山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

小笠原諸島(その11)

2012-01-31 | 日本の島
ガジュマル(1)

突然、目の前にジャングルが現れました。
大きなガジュマルの木です。
これも気根を出してどんどん大きくなるようです。

ガジュマル(2)

見上げてみました。
空がみえません。
高さは20m以上あったように思います。
一般に暖かいところの植物は成長が速いようです。


半島

展望のよいところに出ました。
ここから半島がよくみえます。
右奥に三角形をした山が小富士だそうです。

小富士

小富士をズーミングしてみました。
標高86m、日本一南にある故郷富士です。
ここから日本で最初の初日の出が拝めるそうです。


標識

こんな標識がありました。
あと、乳房山まで500mくらいのようです。


シマオオタニワタリ

木や岩に着生する植物です。
これから先もでてくると思います。


ムニンシラガゴケ

かわいいハートがありました。
自然が造った芸術品です。
このコケもここの固有種です。


ムニンヤツデ

本土でみるヤツデより葉っぱが柔らかかったです。
花は咲いていませんでした。


シマホルトノキとアカギ

右がシマホルトノキ、左がアカギです。
アカギは薪材として植えられたそうですが、
強い木で他の木をダメにするそうです。
小笠原の樹林の生態系に影響を与えるということで
薬剤などで駆除しているそうです。


乳房山

乳房山がだいぶ近くなってきました。
天気は薄曇で、気温は20℃くらいでした。
もう少し青空が欲しかったです。


マルハチ

マルハチの名前は葉っぱが落ちた跡が逆八の字に
見えるからついたそうです。
このシダもたくさんありました。


オガサワラオカモノアラガイ

先頭のほうで大きな声がしています。
ガイドが何か見つけたようです。
葉っぱの裏に小さなカタツムリのようなものがいました。
殻が退化して半透明のナメクジのような姿に進化した
カタツムリの仲間です。
長さは1cmくらいでした。


オトメカタマイマイ

更に少し歩くとこんなカタツムリがいました。
これも1種の先祖から20種以上に進化した生物だそうです。
里では外来種のカタツムリが多いそうですが、山に入ると
まだまだ変わった生物をみることができます。


展望

展望が開けてきました。
この尾根が母島の背骨といわれています。
曇っているので、海の色もハッキリしませんでした。



※我々が帰ったあと、おがさわら丸はドックに入って
定期検査を受けました。
今日(31日)から運航再開です。