浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

東通りの哀歌 

2010年11月22日 | 日本國の作品
街角に音楽家が居た。演奏会の帰り道、東通りの路地裏で通行人に向けて喇叭(らっぱ)を吹いてゐた。通行人は皆、前を素通りして行く。友人Iは演奏会には必ず携帯用小型録音機を持参してゐたから、友人Yが其れを使って直ぐに音を録った。今日、聴いてゐるのは其のときの録音だ。 . . . 本文を読む
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平井康三郎の平城山

2010年08月27日 | 日本國の作品
大学時代に構内で一際光彩を放つ禿頭がゆらゆらと揺れながら動いて行くのを何度か見た。此れこそが名曲「平城山」を生み出した禿頭なのだ。久々に日本の調べが聴きたくなり、CD棚の一番下に隠れてゐたNAXOSの"Japanese Melodies"といふハープ伴奏の歌曲集を取り出し、平井康三郎の名旋律を何度も聴き返した。 . . . 本文を読む
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伊福部昭の「タプカーラ交響曲」

2009年03月30日 | 日本國の作品
寂しさを紛らす為に手当たり次第に音楽を聴きあさってゐたが、Z共和国で過ごす日々が数日続くと不意に日本國の作品を聴きたくなった。そこで、元気の出る伊福部昭の「タプカーラ交響曲」を聴こうとCDを探したが見当たらない。どうしても見当たらないので、PC内に保管してあったMP3で聴いてゐる。 . . . 本文を読む
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貴志康一 「赤いかんざし」自作自演

2008年07月25日 | 日本國の作品
こてこての大阪弁の歌を伯林で披露しただけでなく、伯林フィルハーモニーの伴奏でマリア・パスカに歌わせた偉人がゐる。我が街神戸は深江文化村の貴志康一である。 . . . 本文を読む
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「NHKに殺された」尾高尚忠のフルート協奏曲

2008年06月08日 | 日本國の作品
過労により39歳でこの世を去った尾高尚忠の死を悼んで、野村ピカイチ氏が毎日新聞に寄せた記事がある。そこには「尾高を殺したのはNHKである」といふくだりがあるそうだ。戦中戦後の混乱期に新響、日響を導いた尾高は、N響を見ることなく夭折した。 . . . 本文を読む
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近衛秀麿指揮伯林フィルハーモニーによる「君が代」

2008年05月28日 | 日本國の作品
近衛秀麿は何度かご紹介した。伯林フィルハーモニーとの一連のレコーディングについても取り上げたことがある。今宵は、日本国民なら誰もが知る世界に誇る名曲「君が代」を聴いてゐる。 . . . 本文を読む
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前田卓央作曲「安寿恋しや」

2008年04月06日 | 日本國の作品
娘のダブル引越しの延長で永らく放浪の旅に出てゐた。2人の娘はそれぞれの進路に進み下宿生活となり、我が家は息子との3人家族となった。空き部屋では小学校入学時に買ってやった学習机が2つ、寂しく片隅に追いやられてゐる。荷物整理で昔のテープを見つけ、前田卓央作曲の「安寿恋しや」を聴いて昔を懐かしんでゐる。 . . . 本文を読む
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黛敏郎の曼荼羅交響曲

2008年03月25日 | 日本國の作品
昔、題名のない音楽會の公開録画を観に行ったことがあった。司会は、音響研究家の黛敏郎だ。当日はシュトラウスの「常動曲」をやってゐたやうに記憶してゐる。「雲に乗りたい」で有名な黛ジュンの兄は作曲家で、黛敏郎とはなんの関係も無い。 . . . 本文を読む
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團伊玖磨の「羽衣」

2008年03月18日 | 日本國の作品
僕の嫁さんはフルーティストだ。特に苺を好むが、フルーティストといふだけあって一応、世界のフルーツに通じてゐる。今宵は、1992年に團伊玖磨が作曲したフルートとハープの為の「羽衣」を嫁さんと一緒に聴いてゐる。 . . . 本文を読む
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芥川也寸志 シンフォニーオーケストラの為の音楽

2008年02月23日 | 日本國の作品
今日は久しぶりの休息日と決め込み、9時過ぎまでぐっすりと寝て、息子と朝食を摂ると12時過ぎまで昼寝をした。家族全員で昼食を摂り、音楽を聴きながらリラックスしてゐると意識が薄れて、また知らぬ間に寝てゐた。たまには、ここまで真面目に寝る日があってもいい。夜遅くになってやうやく頭が冴えてきて、芥川作品を聴いてゐる。 . . . 本文を読む
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佐藤眞によるカンタータ「土の歌」

2008年01月14日 | 日本國の作品
混声合唱と管絃樂の為のカンタータ「土の歌」は僕にとって、わが國の合唱作品の素晴らしさを知った最初の作品だった。原爆への怒り、人間の愚かさへの嘆き、それでも人間を許す大地の寛容、神の慈悲への感謝などが感動的に歌い上げられる。今日は、久しぶりに、岩城宏之指揮東京響と東京混声合唱團の演奏で聴いてゐる。 . . . 本文を読む
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小倉朗「管絃團の為のコンポジション」嬰へ調

2008年01月14日 | 日本國の作品
小倉朗の名は、その音楽よりも著作で知った。確か「現代音楽を語る」といふ本だ。今日は音楽室に入り、小倉朗の管絃樂作品を聴いてゐる。 . . . 本文を読む
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小山清茂の雛歌第3番「もりこうた変奏」

2008年01月11日 | 日本國の作品
京都のある地方の「もりこ唄」をもとにした管絃樂のための変奏曲である。「もりこ唄」とは普段は聞き慣れない言葉だ。これは一種の仕事歌である。親元を離れ、守り子として働く幼い娘の歌であり、悲しい歴史の生き証人だ。 . . . 本文を読む
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広瀬量平の合唱組曲「海の詩」

2008年01月10日 | 日本國の作品
海に因んだ詩に曲が付けられた組曲である。それぞれの曲同士に関連はない。5曲のうち、シーラカンスと海の子守歌の2曲についてはどうといふことはないが、「海はなかった」と「海の匂い」の2作品は現代の世の中の病み(闇)が実に感動的に歌い上げられてゐる。 . . . 本文を読む
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外山雄三の提琴協奏曲 自作自演

2008年01月09日 | 日本國の作品
外山雄三は、レオニード・クロイツァーの門を叩いた似非洋琴弾き加山雄三とは一字違ひであるが、中身は大違ひの洋琴家である。また、あるときは指揮者として大フィルやN響、ときには僕も指揮台に立ったことのある阪大オケなどのアマチュア・オーケストラの演奏會にも登場する庶民派である。しかし、この人はやはり作曲家として歴史にその名を刻むであらう。 . . . 本文を読む
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