山小屋だより

山歩きや街歩き、そこで出会った花や風景を紹介しています。
ぜひ、一緒に歩きましょう

五竜~鹿島槍(その6)

2010-08-10 | 北アルプス
昨夜、無事に旅から帰ってきました。
ブログ再開します。

アカモノ(1)

休憩していたすぐ近くに咲いていました。
小さな壷状の花です。
淡いピンク色がきれいでした。

チングルマの花穂

ここでは花が終わって穂が出るところでした。
もうすぐすると穂が大きく伸びて風車のようになります。
その姿も見ることができるかも知れません。
花のあとの姿を見るのもなかなか楽しいものです。



キソチドリ

うっかりすると見逃してしまいそうな花です。
背丈は10cmくらいしかありません。
この花の姿を干潟で餌をついばむ千鳥に例えたようです。
これでも立派なランの仲間です。


アカモノ(2)

先ほどは1輪だけでしたが、よくみると群生している花が
ありました。
シラタマノキをシロモノというのに対してこちらを
アカモノといいます。
別名:イワハゼと呼んでいます。

ミヤマホツツジ

ホツツジは低いところに、ミヤマホツツジは標高が高いところに
咲いています。
3枚の花びらが反り返っているところは同じですが、花柱が
大きく上に反り返っています。
ツツジの仲間です。

ミヤマコゴメグサ

コゴメグサの高山種です。
標高がかなり高いところにも咲いています。
小さな花ですが、つい足が止まってしまいます。
黄色い斑点が特長です。



モミジカラマツ

葉っぱがモミジの葉に似ていて花をカラマツに
例えたようです。
白いオシベがよく目立ちます。
登山道の脇にたくさん咲いていました。


ベニバナイチゴ

前を歩いている仲間から「この花は?」と声がかかりました。
ベニバナイチゴです。
鮮やかな赤紫色をしています。
このイチゴは食べられます。
昔、アルペンルートの乗り物が混むのを嫌って
室堂から黒四ダムまで歩いたことがあります。
一ノ越から黒部湖までの下りでこのイチゴがたくさん
なっていました。
夢中になって摘んで食べた思い出があります。



雪渓

雪渓が出てきました。
雪渓の周囲には雪解けを待って咲く花があります。
サンカヨウなどが見られるのも雪渓の近くです。

ショウジョウバカマ

ショウジョウバカマが咲いていました。
春早い時期に咲く花です。
咲き始めは背丈が10cmくらいしかありません。
花が終わると茎がぐんぐん伸びて種ができます。
種のようすは前回ご紹介しました。



エンレイソウ

この花も雪解けを待って咲く花です。
大きな3枚の葉っぱの真ん中から小さな花を
咲かせます。
なかなか変わった姿の花でした。


ガスに覆われた山

これから向かう方向です。
ガスがかかっていてよくわかりません。
雨は何とか大丈夫のようです。


コイワカガミ

ここでは群生していました。
イワカガミの変種とされています。
イワカガミより標高が高いところに咲いていて
花の数も少ないとされています。
葉っぱに光沢があるので、カガミという名前がついて
います。
歩きながらたくさんの花に会いました。
まだまだ出会えそうです。