浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

グリエール交響曲第2番の自作自演

2007年07月12日 | 自作自演
旅を終えて3日ぶりに我が家に戻るとCDが届いてゐた。その中に以前から聴いてみたかったグリエールの自作自演盤があった。冒頭、耳に飛び込んできたのは独逸浪漫派の交響曲の響きだ。

グリエールは独逸人の父とポーランド人の母との間に生まれたウクライナ人で、僕の好きなアレンスキーに師事した後、予想どおり伯林に留学してゐる。興味深いのは、伯林でオスカー・フリートに指揮を学んでゐることだ。フリートと言へばマーラーの「復活」の初演者である。独逸の後期浪漫派の影響を受けないはずがない。さらに面白いのは弟子にプロコフィエフやハチャトゥリアンが居ることである。

この交響曲は1907年末に書き上げられ、クーセヴィツキに献呈された。翌年の1月23日、クーセヴィツキはこの曲を引っさげて伯林デビューを飾った。露西亜での初演は作曲者自身によって1910年3月5日に行はれた。響きはブラームス的ではあるが、主題やその展開の単純さは、むしろドヴォルザークを思はせる。露西亜臭さも感じるが、メロディックで単純な展開で構成されるため聴き易く感じる。終楽章は管弦楽法もテーマも極めて民族的で、コーダは露西亜民族の大勝利を連想させる。

この演奏は、作曲者自身がオール・ユニオン放送響を振って1949年に録音されたものである。

盤は、オスタンキノ州立TV放送局製作、米国プレス、加奈陀印刷といふややこしいCD Consonance CD81-3002。

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1 コメント

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質問 (源)
2014-04-30 21:29:41
古い日記にコメントをしてしまい、申し訳ございません。

このグリエールの交響曲第2番はステレオ録音でしょうか?
他のキース・クラーク指揮のものやエドワードダウンズのものに比べ、如何でしょうか?

よろしくお願いいたします。

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