浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

震災から16年 シベリウスの提琴協奏曲 Living Stereo盤を懐かしむ

2011年01月17日 | 提琴弾き
16年といふ月日が経った。シベリウスの提琴協奏曲を聴きながら、手を合わせ黙祷を捧げた。1995年1月17日、僕の実家は5時46分に全壊した。親父が海外で生活した際に蒐集してゐたLPレコヲドも土に埋まった。16年経った今でも、想い出のいっぱい詰まった懐かしいジャケットを僕は探し続けてゐるのだ。 . . . 本文を読む

ストコフスキーの芸が冴えるエネスコの「ルーマニア狂詩曲」 

2011年01月16日 | 指揮者
芸人ストコフスキーはフィラデルフィア・サウンドの生みの親だ(オールマンディだと言ふ人も居るが、これは間違いか気違いかのどちらかだらう)。提琴家・指揮者でもあったエネスコ作曲のルーマニア狂詩曲の第壱番をRCAヴィクター交響樂團の演奏で愉しんでゐる。 . . . 本文を読む

日本の文化が生み出した2つの世界 ドビュッシーの「海」と四川省のガンダム

2011年01月10日 | 指揮者
「音楽の本質は形式にあるのではなく色とリズムを持った時間なのだ」 此の言葉を発したのはドビュッシーだ。新年最初の投稿にミュンシュによる「海」を撰んだ。爽やかに禿げあがったN○Kの気象予報士が言ったとおりの晴天の朝を迎え、新鮮な気持ちで聴き直してみた。 . . . 本文を読む