彦四郎の中国生活

中国滞在記

福州日本企業会―in 福州Sheraton Hotel (福州中庚喜来登酒店)―

2015-04-02 15:13:40 | 滞在記

  3月28日(土)に、初めて「福州日本企業会」という組織の定例会に参加した。昨年の7月まで福建師範大学の教員だった目黒先生(現在、寧夏自治区北方民族大学)が、この組織のことを教えてくれ、紹介もしてもらった。大学の日本語学科の学生の多くが、「日本系企業」への就職を希望している。日本企業会の日本人の知り合いを作り、少しでも人脈ができたらいいなぁと思っている。学生達にも企業を紹介できるからだ。
 (※中国の大学では、日本の大学のように進路・就職の斡旋・援助活動をほとんどしない。学生は、自力で就職活動や大学院進学や留学活動をしなければならない。中国人教員も、進路に対して関わりを持とうとしない実態がある。)

 宿舎からバスに乗って30分あまりで、会場の「福州シェラトンホテル」に着いた。すごく大きくで立派な超豪華ホテルだった。福州市内には、五つ星ホテルが6つほどあるが、それらをはるかに超える「超五つ星」ホテルだった。受付開始まで30分ほど時間があるので、外に出て庭などを散策した。閩江(びんこう)の大河の向こうには福州市内で最も高い鼓山が見えた。頂上にはレーダー施設が設置されている。白い魁浦大橋や福州港がある馬尾地区が望めた。庭には「シャガ」の花が咲き、「アジサイ」が咲いていた。日本では5月下旬から6月下旬にかけて咲くアジサイがここでは咲き終わろうとしていた。

 受付を終えて、会場の部屋に入った。12人掛けの丸いテーブルが12、130人余りの参加者があった。日本大使館「広州総領事」の鈴木氏の挨拶やホテル支配人の挨拶、「福建省外国機構服務中心(センター)」の中国福建省政府の挨拶などがあった。鈴木氏は、学生が日本に「留学」する場合の日本国受け入れ「ビザ」発給の責任者なので、挨拶に行き名刺交換などをしておいた。学生側に何か困った事態があったら連絡したいからだ。

 企業会会長の挨拶や昨年度の活動報告、旧役員の紹介と新役員の承認、今年度の活動方針報告、私を含む新会員の紹介と挨拶などが終わり、懇親会となった。豪華な料理が出されていた。同じテーブルの人や他のテーブルの人などと飲みながら名刺交換をした。10人くらいと名刺交換ができただろうか。日本料理の店や日本的クラブ(飲み屋)の人たちも参加していた。
 福州市の「日系企業数」は、約100社あまりで、日本人企業駐在員は約250人程度いるということを ここで初めて知った。福州に在住している日本人は、約300人ぐらいだろうか。福建省では、厦門市(アモイ市)が最も日本系企業が多く、約150社ほどある。「厦門日本商工会倶楽部」の人によると、厦門在住の日本人は約500人あまりだそうだ。
 途中、トイレに行ったら、「中国に来て以来、最も立派で清潔なトイレ」だった。部屋みたいなトイレだった。トイレの便器は、日本の「TOTO」製品だった。

 現在、中国にある日本の企業数は約2万社だと言われている。工場数や支店などを合わせると何万か所になる数字である。この会社数は、中国での外国企業としては最も多い。外国企業の数は、約13万社あるが、日本企業は16%を占めている。これは、中国人約1000万人の雇用創設となっている。香港や台湾を含めると、かなりの数になるのではないだろうか。
 日本企業が多い省・市は、次のようになっている。①上海市(33.1%)②江蘇省(15.4%)➂広東省(12.9%)④遼寧省(7.7%)⑤北京市(7%)⑥山東省(5.3%)⑦天津市(5%)⑧浙江省(4.1%)⑨福建省(1.8%)⑩河北省(1.3%)。ほとんどが、東シナ海に面した沿海州地方の省・市である。上海などは、5000社以上日本企業があり、約7万人の日本人が住んでいる。福建省は、沿海州の中では最も少ない省だ。
 ちなみに、日本企業が海外進出している国としては、「①中国がダントツに多い。②次にインドネシア➂インド④ベトナム⑤メキシコ⑥韓国⑦タイ⑧アメリカ⑨香港⑩台湾」となっている。最近の新規進出数では、中国、インドネシアとタイの順になっている。また、日本人の海外在住者数のベスト3は、①アメリカ(41万人)②中国(15万人)➂オーストラリア(8万人)である。

 隣のより大きな部屋では、中国人たちの盛大なパーティが開催されていた。ちょっと覗いてみたが、まぁすごいパーティである。熱気むんむんの会場だ。500人あまりはいるだろうか。IT関連企業のパーティだった。ステージで、舞などを演じる人たちが、廊下で最後の練習確認をしていた。

 夕方6時から始まった企業会例会は、9時すぎに「一本締め」で閉会となった。次回は6月に開催される。帰りは、ホテルが用意した「大型送迎バス」に乗って福州の中心にある「五一広場」に向かった。バスが「閩江」の川沿いに走るとき、ネオンをつけた高層住宅がきれいだ。中国はどこの街でもそうだが、夜に大量のネオンをつける。商店だけでなく、住宅にもネオンが点滅する。ものすごく大量の電力使用となっているだろう。
 10時前に「五一広場」に到着した。もう10時だというのに、たくさんの人がいる。土曜日の夜ということもあって1000人くらいいるだろうか。クラッシックダンス、ローラースケート、歌、小太鼓、モダンダンス、太極拳をする人達などが群れていた。
 公共バスに乗って、宿舎に11時頃に戻った。