山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

中山道(18-5)

2010-05-27 | 中山道
ヤマフジ

新緑の中にヤマフジがきれいでした。
ヤマフジは他の木に巻きつきながら成長します。
この時期、よく目立つ花です。


今須宿

今須宿は中山道16宿の最も西にある宿場です。
ここには一里塚が残っていました。


クレソン

川の中に白い花がたくさん咲いています。
クレソンの花です。
クレソンはミズガラシ、オランダガラシなどと呼ばれ、
ヨーロッパが原産地です。
ステーキなどの付け合せとして利用されています。
野生化してこのように群生しています。

問屋場

問屋場です。
宿場で人馬の調達や荷物の運搬の取次ぎをなどを
行なったそうです。
1ヶ所とは限らず、幾つかの問屋場がある宿場も
あるそうです。

永楽通宝の瓦

「永楽通宝」と書かれた丸瓦があります。
当時の面影を残す貴重なものです。
宿場の繁栄を願って作られたようです。

岐阜県と滋賀県の国境

岐阜県と滋賀県の国境です。
この溝を境にして美濃の国から近江の国に入ります。
4年目にしてやっとここまできました。
何となく感慨深いものがありました。

寝物語の碑

国境のすぐ近くにこんな碑がありました。
ここにはたくさんの旅籠があり、両国の人が壁越しに
寝物語をしたそうです。


ベンガラを塗った家

この地方には赤い塗料を塗った家が多くありました。
塗料は「ベンガラ」と呼ばれています。
これを塗ることによって雪の付着を防ぐそうです。
また木材の防虫防腐にも役立つそうです。
ベンガラとは鉄分を含む黄土に柿渋や松脂などを混ぜて
作られるそうです。
夏の白馬大雪渓などでもこれを使って描かれた登山ルートを
見ることができます。


楓並木

右側に大きなカエデの並木があります。
ここには「楓並木」と書かれた標識がありました。
秋の紅葉もきれいだと思います。


ヤマフジ

カエデの奥にヤマフジが咲いていました。
緑の中でよく目立つ花です。
ヤマフジのツルは丈夫なので、昔は縄の代わりに使いました。
山から採ってくるのが、子供の頃の仕事でした。



東海道本線

東海道本線を渡ります。
まもなく柏原宿に差し掛かります。

柏原宿の入り口

柏原宿の入り口にある石碑です。
石碑には浮世絵のプレートが埋め込まれています。
これまでにも何ヶ所かありました。


伊吹山

伊吹山がかなり大きくなってきました。
左側の斜面はスキー場だそうです。
電線が邪魔でした。

柏原宿

柏原宿です。
すっかりきれいになって昔の面影はありません。
道路の真ん中に融雪パイプが埋められているようです。
雪国ではよく見られます。
雪が降ると溝の穴から噴水のように水がでて雪を解かします。
ここも冬は雪が深いようです。

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36 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
四年の歳月 (地理佐渡..)
2010-05-27 07:15:36
おはようございます。

仕事の合間などを縫ってのことだったの
でしょうね。四年の間、断続的に宿場宿
場を区切りにだったんですね。近江の国
まで入ってしまえば、あとは京へは近い
ですね。今年か来年中にはゴールでしょ
うか?
さて、今朝の佐渡南部は曇りです。少し
肌寒い感じです。
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山の藤 (縄文人)
2010-05-27 08:05:05
山に行きますと藤の花が長く長く伸びているのを見かけます。

 ☆ 盛りみどり 線を残して 山の藤

街道歩きは名所旧跡、いろいろのドラマに出くわします。
一理塚の基に、鉢植えの花があるのがそこかしこに嬉しさを呼び起こしてくれます。
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宿場の変化 (hirugao)
2010-05-27 08:59:58
おはようございます     山小屋さん

車で高速などを走っていますとよく見ます。
綺麗ですね~
伊吹の裾を歩くなんていいコースですね。
柏原宿の入り口の石碑はいいですね。
いろんな発見があるのでしょう。

楽しそうですね!
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早いですね (だんだん)
2010-05-27 09:25:36
関ヶ原が出たので、次も続くかと思ったら!
もう通り過ぎたのですね?
戦場になった場所を歩いたので、懐かしかったんです。
着々と京都へ近づいてますね(^_^)v
毎日15分番組のTVで。
大阪からスタートした熊野古道を見てます。
次の狙い目ではないですか?
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しばらくの間ご無礼を~。 ()
2010-05-27 09:27:35
日ごろから悪い眼を更に患いました。
しばらくの間拝見するだけでカキコ出来ませんがお許しを。
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中山道 (mcnj)
2010-05-27 09:41:18
美濃、近江両国の境には、峠は有りませんでしたね。
関ヶ原は、難所かと思ったら、案外平坦でしたね。
伊吹山が、大きくなりました。
麓を迂回して琵琶湖に向かうのですね。
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ベンガラの里 (marri)
2010-05-27 11:21:12
登山ルートにペンキ代わりに使われてるの?ベンガラ!
岡山県北・吹屋(ふきや)はベンガラの里なんですよ。
江戸時代の屋敷が残されていますが、ベンガラが似合ってますね。
今も、こうして、お屋敷を見ていると風格を感じます。
いかにも「街道歩き」っぽいですね!
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こんにちは (シクラメン)
2010-05-27 15:31:37
山小屋様 岐阜県を過ぎて滋賀県に入られたのですね。今年中に京都とおっしゃっていますね
歩くと京までもかかりますね。伊吹山が大きく見えて来た時何本もの電線が目障りでしたね。
箱根の登山電車からもヤマフジが何本か見ました。
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Unknown (とん子)
2010-05-27 16:10:56
ベンガラ?・そうですか??吹き付けるんですかね??

山藤が見事ですね??
きれいきれい??

こんな平坦な所なら1回くらい歩けるかな??
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地理佐渡さんへ (山小屋)
2010-05-27 18:04:09
1年のうち街道を歩けるのは秋から春にかけてです。
梅雨と夏の暑い日はお休みします。
熱射病になったらたいへんです。

18回目でやっと滋賀県に入りました。
何とか今年中には京都まで歩けそうです。
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