goo blog サービス終了のお知らせ 

Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた

2024年から贖いの業の2000周年(33 - 2033)のノベナの年(2024-2033)が始まります

聖母被昇天の神学的な理由は?

2021年08月23日 | お説教・霊的講話

2021年8月14日(土)童貞聖マリアの被昇天の前日のミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父様御説教(大阪)

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

明日は、聖母の被昇天の大祝日です。ですからその準備の為に、マリア様の被昇天の玄義を黙想致しましょう。

マリア様がこの地上でのご生活を終えられて、霊魂も肉体も天に上げられた、というのは事実です。これは信仰箇条です。

では、一体なぜそうなったのか?

これは、神学者たちが色々な黙想をして、こうではないか、ああではないか、と祈りながら考えました。おそらく天主の深い愛の計画によれば、私たちがそれを、こうじゃないか、という事をはるかに超える、深い、美しい理由と神秘が含まれていると思います。私たちの指では数え切れないほどの、多くの愛の理由が含まれていると思いますが、神学者が小さな頭を使って考えたのがいくつかあります。

(1)それはまず、「マリア様が、罪と全く関係が無い御方であったから。無原罪の御孕りのその論理的な結果として、罪が全く無い、汚れ無い御方であったから、罪の結果である『死』と、『死による腐敗』から、完全に守られなければならなかった」と指摘しています。

(2)また神学者は、「マリア様が、イエズス・キリストの贖いの業にピッタリと結び付いていたから」と指摘しています。

アダムとエヴァの原罪が、その罪を罰する時に、天主はそれと同時に、第二のアダムと第二のエヴァ、贖い主と共贖者について予言しました。
『お前の子孫と、そしてこの女の子孫との間に、敵対を置く。彼女はお前の頭を踏み砕くだろう。』(創世記3:15)

「その贖いにピッタリと、その伴侶としていたマリア様が、イエズス様と同じく私たちに先立って、肉体の復活と天への昇天、天に昇られる事があるのは当然だったから」と理由を想像しています。

「私たちの霊魂の贖いの為に、これほどイエズス様と一致して苦しまれた、十字架の苦しみを捧げた方こそ、その栄光に既に与っているべきである。」

(3)あるいはある神学者はまた、「マリア様に対する、天主の御母であるマリア様に対する、イエズス様の愛の、子供としての愛の為にそうなさった。イエズス様は、御自分の御母が一つも傷付けられる事のない事を望まれた。」

ですからマリア様がイエズス様をお産みになる時に、そのクリスマスの御降誕の時には、イエズス様は一切マリア様を傷付けずにお生まれになりました。マリア様は終生童貞であり、イエズス様がお生まれになる前も、そしてそのお生まれになる時も、そしてその後も、一つの傷も付けられない御方でした。INVIOLATA。

ですから、「そのような、これほどまで配慮されたマリア様、御母に対して、イエズス様がその御体が腐敗する事を許すなどあり得ない。御自分の宿った生ける御聖櫃、これがなぜ腐敗する事などあるだろうか?その屈辱をイエズス様は決して許す事ができなかった。イエズス様のその愛の為に、マリア様は被昇天されなければならなかった」など。

おそらくこれ以外にも色々な神秘、色々な理由がある事でしょう。全ては天主への愛、罪の汚れの無さ、そしてイエズス・キリストのマリア様に対する愛によって、説明されます。

では、私たちはマリア様に、明日の被昇天を深く、良く祝う事ができますように、この神秘を私たちも味わう事ができますように、お祈りしつつ、このミサを続けましょう。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。


私たちの唯一の希望は、マリア様です。マリア様だけが、私たちを助ける事ができます。私たちがマリア様の聖母の凱旋を、その天における勝利を、凱旋を祝えば祝うほど、憐みを受ける事は間違いありません。

2021年08月23日 | お説教・霊的講話

2021年8月13日(金)殉教者聖ヒッポリトとカッシアノの記念のミサ
聖ピオ十世会司祭 トマス小野田神父様御説教(大阪)

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。

今日は2つお知らせがあります。

1つは、今朝、韓国で私が非常にお世話になっていた初代の信徒会長、ステファノ金おじいさんが亡くなったとの連絡を受けました。どうぞこの方の霊魂の為にお祈り下さい。

もう1つのお知らせは、来たる主日、明後日の主日は聖母の被昇天で、私たちは天主様の御恵みとマリア様の憐れみによって、聖母行列を行ないたいと思っています。この聖母行列は私たちにとって、そして世界にとって、非常に大切なものだと考えています。

