別れの春、毎年毎年、此の春といふ季節を恨む。人生の中で何度体験するのかは知らないが、以前にも書いたやうに春の無い常夏の南国か凍てつく極地に生まれれば良かったと、この時期にはいつも思ふ。春であることを否定したいときにはクリスマスの音楽を聴くのが一番だと思ひつきCDを取り出した。
維納少年合唱團の歌声は、春のもやもやを綺麗に消し去ってくれる。「天には栄え」が最終トラックに収められてゐる。メンデルスゾーンの作曲によるが、讃美歌としても有名な美しい合唱曲だ。此のやうな美しい音楽を聴くと世間の細々としたくだらないことを超越し、長い目で物事を考える余裕が生まれてくる。此の生ぬるい田舎の仕事の中に自分のやるべきことを見つけ出し、決して自分を失わず時間を無駄にしないことだ。
わずか数十分で憤りは鎮まり、無能な人々の事などを笑って憐れむ心持ちに変わった。
音楽の持つ力はやはり偉大である。
維納少年合唱團の歌声は、春のもやもやを綺麗に消し去ってくれる。「天には栄え」が最終トラックに収められてゐる。メンデルスゾーンの作曲によるが、讃美歌としても有名な美しい合唱曲だ。此のやうな美しい音楽を聴くと世間の細々としたくだらないことを超越し、長い目で物事を考える余裕が生まれてくる。此の生ぬるい田舎の仕事の中に自分のやるべきことを見つけ出し、決して自分を失わず時間を無駄にしないことだ。
わずか数十分で憤りは鎮まり、無能な人々の事などを笑って憐れむ心持ちに変わった。
音楽の持つ力はやはり偉大である。