浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

マリー・テレーズ・フルノーと云ふ女流洋琴家

2013年02月23日 | 洋琴弾き
マリー・テレーズ・フルノーといふ洋琴家のフォーレを初めて聴いた。全く知らない人だが1944年に録音された舟唄第参番は彼女が17歳のときの録音である。期待が膨らむ。

とても優しい音楽で仏蘭西らしい明快で透明感のある音色とタッチが爽やかな印象だ。特に弱音が美しい。天才の類に属する洋琴弾きなのだらう。だが、1927年生まれと云えばパウル・バドゥラ=スコダと同い年である。何故?と疑問が湧く。

Victor Ledin氏の解説によると、此の人はロン=ティボー・コンクールではサンソン・フランソワに次いで第弐位、ジュネーブ国際コンクールでは一等賞を取りデビューしたが、国際的なキャリアは多発性硬化症を発病し短縮されてしまったそうである。其の為、残された録音はSP以外にLP盤が1枚のみといふことのやうだ。

それにしてもNAXOSの企画する"Women At The Piano"シリーズは歴史に埋もれた名洋琴家を次々と発掘して僕たちを愉しませてくれる。現代の新人に多くを期待できない我々にとって貴重な音源だ。

盤は、独逸NAXOSによるSP復刻CD 8.111218。

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