浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

アンチピリンの「リバース」

2009年12月14日 | 芸能
今日はアンチピリン氏の生誕記念日だ。早朝より目が覚め、荘重な気分で生誕を祝う会の準備を始めているところだ。音楽室に入り、其の録音テープを見つけるのに1時間ほどかかった。記念日には、やはり明るく無邪気で夢想的な「リバース」が最も相応しいと思ふ。

手法をサティに学び、忠実に逆さまに再生することで新しいサティの音楽の愉しみ方を見出した最初の作品が「リバース」である。

術中にはめられた、と聴き手が気付いた頃には作者はニヤニヤしながら次の作品の制作にかかってゐたのだらう。

のんびりとした流れの中に、サティの皮肉が隠れてゐるのだが、これを逆さまに再生しても同じ内容が表現できるのは実に興味深い。

成功裏に終わった30年前の作品発表会を懐かしく思い出してゐる。

功付きて頼もしく感じられるアンチピリン氏の今後の活躍に期待したい。


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