広島で原爆に遭った「被爆ピアノ」を使ったチャリティーコンサートが30日、京都府向日市鶏冠井町の日本キリスト教団向日町教会で開かれた。核廃絶と東日本大震災の復興を願い、声楽やハープと奏でる優雅な調べに、会場を埋めた約150人が聞き入った。
ピアノは仙台市に住む松葉曄子さん(85)の所有。背面には被爆時にガラスが突き刺さってできた傷が残る。神戸市の写真家梶田誠さん(51)らでつくる実行委員会がこのピアノを使って昨年9月、ニューヨークの国連本部で演奏会を開き、核廃絶を訴えた。
実行委は帰国後、訪米費用の工面と松葉さんが住む東北の復興支援を目的に、「がんばれ東北!被爆ピアノ響け!平和の音色」と題したチャリティーコンサートを各地で開いている。今回は、同教会が実行委の要請を受けて主催した。
亀岡市で活動する声楽家の片山映子さんとピアニストの林琢也さん、ヘルマンハープ奏者の石崎育子さんが出演した。ショパンの「ノクターン」などピアノ曲のほか、声楽による「見上げてごらん夜の星を」や、ヘルマンハープによる「エーデルワイス」など計20曲が、ピアノの演奏とともに披露された。
この日は向日市民会館で「東日本大震災の被災地から」と題した講演会もあった。宮城県石巻市で支援活動を続けるボランティアグループ「すたあと長田」の金田真須美代表が、今求められているサポート内容について語った。
【 2011年07月31日 10時31分 】
ミサコの被爆ピアノ | |
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