山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

唐松岳・不帰嶮(1-9)

2009-10-06 | 北アルプス
唐松岳

頂上までは緩やかな登りです。
ゆっくり登っても20分くらいです。
ガスが時々流れていました。




下をみると雲が湧いています。
風で吹き上げられているようです。
ここは標高2000m以上です。
雲より高いところです。


唐松山荘

登る途中で振り返ってみました。
小屋の全景がみえます。
テント場はかなり下にあります。
混んでいる小屋よりは快適ですが、水や食料が必要なので
荷物が多くなります。



不帰嶮

不帰嶮の方向です。
こちら側にも雲が湧いています。
この日は見えたり隠れたりしていました。



登っている右下は大きく落ち込んでいます。
白く見えるのは雪渓です。
やはりここでも雲が湧いていました。


登山ルート

翌日歩く予定の不帰嶮への方向です。
尾根伝いのルートがよく見えます。
雲がなければもっと先まで見えたと思います。

ケルン

丁度20分で頂上に着きました。
ケルンがありました。
誰かが登山の安全を祈って積んだようです。
時々青空が顔を出してくれました。



頂上からの眺めです。
小屋が小さくみえます。
もっと晴れていれば五竜や鹿島槍が見えるハズです。
この日は残念ながら雲の中でした。

頂上の標識

唐松岳の頂上は標高2696mです。
右に行けば不帰嶮を通って白馬岳に行けます。
翌日通るルートです。
風が出てきたので、15分くらいで引き上げました。

コマクサ

帰りにもう一度コマクサに出会いました。
これは優しい顔をしています。
夏山でも滅多に出会えない花です。
高山の厳しい環境でしか生きられないようです。


トウヤクリンドウ

トウヤクリンドウが咲いていました。
柔らかいクリーム色をしています。
この花も太陽が当たらないと開きません。
昔は薬にしたようです。

分 岐

下りは10分で降りてきました。
まだ時間があったので、五竜方向に少し歩いてみました。
この先にクサリ場があるようです。
ここから五竜山荘までは2時間30分くらいで行けます。



ミヤマダイコンソウ

ミヤマダイコンソウの葉っぱが少し赤くなっています。
もう少しすれば真っ赤に紅葉します。
葉っぱがダイコンの葉に似ているのでこの名があります。
夏に黄色い花を咲かせます。
やはり岩場が好きな花のようです。

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22 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ひーちゃん)
2009-10-06 06:43:46
黄色いリンドウもあるんですね
ケルンの形も色々
山男たちの思いがこんな美しいものを作るのでしょう
唐松岳 高く険しい山ですね
空気も薄いですか?
私にとって幻のコマクサ
まだ咲いているのですね
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Unknown (コスモス)
2009-10-06 08:24:43
毎日の更新で、お疲れ様です。
まさに、花と山の景色を見ながら、どんな登山になっていくのか「わくわく」します☆
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唐松岳 (mcnj)
2009-10-06 08:27:10
本当に、いい山ですね。
晴れていれば、五竜、鹿島が良く見えたことでしょうね。
富山県側は、黒部を挟んで、剣まで見渡せるのでしょうね。
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Unknown (あずき)
2009-10-06 11:14:13
ケルンは微妙なバランスで積み上げられていますね 落っこちないか心配です。
明日歩かれる稜線、狭く見えます~
大丈夫でしたか?

トウヤクリンドウは中々開いても、少ししか開かない花みたいですね
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唐松岳 (まよこ)
2009-10-06 11:14:26
山小屋さん今日は。
雲が湧く山の尾根・・不思議な感覚ですが
興味はあります。
明日のルートは本当に恐そう。
見ているだけで足がすくみ大冒険ですね。

トウヤクリンドウは先日TVで見放映したいましたがリンドウも多種あるのですね。

こんな場所にもコマクサが恐れ入りました。
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雲上の絶景 (アコード)
2009-10-06 16:13:38
ブログ閲覧に感謝です!
まさに雲上の神の世界の感がします!
それなのに最近の新参の登山者の軽装備が
色々非難されていますね。
何と日本最高峰の富士山も短パンにサンダル
姿も見られたとその非常識さが地元のTVで
報道されていました!


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ひーちゃんへ (山小屋)
2009-10-06 18:21:51
ケルンにはそれを積んだ人のいろんな
思いがあるようです。
歩く人にはよい道標になります。

コマクサは少しずつ増えているようです。
大切にしてもっと増やしたいですね。
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コスモスさんへ (山小屋)
2009-10-06 18:24:20
できるだけ毎日更新したいと思っています。
山に出かける時は中断します。
その時は我慢してください。
帰ってくればすぐに再開します。
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mcnjさんへ (山小屋)
2009-10-06 18:27:01
山の天気は刻々と変わります。
雲の流れをみてある程度の天気は予測できます。
せめて五竜くらいは見たいですね。
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あずきさんへ (山小屋)
2009-10-06 18:30:07
トウヤクリンドウはなかなか開いてくれません。
どこかで開いた姿が見られれば良いのですが・・・
これからが今回のルートの本番です。
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