浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

デイヴィッド・ホッホシュタインのエマーソンレコード

2006年07月31日 | 提琴弾き
今日は仕事で東京へ出かけていた。東京摩天楼の最上階に居る叔父が昼食に誘ってくれた。皇居二重橋を見おろす東京會舘で久しぶりに叔母と会い、祖母の白寿を祝う会の打ち合わせをすれば、自然と昔話に花が咲く。ケネディ時代に住んだロチェスターの話などしながら楽しいひと時を過ごした。 . . . 本文を読む

ウィリアム・プリムローズ ベンジャミンの小品

2006年07月29日 | 忘れられた作品作曲家
ハイフェッツの3歳年下でアンサンブルも組んだ仲のヴィオラ奏者、ウィリアム・プリムローズの公開レッスンを大学の講堂で見たのは、今から四半世紀前のことだ。かなりのご高齢であったが、しっかりとした声で的確な指示を出しておられた。僕は奏法のことは詳しく分からないが、その音楽造りを聞き漏らすまいと真剣に聴いていた。そのときの録音は今でも大切に保管している。 . . . 本文を読む

パウル・ファン・ケンペン チャイコフスキーの5番

2006年07月27日 | 指揮者
ウィレム・メンゲルベルクがナチ協力の嫌疑により演奏停止処分を受けてから、ベイヌムが後任に就いた。友人Aはベイヌムのブラームスを中学時代に愛聴していたが、僕の好む演奏ではなかった。これは今も変わらない。50年間で築き上げたメンゲルベルク管絃團の芸術的な水準をベイヌムが引き継げたのかどうかは疑問だ(僕はそう誤解している)。 . . . 本文を読む

オズワルド・カバスタ ブルックナーの4番

2006年07月24日 | 指揮者
日本ブルックナー協会の重鎮である友人YTは、全ての指揮者によるブルックナーの交響曲のレコヲドを蒐集していた。理由は、版によっては別の曲のやうでもあるブルックナーの不思議さ、解釈の多様さの2点につきる。確かに魅力ある世界だと、当時から感じてはいたが、長大な曲のコレクションはLPの枚数も膨大なものになることは必至だった。 . . . 本文を読む