浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

やっぱり無修正! 1953年の伯林フィルによる「展覧会の絵」

2008年07月22日 | 指揮者
フルトヴェングラーが活躍した1950年代前半に、伯林フィルがイゴール・マルケヴィッチと展覧会の絵を録音してゐる。録音年月日は1953年1月31日となってゐる。僕たちはこの録音の2週間前に、フルトヴェングラーが同オケとやったベートーヴェンの第1交響曲を聴くことができる。 . . . 本文を読む

メニューヒン 終戦直後のモスクワ・ライブ

2008年07月19日 | 提琴弾き
世界平和を願う音楽家として終生アピールを続けたメニューヒンは、第2次大戦後我が国にも来て多くの録音を残して帰った。そのメニューヒンはナチ疑惑の渦中にあったフルトヴェングラーを擁護したことでも有名だが、今宵はモスクワでの1945年11月16日のライブ録音を聴いてゐる。 . . . 本文を読む

ショスタコーヴィッチ 洋琴協奏曲第1番の自作自演

2008年07月18日 | 自作自演
ショスタコーヴィッチの「らっぱと洋琴の為の協奏曲」はカペルのライブ盤を愛聴してきた。露西亜の作品をあまり好きでない僕にとって、ショスタコーヴィッチは政治的な色合いを感じる特に好きではない作家の一人だった。しかし、この奇妙な協奏曲を聴いてから、物珍しさもあってか興味を持つやうになった。 . . . 本文を読む

エルンスト・フォン・ドホナーニ ドリーブの「コッペリア」からワルツ

2008年07月16日 | 洋琴弾き
仕事の途中に海豚を見た。気持ち良さそうに群れでジャンプを繰り返す姿は自由奔放で、何かにとりつかれたやうに東の方向に泳ぎ続けてゐた。こちらもなにか幸せな気分になり、宿に戻るとドホナーニのSP復刻CDを取り出し、昔聴き親しんだドリーブのトランスクリプションを愉しんだ。 . . . 本文を読む

ラファエル・クーベリックの洋琴伴奏

2008年07月11日 | もう一つの顔
1935年3月31日のカーネギーホールには、ヤン・クーベリックの独奏を聴く為に多くの人々が集まった。パガニーニ、サラサーテの次世代の大提琴家と言へば、ヤン・クーベリックが一番人気だったといふ。その提琴界の「皇帝」の姿を一目見ようと聴衆は熱狂してゐたに違ひない。以前から聴きたかったこの演奏を今日は何度も繰り返し聴いてゐる。 . . . 本文を読む

フランツ・クロンマーのクラリネット協奏曲

2008年07月08日 | 忘れられた作品作曲家
友人Yの子息は今、巴里音楽院でクラリネットのお勉強中である。そんな関係で僕も子息の活躍を願っていろいろとクラリネット作品を聴くやうになった。意外とモーツァルト時代に多くの作家によってクラリネット作品が生み出されてゐたことを知った。今日のクロンマーもその一人だ。 . . . 本文を読む