浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

エネスコ バッハ イリノイ大学記念公演

2008年05月25日 | 提琴弾き
バッハの提琴協奏曲第2番をエネスコの歴史的ライブ録音で聴いてゐる。大学の管絃團といふ得体の知れない協演者の名が記されゐるが、それほど不安がる必要はない。エネスコの間合いに合わすことができない場面はあるものの、十分に鑑賞に堪える演奏だ。そういふ言い方は失礼かも知れない。これほどの大家が大学に来校するとなると大学の威信にかけてエキストラを集めるのが普通だ。此の当時、そういったことが行はれたかどうかは知らないが、無名管絃團にしては上出来の伴奏だ。 . . . 本文を読む

アルバート・サモンズのブルッフ提琴協奏曲

2008年05月13日 | 提琴弾き
久しぶりに自宅に戻り提琴を聴いてゐる。半月ぶりの投稿になるだらうか。5月だといふのにハワイでは真夏の太陽が輝き、一足早くこんがりと日焼けしてしまった。ステージに立ち、地元の太鼓の演奏を大勢の観光客の前で披露する場面もあったが、長い間、西洋音楽から遠ざかったせいか、むさぼるやうにレコヲドを聴いてゐる。 . . . 本文を読む