浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

この秋を愉しむスポット「黒尊」とレジナルド・ケルのブラームス奏鳴曲

2008年11月11日 | 器楽奏者
腰の腰痛が痛い為、本日の研修会はお休みとした。これほどの痛みは生まれてこの方一度も味わったことが無い。横になったままでは退屈なので、トラックバックなるものに2度目の挑戦をしてみやうと思ひ立った。お題は「この秋、一押しのおすすめスポット」である。はっきり云ってちょっとした「賞金稼ぎ」である。 . . . 本文を読む

ブッシュ弦楽四重奏團による「ラズモフスキー」第1番

2008年11月09日 | 器楽奏者
弦楽四重奏はハイドンによって確立されたそれほど古くない時代のジャンルである。ベートーヴェンの16曲の作品によって音楽史に確固たる存在意義を打ち立てた。最近、僕は床に入ると枕元のCDプレイヤーの「おやすみタイマー」を60分にセットしてベートーヴェンの四重奏全集をかけながらスコアをながめる。一つの楽章が終わらぬうちに意識は無くなって熟睡してゐるため、いつまでたっても先に進めない。 . . . 本文を読む

ハイフェッツ・プリムローズ・フォイアマンによるトリオでドホナーニを

2008年02月14日 | 器楽奏者
ハイフェッツは両親が、プリムローズは僕自身が、それぞれ生で演奏を聴く機会のあった大家であり、他の伝説上の大家よりは身近に感ずる。フォイアマンを加えた1000万ドルトリオの演奏で、ドホナーニのセレナードを聴いてゐる。ときに冷血な演奏は僕の趣味ではない。 . . . 本文を読む

クリングラー四重奏團のシューマン

2008年02月09日 | 器楽奏者
この間合いの取り方やポルタメントのかけ方は19世紀のものだ。ヨアヒムとともに四重奏團を組んでゐた提琴家クリングラーはベートーヴェン→ヨーゼフ・ベーム→ヨアヒム→クリングラーといふ歴史上の系譜の中に刻み込まれた名前の一つとして記憶されてゐる方も多いだらう。 . . . 本文を読む

デニス・ブレイン 23歳 モーツァルトの協奏曲第4番のレコヲド

2008年01月19日 | 器楽奏者
デニス・ブレインのモーツァルトのレコヲドは、小学生の頃、ひと回り違いの叔母に薦められて聴いたのが最初だった。同時期に、リパッティのブザンソン告別リサイタルも聴いた。どちらも若くしてこの世を去った天才といふ共通点があったので、強烈な印象とともに未だによく憶えてゐる。 . . . 本文を読む

ウラッハ&エールベルガーら維納フィル・メンバーによるロッシーニ

2007年12月28日 | 器楽奏者
ロッシーニの弦楽ソナタは何かのテーマ曲にも使われてゐた有名な作品だが、今宵の我が家を和やかな雰囲気にしてくれてゐるのは、ベーアが管楽四重奏に編曲したものである。1年の仕事の疲れをとるのにうってつけのこの演奏は、維納フィルのメンバーによる戦時中の録音である。 . . . 本文を読む