浪漫亭随想録「SPレコードの60年」

主に20世紀前半に活躍した演奏家の名演等を掘り起こし、現代に伝える

フリッツ・クライスラーとラフマニノフによるベートーヴェン

2012年08月31日 | 提琴弾き
ベートヴェンの提琴奏鳴曲第八番は其の番号から晩年の作品だと思ってゐる方もおられるだらうが英雄交響樂と同時期に筆が進められてゐた作品である。クライスラーの此の演奏はLPでの復刻(たぶんRCAのラフマニノフ全集アルバムだったと思はれる)で聴いた録音ではあるが、Biddulphの復刻CDは以前からいつかコレクションに加えようと思ってゐた盤だった。念願かなって今聴いてゐる。 . . . 本文を読む
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天才シューベルトの遺作 洋琴奏鳴曲D959

2012年08月29日 | 洋琴弾き
シューベルトの調性崩壊は洋琴作品にしばしばみられるが、其の展開に耳がなじむにはかなり時間がかかった。いったい何事が起こっているのかが分からなくなり、楽譜を譜面台に置いて何度も書かれた音符を弾いては自分なりに音楽として再構築してはみたが、どうもうまく構築できなくてもやもやが募ったことを想い出す。久々にエルドマンの戦時中の録音を取り出して聴いてゐる。 . . . 本文を読む
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ホフマンのモシュコフスキ「西班牙奇想曲」

2012年08月22日 | 洋琴弾き
モシュコフスキの西班牙奇想曲には機械吹き込みとライブ録音の2種類が手元にある。コロムビアへのレコーディングに熱心だったホフマンが1916年10月16日に残した古い方の録音だが、このとき10タイトルの録音を義務付けられてゐたやうで、ホフマンはこの契約をハードに感じていたやうだ。此の翌年は理由は不明だが録音を行ってゐない。丁度、人気絶頂期でコンサートの出演で多忙を極めてゐたのだらうと推察する。其の絶頂期の録音と約20年後のライブ録音を聴いてゐる。 . . . 本文を読む
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