
昨年12月21日に阪急西山天王山駅開業に合わせ、高速バスの新路線と停留所「高速長岡京」が開業した。深夜や早朝もバスが発着するため、24時間利用できる待合室を市が設けた。
市土木課によると、被害は1月19日から23日にかけての深夜~早朝に計3回発生した。防犯カメラの固定軸が曲げられたり、自動扉センサー部品が壊されたほか、天井の空調カバーや工事用カラーコーン、椅子が床に散乱し、向日町署へ被害を届けた。
残されたカメラの画像には、深夜から未明にかけて複数の若い男が破損させたり荒らす様子が映っているという。カメラなどの取り換えや修復の費用に、約20万円かかった。
このため市は1月23日から、待合室の管理が無人となる午後5時~午前9時の時間帯を閉鎖している。
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厳寒期にあたり利用ニーズが最も想定されるにもかかわらず、利用者は空調も椅子もないエレベーター棟で待つことを余儀なくされた。この間、公式ホームページで市は「空調を整えた待合室を完備/冬期や夜間でも安心して待つことができます」などと発信し続けた。
市情報広報課によると、4月11日に利用者から「寒い雨の夜に待合室が利用できなかった」と電話で指摘があった。今月初旬にも「夜間に使えないと意味がない」との主旨のメールが別の人から寄せられたという。夜間閉鎖を知らせる内容へとホームページの内容を更新したのは、4月11日だった。
「庁内の連携不足で情報が共有できていなかったため、正しい情報の発信が遅れた」(情報広報課)としている。
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待合室の設置・管理主体の長岡京市は、悪質な器物損壊の被害を受けた立場にあたる。しかし、公共施設の利用制限の周知が遅れたため、最も重視すべき利用者が不便や迷惑を被る結果を招いた。
【 2014年04月17日 12時02分 】
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