福島の幼稚園長招き講演 向日の絵本・児童書専門店

2013-03-07 01:19:34 | 会 party
 東日本大震災から2年となるのに合わせ、京都府向日市の絵本・児童書専門店が、原発事故や放射能汚染を考える講演会を企画している。講師に福島の幼稚園支援に取り組むまこと幼稚園(鶏冠井町)の宮地健一園長(向日町教会牧師)を招く。会場には地球や命をテーマにした絵本の原画を飾る予定で「日本の今、東北の今を考えるきっかけにしてもらえれば」としている。

 JR向日町駅前にあるワンダーランド(寺戸町)。開店記念日である今月20日午後2時から講演会を開く。

 同店を主宰する長谷川みゆきさん(56)は大震災後に岩手県陸前高田市や宮城県気仙沼市を訪れた。「奇跡の一本松」や陸地に乗り上げた船などを目の当たりにし、店での催しで被災地の状況を伝えてきた。

 昨年10月、向日町会館(向日市寺戸町)であったイベントで宮地園長の講演を聞き、話の内容や考えに共感した。先月25日にまこと幼稚園・向日町教会で福島県郡山市の幼稚園長を招いて開かれた講演会にも参加。空の下で遊べない被災地の子どもと自身の孫の姿が重なり、福島の現状を幅広く知ってもらいたいと、宮地園長に講師を依頼した。

 宮地園長は、まこと幼稚園の保護者らとともに、福島の幼稚園の先生を京都に招待する計画を進めている。当日は「放射能汚染と向き合う」と題して語り、参加者と交流する時間も設ける予定。

 また会場には、今回の長谷川さんの企画に賛同した絵本作家、村上康成さんの作品「石のきもち」の原画約20点を展示する。作品は太古から動物や天変地異を見続けてきた石が主人公。いろいろな生物が共存している地球や自然、命について考える内容という。

 長谷川さんは「被災地のことを考え、『忘れない』と思う機会になれば」と話す。

 講演会の定員は30人ほど。予約が必要で、ワンダーランドTEL075(931)4031に申し込む。原画展は18日~4月6日。いずれも無料。

【 2013年03月06日 11時31分 】


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