山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

中山道(13-5)

2009-06-24 | 中山道
道祖神

道祖神は「夫婦仲良く」という意味が大きいようです。
従ってこのような姿のものが一般的のようです。
夫婦で旅をするといろんなことがあります。
そこで旅の道中にこれを見て「仲良くしなければ・・・」と
思ったのでしょうね。

和田宿本陣

やがて和田宿本陣と書かれた門がありました。
皇女和宮の降嫁時に幕府の助成金で建てられてそうです。
その後、解体修理して居室棟が残っていました。




門の中はかなり広く、建物は資料館になっていました。
ここの庭先を借りてお昼にしました。
館長に話すと快く了解してくれました。




建物の中にあがると有料です。
いろんな資料が展示されているようです。
時間の関係であがりませんでした。
トイレを借りて次に向かいました。

ベニサラサドウダン

道端に真っ赤な花が目を惹きました。
ベニサラサドウダンのようです。
サラサドウダンより濃い色をしています。
園芸種だと思います。

シロバナオダマキ

真っ白なオダマキが現れました。
オダマキにもたくさんの種類があります。。
これは透き通るような白でした。




このあたりは車の往来も激しくきちんとした歩道がありません。
後から「白線の外にでないように!」と声をかけながら
歩きました。
おしゃべりをすると横に並びたくなるのが人間の習性のようです。
時々、後から車の音がすると注意を促しました。
街道歩きで自動車道を歩くのが一番危険です。


シロバナアメリカオニアザミ

道のところどころには赤いアザミが咲いていました。
これは真っ白いアザミです。
アメリカオニアザミの白いタイプのようでした。
アメリカとついていますが、ヨーロッパ原産の帰化植物です。



危険な道路から山道に入ると標識がありました。
東餅屋まで5.3キロとあります。
和田峠には車が入れません。
かなり疲れた人もいたようなので、この日の終点を
東餅屋に決めました。


ワチガイソウ

足元に小さな花が風に揺れていました。
実は和田峠に多いとされる「ワダソウ」に会えるかと
密かに期待していました。
ワダソウは花びらの先端が深く切れ込んでいます。
みんなと遅れるのを承知で観察しました。
残念ながら深い切れ込みは確認できす、ワチガイソウと
判断しました。
似た花にヒゲネワチガイソウというのがありますが、こちらは
花びらが5~7枚あります。
ここではどれも5枚でした。
ワダソウはどこに行ってしまったのでしょう。



静かな山道です。
この両側にワチガイソウがたくさん咲いていました。
新緑が雨に濡れてきれいでした。
遅れを取り戻すべく急ぎました。




ここにも一里塚があったようです。
唐沢一里塚と書いてあります。
昔の人はこのような一里塚を目標に歩いたのでしょう。
やはり目標物があると元気がでます。




やっとみんなの姿が見えました。
古い建物が見えますが、廃屋になっていました。
昔は茶屋になっていたようです。


クリンソウ

道のところどころに赤い花が現れました。
クリンソウです。
花が下から順番に輪生に咲きます。
五重塔などの一番先端にある「九輪」に似ているので
このような名前になりました。
この時期、山でよく目立つ花です。




「何時ごろどこに着くか?」
迎えをホテルに電話する約束になっていました。
ホテルから約1時間はかかります。
先行として私ともう1人が東餅屋まで行って連絡することに
しました。
途中にこのような石畳があり、滑ってなかなか歩けませんでした。


東餅屋

東餅屋で電話を借り、ホテルに連絡しました。
このあたりでは携帯は通じませんでした。
ここは「力餅ち」が有名だそうです。
ここでこのお餅を食べて元気になって歩いたようです。
みんながくるまでの間に食べてみました。
1セット¥350でした。
1時間ほど待って迎えに来たマイクロバスでホテルに
向かい、2日目も無事終了しました。
途中かなりの雨でしたが、ホテルに着いたら止んでいました。
山の上だけ降っていたようです。
温泉に入り、ビールを飲んでこの日の疲れをとりました。