何故かというと、今世界を覆っている危機、コロナとか、あるいは都市封鎖とか、あるいは私たちの、多くの人々の命を脅かすようなことが起こっているからです。天主の像に似せて創られた人間の命を堕胎で奪い、あるいは家族・家庭を粉々にしてしまおうという不道徳が広がっているからです。

あるいは生活を脅かすグレート・リセットが計画されているからです。これの究極の目的は、教会の門を永久に閉じさせてしまって、教会から財産を奪ってしまって、そして私たちからミサや、秘跡や、そしてその他超自然の恵みを取り去ってしまおうとするものへの一歩だと思われます。

また国家というものも無くしてしまおう、宗教もない、家庭もない、国家もない、そんな世界を考えてみてほしい、想像してほしい、などと歌を歌った人がいますが、そのそれを実現させようと今、計画されていると思われるからです。これに対して私たちはどのような手段を取ったら良いでしょうか?

フランスでは、ワクチンを打たなければ、買い物もできないし、電車にも乗る事もできないし、飛行機にも乗る事ができないし、仕事にも就く事ができないし、何もする事ができない、社会生活から排除される、という法律ができたそうです。ワクチンがどれほど有効なものであったとしても、そのような法律はあってはならないものです。しかも新しいワクチンの中には何が入ってるか私たちには知られていません。多くの勇気ある医者たちの言うには「毒」が入っているとのことです。

あるいは、もしも今の世界の新しい思想に反するようなカトリックの真理を言ったならば、「同性愛が悪である」とか、あるいは「堕胎が罪である」という事を言うような人たちは、これは危険思想だ、と批判されるようになりました。あるいはイタリアでは禁固刑になるそうです。今、イタリアではそのような法律が通りました。

あるいはアメリカでは、「堕胎を容認するような"カトリック"国会議員は破門にしよう」と、司教様たちがそれを議論していると話し合っていると、すると「そのようなカトリック教会には、これからは宗教法人による免税の特権を奪う」とかと「「堕胎を容認するような"カトリック"の国会議員」から脅しがあったそうです。教会の教えを教えるだけで罰を受けるような法律が、これからますます世界で組織されつつあると聞きます。

私たちはその時に、どのようにすれば良いのでしょうか?

私たちの唯一の希望は、マリア様です。マリア様だけが、私たちを助ける事ができます。私たちがマリア様の聖母の凱旋を、その天における勝利を、凱旋を祝えば祝うほど、憐みを受ける事は間違いありません。

ですから今年の聖母被昇天は、特に主日でもあり、非常に大切です。この聖母の被昇天をできるだけ盛大に、できるだけマリア様の名誉の為に相応しく祝いたいと思っています。

そうする事によって、例えば広島で、イエズス会の司祭たちが、原爆からほんの少ししか離れていない所に居たにも関わらず生き延びたように、あるいは私たちも来たる大きな艱難の時代において、信仰を守る、そして秘跡を守り、ミサを守り、教会を守り、そして生き延びる事ができるように、特別の御恵みと御憐みを乞い願いましょう。

この世の中はますます暗くなろうとしていますけれども、しかし私たちには光り輝くマリア様がついています。

私たちにとって恐るべき方はたった御一方しかいません。私たちをゲヘンナの火に捨てる事のできる力のある方、つまりイエズス・キリストだけです。

イエズス・キリストを「私たちの主である」と言う私たちについて、イエズス様は聖父の前でも、私たちの事を、「これは、キリストのものだ」と守って下さるに違いありません。マリア様は私たちを、マリア様の栄光をこれほどまで心した私たちを、きっと心して下さるに、憐れんで下さるに違いありません。

ですから今年の聖母被昇天、たとえ数が少なくても、マリア様の名誉の為に、より良い聖母被昇天の祝日を祝おうと思っています。どうぞ良い準備をするように致しましょう。聖母行列に、どうぞいらして下さい。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。


--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

アヴェ・マリア・インマクラータ!
愛する兄弟姉妹の皆様をお待ちしております
【最新情報はこちら、年間予定一覧はこちらをご覧ください。】