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桜坂も・"多摩川夢の桜街道" 八十八ヵ所巡り

2017-04-20 14:46:55 | 東京散策
昨年まで桜の玉川上水を3年かけて巡り、中央自動車道の暗渠までたどり一段落した。
そこで、多摩川流域に「多摩川夢の桜街道・八十八ヵ所」桜の名所があることを知り、今年は玉川の本流でもある多摩川を遡上し、下流域の桜の名所を東京が満開宣言をした4日後にたどった。



多摩川 桜街道


4番所 六郷橋緑地堤防桜並木  大田区南六郷2・3丁目
桜の種類 染井吉野70本
多摩川土手の「ガス橋緑地」。対岸には、武蔵小杉の高層ビル群も眺められる絶好のロケーション。
羽田空港に離着陸する飛行機
1931(昭和6)年に造られた六郷水門がある。ドイツ人建築家のデザインで存在感たっぷり。



水門にも管理棟にもレンガが使われ古き趣を感じる


桜満開宣言4日後なのに近くにあっても咲き方が大きく違う



5番所 池上本門寺・本門寺公園  大田区池上1丁目
桜の種類 染井吉野1,500本
関東最古の五重塔
日蓮聖人が1282(弘安5)年10月13日辰の刻(午前8時頃)、61歳で入滅(臨終)した霊跡。













本門寺公園



弁天池


6番所 ガス橋緑地堤防 二十一世紀桜並木  大田区下丸子2・3・4丁目
桜の種類 染井吉野115本
ガス緑地堤防付近には、「講和桜」と呼ばれる、1952(昭和27)年サンフランシスコ講和条約を記念して植えられた樹齢50年以上の古木が約50本。2004(平成16)年~2005(平成17)年の多摩川のスーパー堤防工事に伴い、切り倒されることになっていたところ、近隣住民の強い要望で現在の場所に植え替えられた。そんな講和桜に平行するように、新たに63本の染井吉野が「二十一世紀桜」と名付けられ植樹された。高層マンションとの桜とのコントラストが印象的。











7番所 桜坂と六郷用水  大田区田園調布町
桜の種類 染井吉野・枝垂桜65本
90年代末に人気を博した、TBS系テレビ番組「未来日記」の挿入歌として使われた福山雅治・ミリオンセラーの「桜坂」。その舞台として、この坂は、一躍有名になった。
また、この道は旧中原街道でもある。田園調布本町19番付近にある石垣に囲まれた切通しで、道の両側には大正時代に植えられた桜が40本ほど立ち並ぶ。かつては「沼部の大坂」とも呼ばれ、急勾配のため荷車などの通行は大変困難だったと言われている。周辺の村落は旅商人の往来も多く、坂の両側には茶屋などもあり、坂下には六郷用水が流れていた。現在は、湧水を利用して「六郷用水の跡」として保存されている。
桜坂



この道は大御所様も通った旧中原街道 でもその頃は桜は植わってはいなかった



六郷用水沿い






8番所 多摩川台公園  大田区田園調布1丁目
桜の種類 染井吉野300本
大田区にある多摩川沿いの約750mの丘陵地の公園。昔は、亀甲山(かめのこやま)と呼ばれ、小学校の遠足や家族での花見の記憶がある。現在は、多摩川台古墳群や、展望台に水生植物園、あじさい園など見所がある多摩川台公園となり、古墳から出土したレプリカが展示されている古墳展示室などの施設も存在する。
園内には、『自由広場』と『運動広場』の桜や多摩川を見下ろす位置にある『見晴し台広場』付近のパノラマ風景での桜が楽しめる。





多摩川浅間神社


1~3番所は川崎市のため割愛した。

桜の語源には一説として、「さ」は山の神「サ神」に由来し、「くら」は神様が鎮座する場所を示すという。
普段、「サ神」は、山に住み、山から下って宿るのが「桜」・・・つまりは「サ神が座(くら)に宿る」と謂われ「さくら」の語源になった。
そうなると、「相模の国高座郡」は桜の語源そのものになるのだろうか。
それはともかく、桜の開花は神様が降りられた証とされ、 農民は桜の開花により田植えの時季を知り、桜のもとで、「サ神」を迎え、料理や酒でもてなし、一緒にいただく≪お花見≫をしたのであろう。

訪れた日:2017.4.6

『"多摩川夢の桜街道" 八十八ヵ所巡り 2』に続く


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