緑、濃い緑、淡い緑、銀灰白色だけでは花壇の彩に深みがつかない。
そこに、オキザリスのトリアングラリスという三角形の葉を持つ
濃い紫色が加わると緑系の色彩に濃くが加わる。
花などどうでもいいほどこの色彩には、ユニークネスがある。
でも、6月になると淡いピンク色をしたラッパ型の花が咲く。
朝、曇りの日など硬くドアを閉じているが、
陽がさすと花びらを開き
バックの濃い紫色の葉色に押されて白い色に見えてくる。
(写真)オキザリス・トリアングラリスの花と葉
南アメリカ、ブラジルが原産地であり、
半耐寒性というが関東以南では十分戸外で越冬できる。
球根で増えるので、冬場は地上部が枯れても問題はない。
むしろ問題は、高温多湿の梅雨以降の時期で、乾燥気味に涼しいところで育てたいが
蒸れたりしてカビがつきやすくなるので、菌がついたものは取り除く。
再生力があるので、生命力は強い。
名前の由来
学名 Oxalis regnellii 'Triangularis' に注意すると
‘Oxalis’は、ギリシャ語“すっぱい”“酸のある”を意味し、
‘Triangularis’は、三角形を意味する。
間にある‘regnellii’は、ブラジリアンセージ、サルビア・ガラニチカを発見した
Regnell, Anders Fredrik (1807-1884)だった。
レグネルは、ブラジルなどで100を越える新種を発見しており
オキザリスもレグネルが発見したのかと思ったがそうではなかった。
発見者は、Wood, William (1745-1808)で、南米ボリビアで発見されたようだが、
ウッドは、英国人でキリスト教の一会派であるユニテリアン派の牧師&植物学者
という以外はよくわからない。
ユニテリアン派というのが気になってわき道に入ってしまったが、
17世紀のヨーロッパで科学革命の旗手であったニュートン(Sir Isaac Newton 1642-1727)
もユニテリアン派の信者だったようだ。
万有引力の法則を想起し、晩年は造幣局長を務めながら錬金術の研究に没頭していたようであり
最後の(科学的な)錬金術師とも言われる。
錬金術から化学が生まれたように、
大航海時代以降の16世紀からの植物への関心は、
輸入超過で王室財政圧迫の原因であった香辛料の獲得から
より積極的に有用植物の発見と王室の資源化に向かい
その根底のところで、自然及びその秩序の法則の発見へという科学思考へ向かった。
(性善説のとらえ方ですが・・・)
こんな時代背景の下に、南アフリカ、北米、南米、中国、日本、オセアニアなどへの探検が起きている。
いまの時代には感じられない直感的・体験的なフロンティアがあった。
“紫の舞”は、メインロードを引き立てるがゆえに味があるのだと思いはじめた。
(写真)オキザリス・トリアングラリスの花
オキザリス ・トリアングラリス(Oxalis triangularis)紫の舞
・カタバミ科カタバミ属の球根植物で、半耐寒性の多年草だが、戸外でも越冬する。
・学名は、オキザリス・レグネリー・トリアングラリス(Oxalis regnellii 'Triangularis')。別名セイヨウカタバミ
・原産地は、南アメリカ ブラジル。
・性質は強健。多湿を嫌いやや乾燥気味に育てる。
・開花期は、6~8月。淡いピンク色の花。日が暮れると花はしぼむ。
・草丈は、10~15cm。濃い赤紫の三角形の葉が特色。
・葉は密集するので、病気になりがちなので、風通しのよいところに置く。なった場合は、葉を全て刈り取っても直ぐ若葉が出てくる。
・花壇・庭のカラーコーディネイトに適している。