山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

五竜~鹿島槍(その20)

2010-08-25 | 北アルプス
鹿島槍の標識

鹿島槍の南峰の頂上から少し下ったところに
こんな標識があります。
実際には頂上ではないのですが、ツアー客など
団体さんはここで記念撮影するようです。
冷池山荘に泊まってここまでピストンする人が多いようです。
私も数年前に1人できてここで引き返しました。


長い下り

南峰からはダラダラとした長い下りが続きます。
ガスが濃くて先がよくわかりません。
足元だけみて歩きました。

ブロッケン現象

下っている途中で会いました。
ハッキリ見えたのですが、カメラを出した時には
薄くなっていました。
画面から少し離れてみてください。
右下のオンタデの花の先にぼんやりと丸い輪の中に
入った私の姿が見えると思います。
ブロッケン現象が現れる条件はいろいろあります。
今回はほんの一瞬でした。


登山道

少し明るくなってきました。
登山道がよく見えます。
前を行く二人が立ち止まっています。
何かがあるようです。


雪渓

二人が見ていたのはこの雪渓のようでした。
この雪もこれ以上消えないようです。
まもなくこの上に新しい雪が積もります。
手前の白い花はヤマハハコです。
たくさん咲いていました。


イブキジャコウソウ

ジャコウのような香りがする花です。
平地では背が高くなりますが、ここではこれ以上
大きくなれません。
小さな花の集合体です。
たくさん咲いていてきれいでした。


ミヤママンネングサ

高山に咲くマンネングサです。
花は星型をしています。
小さな花ですが、岩場にしっかり根を張って咲いていました。


お花畑

だいぶガスがとれてきました。
ここは両側がお花畑のようです。
たくさんの花が咲いていました。
右に見える花はイワオウギとイブキトラノオです。


ミヤマトリカブト

ある事件以来すっかり有名になりました。
花の姿が独特の形をしています。
空を一杯入れて立たせてみました。
凛とした姿です。


ミヤマコウゾリナ

花の下のホウに細かい毛がたくさんあります。
コウゾリナとは剃刀菜と書くそうです。
毛が鋭いので、剃刀に例えたようです。
この花も夏のお花畑を飾る花です。


クロトウヒレン

ツボミの時は真っ黒です。
トウヒレンとはアザミのことです。
アザミの仲間ですが、葉っぱにトゲがありません。
花びらの先端がカールしてかわいいです。


ミヤマシシウド

シシウドの高山種です。
シシとはイノシシのことで、茎のフシがイノシシの
足の膝に似ているそうです。
花全体が大きく広がって花火のようでした。



テガタチドリ

背丈が20cmくらいの低い花ですが、存在感を示すために
腹ばいになって撮影しました。
今年初めて出会った花です。
やっと咲き出したばかりのようです。
根っこが手の形をしているそうです。
横に見える葉っぱはイワオウギの葉っぱです。
小さい花もこのように撮ってあげると嬉しそうでした。


明日からしばらくお休みします。
今晩の夜行バスで扇沢に入ります。
北アルプスの針ノ木、蓮華、船窪、烏帽子を歩く予定です。
このシリーズ、まだ5回ほど残っています。
29日の夜、帰る予定なので30日から再開します。