浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

カロル・ミクリの「2つのポロネーズ」

2009年10月31日 | 忘れられた作品作曲家
この2週間はLPとCDの整理とブログのメンテナンスに時間が掛かり、投稿できずにいた。しかしこの2週間にはかなり多くの音楽を聴くことができた。其の中で、アルゲリッヒのモーツァルトの25番協奏曲と、今日のミクリのCDが最も印象に残った。 . . . 本文を読む
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アルフレッド・ヘルツの全レコヲド判明

2009年10月17日 | 指揮者
【前回のあらすじ】 ヘルツが伯林フィルハーモニーを指揮したレコヲドを聴いた。レオニード・クロイツァーがたびたび指揮者として登場してゐた1913年夏頃の機械吹き込みの録音であったため、貧相で大雑把なイメージを植えつけられた。ヘルツは録音途中で咳き込み苦しんだが、録音技師たちは録音の続行を命じた。このときに混入したノイズは800ヘルツだった。写真は、提琴家パーシンガーとヘルツの桑港での活動を報じた貴重な新聞記事。 . . . 本文を読む
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マタチッチのブルックナー第5番

2009年10月14日 | 指揮者
昭和50年代に音楽出版社から発売されてゐた或る音楽雑誌を定期購読してゐた。音楽室から震災時の処分を免れた一部が出てきたのでパラパラと読みふけってゐると、マタチッチの特集が目に入った。マタチッチのブルックナーのCDを聴きながら記事を読んでゐる。 . . . 本文を読む
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再びヘンリク・シュトンプカのマズルカを

2009年10月13日 | 洋琴弾き
ヘンリク・シュトンプカを愛聴されてゐる方は、相当なショパン通だらう。1927年にジュラブレフらによって開催された第1回ショパン競技会で上位入選しなかったショパン弾きである。そのシュトンプカは波蘭に多くのレコヲドを残してゐるらしいが、1948年に録音した作品41のマズルカ2曲が僕の手元にある。今日は、暇な一日なので、朝からLP盤を取り出してゆったりと聴いてゐる。 . . . 本文を読む
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大洋琴家 エミール・フォン・ザウアーの洋琴協奏曲

2009年10月12日 | もう一つの顔
作曲家としての腕の足りていない部分を洋琴弾きとしての凄腕で補うやり方は、リストの作品で歴史的に評価済みでありまする。それならば、エミール・フォン・ザウアーの協奏曲が評価されないのは納得がいきませぬ。といふ訳で今日は音楽室の棚に仕舞ってあったHyperionの"The Romantic Piano Concerto"第11巻を取り出してきた。 . . . 本文を読む
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デュパルクの交響詩「星たちに」

2009年10月11日 | 忘れられた作品作曲家
ミュンシュの息のかかった指揮者であり、ラザール・レヴィの弟子でもあるミシェル・プラッソンのCDには以前から注目してきた。きっかけはサンサーンスの「死の舞踏」の演奏であったが、これが極めて個性的で、しかも徹底した楽曲分析を根拠とした解釈だと直感したからだ(此の直感が正しいといふ保証は何ひとつない)。この指揮者が発掘してくる仏蘭西近代の秘曲の数々は、今では一つのジャンルを築くまでになった(ただし、僕のCDの棚で)。 . . . 本文を読む
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多彩な洋琴家ダルベールによるユージン・グーセンス作曲「笑う小品」

2009年10月10日 | もう一つの顔
昔、友人Iが師匠のN氏からヴェリタス・レコヲドなるものを入手してきて、僕達に紹介してくれた。其の中にはゴドフスキやギーゼキングなどの電気前の復刻があった。全く知らない世界の神秘的な響きに聴き入ってゐたことを想い出す。探すのになかなか苦労したが、その懐かしいヴェリタス盤を棚から出して来た。 . . . 本文を読む
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マルセル・メイエルの古典派の演奏に疑問 モーツァルトの奏鳴曲

2009年10月09日 | 洋琴弾き
マルセル・メイエルの古典派の演奏を聴いてとても残念な思ひである。どのくらい残念かと言ふと、ウンコの臭いのするカレーを食べるくらい残念である。カレーの匂いのするウンコを食べるよりはまし、といふ程度だ。原因は、メイエルの音のにごりである。加えて、アンドレーエの指揮もいまふたつだ。 . . . 本文を読む
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100年前の伯林フィルハーモニーとアルフレート・ヘルツといふ指揮者

2009年10月05日 | 指揮者
アルフレート・ヘルツはトスカニーニやマーラーと同じ時代に活躍し、第2次大戦中に70歳で亡くなった独逸のワーグナー指揮者である。1903年にはバイロイト以外の劇場で初めて「パルジファル」を上演した人で、パルジファルと言えばヘルツといふ一時代を築いた。フルトヴェングラーが常任指揮者となる13 年前の伯林フィルハーモニーを聴くことができる。 . . . 本文を読む
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アンリ・ラボーによる「露西亜民謡による喜遊曲」

2009年10月04日 | 忘れられた作品作曲家
フォーレの後を受けて巴里音楽院の院長に就任したのがアンリ・ラボーである。サンサーンスと同様、近代音楽への反発からより古い音楽への回帰を試みたが、当時、時流を作りつつあったドビュッシーやラヴェルらの新しい動きには勝てず、暫くして完全に忘れ去られた作曲家である。 . . . 本文を読む
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世紀の演奏会を聴いた友人Yの証言 1944年1月20日巴里にて

2009年10月03日 | 洋琴弾き
【以前のお話のあらすじ】 65年前の世紀の演奏会の実況録音盤が仏蘭西で箱に入ったまま放置されてゐるのが発掘された。これを復刻したCDを買う為に日本國は神戸に一時帰國した僕は、その衝撃的な協演に学生時代の感受性を一時的に取り戻し、友人Yに知らさずにはおられなくなった。三田藩主であらせられる友人Yに有線型電子音盤転送装置を使って届けたところ、次のやうな証言が送られてきた。 . . . 本文を読む
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ホロヴィッツによる「死の舞踏」

2009年10月02日 | 洋琴弾き
昨日は、大会での発表を無事終えることができた。ほっとした直後の講演では感動し過ぎて意識を失った。それなのに周囲の人から「寝ないでください」と注意をされた。僕がそんな不謹慎な人間に見えたのだらうか。今日は、朝からゆったりとした気分でホロヴィッツ「作曲」による名曲「死の舞踏」を愉しんでゐる。独特の音色を持つ最後のヴィルトゥオーゾ、ホロヴィッツは作曲家を目指して勉強した人でもあり、ホロヴィッツの「編曲」といふ標記はほぼ「作曲」と考えて鑑賞した方が良い。 . . . 本文を読む
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