山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

五竜~鹿島槍(その16)

2010-08-21 | 北アルプス
ルート(1)

これから進むルートがみえます。
先頭を行く3名がもうあんな先まで行ってます。
残り3名はマイペースです。
「慌てなくていいよ!」と時々声をかけます。



ルート(2)

先頭の3名が岩場に取り付きました。
両手両足をフルに使っています。
まだまだ油断できないルートのようです。

大下り

大きな岩場を越えたら、今度は急な下りです。
かなりザレています。
石を落とさないよう、慎重に歩きました。

降りてきたガレ場

降りてきたところを振り返ってみました。
一番奥のVの字に切れているところから
降りてきました。
こちらから登るのもたいへんなところです。

尾根道

ガスは両側から湧いてきています。
これから進むルートが見えます。
左は大きく切れ込んでいます。
間違っても近づかないほうが無難のようです。


V字谷

右下も大きく切れ込んでいます。
いわゆる「V字谷」と呼ばれる地形のようです。
遠くに見える雪渓が涼しそうでした。


ヨツバシオガマ

足元に咲いていました。
葉っぱが4枚輪生しています。
シオガマの中でも一番よく見かける花です。
花の姿が今にも飛び立とうとしている鳥のようです。
この姿から「クチバシシオガマ」と呼ぶ場合もあります。


ハシゴ

またまた長いハシゴがでてきました。
雨で濡れているとイヤな場所です。
足元を確かめ、1歩ずつ登ります。


キレット小屋

やっとキレット小屋が見えてきました。
もう少しです。
小屋から先もかなりの岩稜帯のようです。
はるか遠くに黄色いザックがみえます。


トウヤクリンドウ

なかなか咲いている姿に会えません。
ここでは機嫌がよかったのか、笑みを浮かべていました。
「よくきたね!」といって歓迎してくれたようです。


八峰キレット小屋

正式にはこんな呼び名の小屋です。
五竜山荘をでてから6時間20分でした。
ここでお昼です。
メニューは持っていたカップラーメンとパンです。
テルモスに入れていたお湯はかなり冷めています。
それでも時間をおいたら、何とか食べられました。


イワオウギ

小屋のすぐ横に咲いていました。
マメ科の植物です。
やはり厳しい環境で生きています。
花が終わると鞘に入った豆ができます。

シコタンハコベ

今回初めて出会った花です。
低地に咲くハコベの仲間です。
高山にこないと出会えない花です。
花びらが10枚に見えますが、実際は5枚です。
それぞれが大きく切れ込んでいます。
オシベのヤクがよく目立っていました。
この花はかなり雨でやられていましたが、このあと
もう少しきれいな姿に会えると思います。