浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

リトルフの交響的協奏曲 チェルカスキの演奏で聴く

2013年03月28日 | 忘れられた作品作曲家
以前、シャラーの演奏で取りあげた此の作品を久々にチェルカスキの名演で聴いてゐる。リトルフの交響的協奏曲第四番からスケルツォ楽章のみが録音されてゐて、伴奏はサージェント指揮BBC響である。

リトルフは多作家だったやうだが歴史上、其の名は忘れ去られた感がある。軽快なタッチの此のスケルツォ楽章は往年のヴィルトゥオーゾたちによく取り上げられてゐたやうだ。しかし、部分的に自身の洋琴家としての驚異的なテクニックをひけらかす為に書かれただけの作品でないことは少し聴けば分かるだらう。魅力的な主題が繰り返されるだけの単純な構成ではあるが、オーケストレイションも実に洒落てゐて何度聴いても飽きが来ない。

チェルカスキの粒だったタッチは正に此の作品に打ってつけであり、小柄な体をさらに丸めておどけたやうな表情で弾く在りし日の姿が目に浮かぶやうだ。

盤は、英國First HandによるリマスタリングCD FHR04。

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