3連休の中日、江戸からの来客を前に台風マーゴンの動向が気にかかる。以前に改めて紹介すると書きながら放置してゐたメイエルとプーランクによるデュオを聴いて久しぶりの休暇を愉しんでゐる。 . . . 本文を読む
イグームノフのショパンは奏鳴曲の第3番の豪快なフィナーレが強烈に印象に残ってゐる。何かただならぬ雰囲気と轟音の鳴り響く中、ミスタッチや深いペダルによる混濁などを気にする間もなく圧倒された記憶がある。今日は、あの奏鳴曲で時折聴こえてきた叙情的で繊細な表現を求めてマズルカのSP録音を聴いてゐる。 . . . 本文を読む
カロル・ミクリの名は洋琴を嗜む方の多くが知ってゐる。ショパンの助手として最も近いところに居た洋琴家であり、ショパンの楽譜の校訂や直伝の演奏解釈に関するコメントなどを残してくれた歴史上の大恩人なのである。今日はミクリの作曲家としての遺産を愉しんでゐる。 . . . 本文を読む
子供の頃悩まされ続けたエチュードで良いイメージのないツェルニーだが、彼の弟子であるレシェテツキの門下生によって近代洋琴の華やかなゴールデンエイジは到来した。そのレシェテツキの演奏は夜想曲のロールによる演奏で面影を追うことしかできないが、レシェテツキの弟子達は多くの録音を残しており、それぞれの個性を愉しみつつもレシェテツキの影響を想ひながら聴くのは大いに愉しい。 . . . 本文を読む
去る6月15日、大切な人を失った。初孫である僕を半世紀にわたって可愛がってくれた祖母が103年の生涯を閉じた。5月に最後に見舞いに行ったときには祖母が幼い頃に歌った手毬歌を僕の腕を手で叩きながら何度も歌って聞かせてくれた。今日は、祖母と同じ年に生まれたアイリーン・ジョイスの演奏を聴いてゐる。
. . . 本文を読む