう。

 マリア様がまさに、そういうご生活をなされました。ですからマリア様の御取り次ぎによって、天に上げられたマリア様の御取り次ぎによって、そのように生きる御恵みを求めましょう。

 聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。



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