あの町この街あるこうよ

歴史散策まち歩きの記録
たまに丹沢・大倉尾根を登る

山形の旅 1/4

2010-10-06 16:18:52 | なつかしい友
                9月末 40年来の友と3人で山形を巡る
                山形新幹線を米沢で下り レンタカーを借り新庄で乗り捨てる
                2泊3日のぐるっと小回り山形の旅をした
           
           大雨警報が出ていた神奈川を出発 山形は日中小雨が時折降る天候だった


上杉家の城下町 米沢
上杉家と云えば上杉謙信 直江兼続と上杉應山の3人が歴史上では知られているだろう
                                   (大河ドラマの影響も一部にはあるだろうが)

上杉謙信                        直江兼続                       上杉應山

上杉神社
戦国時代の名将で、米沢藩の藩祖ととして崇敬されている上杉謙信を祀る神社
                      (一時期上杉應山を合祀していたこともある)
この神社は米沢城の本丸跡に建てられている
          

 
檜造りの本殿・拝殿                                 唐門


松岬神社(まつがみねじんじゃ)
名君 上杉應山を祀った神社 のちに直江景続なども合祀されている
 
この神社の鳥居などが小学生や街の人々の寄付によって建てられたとガイドさんが話してくれた
後世の人にも慕われた應山は街の誇りにもなっているのだろう

上杉鷹山は17歳の若さで第9代米沢藩主になった 当時は長年の藩財政破綻状態での船出であったが自助 互助 扶助の精神を説き卓抜な発想と大胆な政策によって藩財政の危機を乗り越えた
天明の飢饉では当時300あった藩のうち、餓死者を出さずに乗り切ったのは米沢藩を含む4つの藩しかなかったと云う 
「なせば成る なさねば成らぬ何事も 成らぬは人の なさぬなりけり」は家臣や藩民に示した和歌だが万事についてその可能性を教える遺訓である

上杉家廟所
上杉家12代の藩主の墓所
藩祖信玄を中央にしてその両側に12代の藩主の廟が並んでいる
2代から8代まではケヤキの社造り 9代以降は應山の考案により宝形造りでスギやヒノキ材で簡素となっている
        
      歴代の廟                                              中央 謙信の廟                    

伊達正宗生誕の地
正宗は米沢城で生まれ 18歳で家督を相続
検地・刀狩などの不満による一揆に関与したと疑われ豊臣秀吉によって岩出山城(宮城県北西部)に写されるまでの25年間この地に居を持つ

    
                                         伊達正宗


歴史と文学の香り漂う城下町 上山
上山藩武家屋敷
上山温泉街からの散歩道に4軒の武家屋敷が並んでいる
茅葺屋根 釣形の曲り家 玄関と通用口を別にする武家中門造りの建築様式

武家屋敷は現在の公務員宿舎や住宅のように藩が建てた官営住宅である
この屋敷は中~上級の武家屋敷で身分や禄高の変動により引っ越している


屋敷内を公開している三輪家

200年前に建てられ 20年前まで使用されていた
建坪44坪 敷地400坪
間取りは 8畳3間 6畳3間 10畳の使用部屋 台所 土間
屋敷の裏に中間小屋があり主人とは身分が違うので別に生活をしていた

     
                           客用玄関に置かれている衝立  悪い気(鬼)の侵入を防ぐ目的もある

武家屋敷は武士の住居とともに城の防御施設でもあったため城を囲む配置になっている
「曲り家造り」は馬を飼う農家に見られる様式であるが武家屋敷の「曲り家造り」は敵を迎え撃つための造りである
この通りは向かい合って屋敷が並んでおり攻めてくる敵を二軒が一組となって座敷から弓や銃で迎え撃つ形をとっている
隣家との境には屋の材料となる竹(矢竹)も植えられている
城と同様 武家屋敷も戦うための建物として造られている

           
            城を中心とした地図  カラーの部分が現存している武家屋敷


将棋駒といで湯とフルーツの里 天童

   
   宿泊したホテルの玄関

紅をさす 唇かたる 恋ごころ                     
                   
                    ポスターのフレーズがよかったので写す 
                    ベストリップ賞受賞者にはこれまでは20万円の賞金が贈られている

山形の旅1日目は天童温泉に宿泊 6階建てホテルの屋上の露天風呂で夕闇まえの市街を眺める
夕食は山形牛

                                            (『山形の旅 2/4』へ続く)

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