浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

シューベルトの知られざる名曲「ワルツ」D145をカペルの洋琴で

2008年06月28日 | 洋琴弾き
今日は会社の研修センターでお勉強の一日だったため、旅先からの投稿である。研修では僕が発表する場面がいくつかあって、なかなか為になったことだらう。こういった場面を利用して、頭だけで理解してゐるつもりになってゐる人たちに、本物の改革とはどういふものかを教えてあげることは良いことだと思ってゐる。 . . . 本文を読む

キャスリーン・パーロウによるメンデルスゾーンの協奏曲

2008年06月27日 | 提琴弾き
前にもご紹介したキャスリン・パーロウの戦後の放送録音を聴いてゐる。「スカートをはいたエルマン」は1941年に渡米し、その後、母国加奈陀で亡くなるまでを過ごした。今日のレコヲドは、1950年に母国のCBC響とやったメンデルスゾーンの提琴協奏曲の名演だ。 . . . 本文を読む

メニューヒン&エネスコによるモーツァルト 天上の音楽

2008年06月25日 | 提琴弾き
かのアインシュタインや大御所レオポルド・アウアーが絶賛した提琴協奏曲、モーツァルトの第3番をメニューヒンの提琴で久しぶりに聴いてゐる。世の中の煩わしい人間関係に嫌気がさし、本当に心休まる音楽が聴きたくてマレシャルに続いてこのCDを手に取った。 . . . 本文を読む

チェルカスキのライブでシューマンの洋琴奏鳴曲第1番を静かに聴く 

2008年06月23日 | 洋琴弾き
狂人ロベルト・シューマンの洋琴奏鳴曲第1番は難解な作品といふ評判があるが、チェルカスキの演奏は物語風でとても分かり易い。前に取り上げたギーゼコングの演奏は激しく、狂ったやうなシューマンの一面を楽しんだが、チェルカスキの演奏ではシューマンの散文的なロマンティシズムが存分に楽しめる。 . . . 本文を読む

L.カイエ編曲版「展覧会の絵」

2008年06月21日 | 忘れられた作品作曲家
ムソルグスキの「展覧会の絵」は洋琴作品として作曲されたものとばかり思ってゐた。しかし、作者本人も作品の内容から管絃樂で演奏すべきと考えてゐたやうで、その試みは完成せぬまま夭折してしまったらしい。要するに洋琴スケッチが残されたかたちで、R.コルサコフなどが作者の遺志を継いで管絃樂用に編曲を行って今日演奏されるやうになったといふのが真相のやうだ。 . . . 本文を読む