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28 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
1日を無事に (だんだん)
2009-06-24 06:37:29
道祖神は、広範囲にあるんですねV(^-^)V
車道を歩くのは、大勢だと神経使うでしょうね。
いかにその日を無事に終えるか~
改めて引率の気苦労を感じました。

山小屋さんのリードで歩きたいと思いました♪
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Unknown (ひーちゃん)
2009-06-24 06:38:44
白いオダマキやアザミ 初めてみました
ワチガイソウ かわいい花ですね
クリンソウは今頃でしたか?
自生のクリンソウは素朴でいいですね
たくさんの野草を紹介して下さって
ありがとう
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和田峠 (mcnj)
2009-06-24 06:45:47
新和田トンネルが開通して、国道124で峠越えする車は少なくなったでしょう。
中山道は、その上ですから、険しい道ですね。
和田下諏訪間20数kmは、人家が全くなかったそうです。
旅人に粥、牛馬にかいばを与える休憩所を。江戸の篤志家が作ったそうです。
廃墟になっているのですね。

クリンソウの謂われはそう言うことですか。
初めて知りました。
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和田峠 (地理佐渡..)
2009-06-24 07:24:54
こんにちは。

懐かしい地名です。
車で通るところと違い、
歩きの道はいいですねぇ。 
黒曜石がびっしりの道を
車で通ったことがあります。
パンクしやしないかとびくびくでした。
歩きの道沿いでは見かけましたでしょうか?
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おはようございます (mint)
2009-06-24 09:31:20
知っているお花でも、色が違うとまるで雰囲気が変わりますね。
アザミもオダマキも白いものは初めて見ました。

温泉とビール、格別だったことでしょう^^

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中山道 (まよこ)
2009-06-24 10:57:01
山小屋さん今日は。
こちらは昨夜雨が降って自然界は 写真のように濡れていい雰囲気です。

ワダソウではなくてワチガイソウ・・でも群生しているのですね。
それに白いオダマキに白いアザミ・・なかなか風情があり珍しいです。

道端にクリンソウが咲いているとは流石にびっくり・・昔の旅人も色々なお花を楽しみながら旅を続けたことでしょうね。

黒曜石の山地がこんなところにも・・初めて知りました。
お疲れの後のおビールは格別だったでしょう。
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九輪草 (アコード)
2009-06-24 12:11:14
ブログ閲覧に感謝です!
九輪草は可愛い花ですね、その名のいわれも
良いです平地では見られないのでしょう。

マイブログの6月15日の分で、JR静岡駅前
の再開発超高層ビル建設の現状を紹介してい
ます、宜しかったらご覧ください。

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お帰りなさい! (フレデリカ)
2009-06-24 12:19:40
道祖神、石に彫られてるんですね、夫婦が仲良くって意味があるのですね。

白いアザミって初めて見たかもしれません、奇麗ですね。

この辺りは力餅と黒曜石が有名なんですね、宿についてからの温泉とビール、極楽気分になれたのではないでしょうか。

カナディアンの旅も楽しみにしていますね。
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滑る石畳 (marri)
2009-06-24 12:21:23
イヤです。滑る道なんて!
前を行く人の背中が遠くなる、後ろに続く人に迷惑を掛ける。
だから・・・こんな道はイヤです^^;;

今日は、アスファルトの道を歩いても、今風の家が在っても昔の道を歩いてる気分。
一枚目の道祖神が効いたかな。お花も素敵!
クリンソウの赤が大好きなんです^^♪
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だんだんさんへ (山小屋)
2009-06-24 20:15:43
確かに大勢で道路を歩くのは危険です。
本当は右側を歩きたかったのですが、そこも狭い歩道でした。
山道に入るとホッとします。

いつかご一緒に歩きましょうね。
待っています。
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