浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

知られざる作曲家トマス・ダンヒルをレオン・グーセンスのオーボエで聴く

2007年06月26日 | 忘れられた作品作曲家
庭のデュランタが部屋の灯りに青く照らし出されて揺れてゐる。ふと英國の知られざる作曲家トマス・ダンヒルのオーボエの為の3つの小品を聴きたくなり、露西亜盤のLPを引っ張り出した。

今日は出張帰りで早めの帰宅だ。少し時間があると心にもゆとりができて、いろいろなものに目がいくようになるものだ。

レオン・グーセンスとジェラルド・ムーアの豪華な顔ぶれで演奏されるのは、「パストラーレ」「ロマンス」「カプリチエット」の3曲から成る組曲。ダンヒルは1946年に69歳でこの世を去った作曲家で、わが国では殆ど知られてゐない。

短い小品を集めた組曲で、とても親しみやすく、どの曲ももっと聴いていたいといふ気持ちにさせられる。オーボエの伸びやかで叙情的なメロディは田舎の風景がよく似合う。刺激的でなく心地よい音楽の宝石箱のやうな作品で、ムーアの伴奏も実に上品でいい。

オーボエ吹きには、是非、このやうな本当に美しい作品をもっとわが国に紹介していただきたいものである。残念ながら、この作品は現在、CD等で聴くことは難しいやうである。

盤は、露西亜MelodiaのLP盤 33A011283-84(a)。


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1 コメント

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偶然です! (通りがかり)
2014-07-28 17:23:45
偶然ここを見ましたが、ダンヒルの曲は、これも偶然に2007年6月9日に日本初演されました。
なお、トマス・ダンヒルはアルフレッド・ダンヒル・ジュニア(煙草+メンズブランド当主)の弟ですね。

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