浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

レオ・ナーデルマン ロールピアノの如き不思議なタッチ

2006年08月31日 | 洋琴弾き
レオ・ナーデルマンは、1940年の第2回ジュネーブ国際音楽コンクール・ピアノ部門で第2位となったスイスのピアノ弾きである。しかし、このコンクールの入賞者には、あまり有名な人は居ない。 . . . 本文を読む
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ジャック・ティボー HMVレコーディング

2006年08月31日 | 提琴弾き
ジャック・ティーボーは電気吹き込み前に多くの録音を残しているが、バッハの協奏曲を聴くと悲しくなる。いくら録音の技術的な問題で少人数での伴奏を強いられたにせよ、オルトマン指揮によるスタジオオケの演奏はひどすぎる。 . . . 本文を読む
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シャルル・ミュンシュ指揮チェコフィルハーモニーのオネゲル2番

2006年08月30日 | 指揮者
1942年、ナチの占領下にあったフランス、オネゲルはその苦悩をこの交響曲に描いたという。もの悲しいヴィオラのシンプルなメロディーが繰り返し奏されると、不協和音の連続と激しい第1主題によって怒りの表情に変わる。今の僕は、この曲を受け入れるに十分すぎるくらい陰鬱な気分だ。 . . . 本文を読む
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フルトヴェングラー フランクの交響曲を聞きたい気分

2006年08月29日 | 指揮者
えもいわれぬ怒りがこみ上げてくるが、どこにぶつけてよいのやら分からないときがある。僕は、仕事の上では、思ったことは人が止めるまで言ふ方だが、それでも、喧嘩はしない。机を叩いた方が負けなことくらいは分かっているから叩かない。怒りがこみあげる日は、たいてい、自分の思いがうまく伝えられなかったに違いない。そんな日は、早々に仕事を切り上げて、あへて酒を飲まず、フランクのシンフォニーを聴く。それも、フルトヴェングラーの独逸脱出直前の、あの異様な演奏を聴く。 . . . 本文を読む
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シューラ・チェルカスキの神童ぶりを堪能できるCD

2006年08月29日 | 洋琴弾き
「天才少年」「神童」と簡単に片付けられない特異な12歳の少年の演奏と作品を聴くことのできるCDがある。ヨーゼフ・ホフマンの弟子、シューラ・チェルカスキは1911年生まれの洋琴家だが、その演奏スタイルは19世紀末のヴィルトゥオーゾの時代を髣髴とさせるものだ。 . . . 本文を読む
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アルバート・コーツ チャイコフスキーのロメオとジュリエットは圧巻!

2006年08月28日 | 指揮者
アルバート・コーツを取り上げるのは2度目になる。当時は下手糞で有名だった倫敦交響爆弾を交響楽團に仕立て上げた大指揮者であるが、そんなことはとうに忘れ去られている。しかし、この「ロメオとジュリエット」の圧倒的な演奏を聴けばコーツといふ指揮者は忘れられない存在となるであろう。ただし、1928年の段階ではオケは未だ下手糞だ。 . . . 本文を読む
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アーノルド・ロゼ 弦楽四重奏團

2006年08月27日 | 器楽奏者
アーノルド・ロゼは作曲家マーラーの妹の夫で、マーラーが指揮していた当時の1881年から57年の永きにわたり維納フィルハーモニーのコンサートマスターを勤めた名提琴家である。 . . . 本文を読む
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ジョン・バルビローリ チャイコフスキー4番のリハーサル

2006年08月26日 | 指揮者
クライスラーのコンチェルト伴奏などでSP時代から数多くの録音を残してきたバルビローリだが、現在では、英国や北欧の音楽に対して一定の評価を受け、ハルレ管絃團に一時代を築いた指揮者として知られている。 . . . 本文を読む
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ミッシャ・エルマン&アーサー・レッサーによる小品4曲

2006年08月26日 | 提琴弾き
エルマンとレッサーといふ豪華な顔合わせで提琴の小曲を4つ録音したものがVictorのSP盤に残されている。録音年月日は、1921年1月3日と記されている。 . . . 本文を読む
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オスカー・フリード ドリーブの「シルヴィア」組曲

2006年08月25日 | 指揮者
オスカー・フリード指揮ブリティッシュ交響楽團による「シルヴィア」組曲といふレコヲドがある。録音は1930年、英國コロムビアから発売されたSP盤が原盤である。 . . . 本文を読む
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エリザベート・シューマン フィガロの結婚 聴き比べ

2006年08月21日 | 歌もの
エリザベート・シューマンは、1888年、オルガニストの父と歌手の母の間に生まれた。27歳の1915年にはエディソンレコヲドに録音を残していて、その若い声を聴くことができる。 . . . 本文を読む
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フルトヴェングラーのモーツァルト40番こそが真の40番!

2006年08月21日 | 指揮者
フルトヴェングラーの40番を聴いて驚かなかった方はいないだろう。それまでは、「魔弾の射手」や「コリオラン」など、フルトヴェングラーはゆったりとしたテンポといふ固定観念があった。予想を見事に打ち砕かれた後には、何故?といふ疑問が残った。 . . . 本文を読む
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メニューヒン エルガー自身の指揮による協奏曲

2006年08月20日 | 提琴弾き
英國のブラームスと云はれたエドワード・エルガー、その渋い提琴協奏曲はなかなかの名曲であるが、16歳のメニューヒンとエルガー自身が協演した夢のやうなレコヲドがある。 . . . 本文を読む
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天才提琴家フランツ・フォン・ヴェッシーの素晴らしい自作小品

2006年08月20日 | 提琴弾き
1935年に43歳の若さで逝ったフランツ・フォン・ヴェッシーといふ提琴家が居る。この忘れ去られた天才提琴家の自作、「カスケード(滝)」と「シャンソン・ノスタルジーク」の2曲は録音が残されており、現在、僕たちは幸いにもその演奏を聴くことができる。 . . . 本文を読む
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ブルーノ・ワルター 1923年デビュー盤「悲愴」での怪演

2006年08月19日 | 指揮者
ブルーノ・ワルターと云へば晩年の米國でのNYPやコロムビア交響團との録音が多く残されているため、そちらでの印象が強い。祖国を逃れざるを得なかった当時の欧州の事情がこの指揮者にも悲劇をもたらした。慣れぬ環境で見知らぬ音楽家との音楽づくりは本意ではなかっただろうと僕は同情している。晩年に維納フィルハーモニーと名演を残してくれはしたが、とき既に遅しといふ感がある。 . . . 本文を読む
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