モノトーンでのときめき

ときめかなくなって久しいことに気づいた私は、ときめきの探検を始める。

スカビオサ・エースオブスペード(Scabiosa 'Ace of Spades')の花

2008-06-21 05:05:51 | その他のハーブ
(写真)スカビオサ‘エースオブスペード’の花の集合体


今年初めてスカビオサを栽培する。

和名では、セイヨウマツムシソウという。
この属の特色は、真上に伸びる茎の頭に花が密集して咲くところにある。
これを頭状花序といっているが、
キクとの違いは、ガクのような花びらを包むものがないことである。

スカビオサは花色が豊富で切花でも人気になっているようだが、

スカビオサ‘エースオブスペード’は、暗赤紫色の4枚の花弁からなる筒状の花が
円周から円心に向かって咲き上がっていき、
そのイメージは、スペードのエースのような呪術的な切り札的印象もあるが、
毅然とした美しさを持っている花だ。

(写真)1個の花々


スカピオサの由来
スカビオサの原産地は、地中海沿岸で耐寒性がある多年草だが、
日本には明治の初期に入ってきたようだ。

スカビオサの語源は、皮膚病の疥癬(かいせん)を意味するラテン語で、
英名での sweet scabious はこの花の薬効を語っている。
(結核を根絶したかと思ったら増えているようであり、疥癬も増えないといいのだが。
ネットカフェ、24時間レストランなどの住民はどうしているのだろう?)

また、特色のある花姿から
‘pincushions(ピン-クッション)’つまり針をさしておくクッションとも言われる。
(お針箱はいまや化石化した商品であり、この化石を開度生き返らせる必要がありそうだ。
と男がほえてもしょうもないか!脳梗塞予防に良さそうだが。。。)

或いは、その孤立した美しさから‘mournful-widow(モーンフル-ウィドウ)’
‘悲しみにくれる未亡人’とも呼ばれる。

日本には秋の草原に咲く‘マツムシソウ(Scabiosa japonica)’1種だけがあるが、
この紫色の群生は美しい。
夕方には松虫の鳴き声が聞こえ、きっと命の洗濯をしたと感じるだろう。

そして、温泉、お酒とコースが進むにつれ
一年草のはかなさと美しさを記憶のどこかに残し、
トラという動物となっていくのだ・・・・・

わけわからずに、‘mournful-widow’はいいね。本当にいいね!。
などのたまい、
人間に戻ると、朝陽に映るマツムシソウの美しさに新たに感動し、
‘mournful-widow’(であればいいが・・・)を直感で感じる。

(写真) ‘mournful-widowの立ち姿


スカビオサ・エースオブスペード
・マツムシソウ科スカビオサ属の耐寒性のある多年草。
・学名は、Scabiosa atropurpureaの園芸品種Scabiosa atropurpurea 'Ace of Spades'(スカビオサ‘エースオブスペード’)。
・英名では、pincushions(針山)、sweet scabious(疥癬に効く=セイヨウマツムシソウ)、mournful-widow(悲しみに沈んだ未亡人)などいろいろある。
・原産地は、北アフリカ、南ヨーロッパ、トルコなどの地中海沿岸地域
・草丈40~60㎝
・開花期 5~7月 花は周りから咲き花心に向かって盛り上がるように咲く
・高温多湿は苦手で夏場は涼しいところに。
・過湿は苦手で乾燥気味に育てる。
・開花後は速めに切り戻す。咲き終わったら半分ぐらい切り詰める。
・酸性土壌は苦手で、苦土石灰を混ぜ込んでおきます。

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