浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

ホルストの美しいアリア (ブルック・グリーン組曲より)

2009年12月12日 | 忘れられた作品作曲家
冬の訪れとともに乾燥した日が多くなる。気温が下がるのは構わないが、空気が乾燥すると風邪が流行ったり、ウイルスが活発に活動し始めると言ふ。今日は、嫁さんとボージョレーを買いに出たついでに、パソコンをウイルスから守る為に加湿器を買って来た。快適な環境でイギリスの弦楽作品集のCDをトレーに入れた。

ホルストの絃樂の為の「ブルック・グリーン組曲」を聴いてゐる。前奏とスコットランド風舞曲はどうでもいいが、中間にあるアリアはとても美しくて放ってはおけない。こういった美しい音楽は多くの人々に知って貰わねばいけないと思ふ。「忘れられた作品・作曲家」のカテゴリを最後に加えたのは、そのやうなことに少しでも貢献したかったからだ。久々に其のやうな初心を思い起こさせる作品に出会った。

このアリアの美しさはブリッジのワルツのやうな美しさではなく、グリーンスリーヴス風なイングランドの調べに近い。疲れたときに心癒されるメロディが4声の対位法であっさりと仕上げられてゐる。NAXOSの秘曲開発に対する意欲は留まるところを知らないが、演奏家は無名揃いである。この盤もロイヤルバレー・シンフォニアといふ聞いたことの無い演奏団体の名があるが、そこそこ聴くにはなんら問題は無い。

盤は、EC製NAXOSのCD 8.555069。


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