来館2万人を突破 中山修一記念館

2010-09-11 11:28:44 | 士 cerebrity
長岡京の遺構発掘に尽力した故中山修一氏(1915~97)の業績を紹介する長岡京市久貝の中山修一記念館の来館者がこのほど、2万人を突破した。市教委や案内に当たるふるさとガイドの会のメンバーは「中山先生の功績を少しでも多くの人に知ってもらえるよう今後も工夫していきたい」としている。

 ■長岡市教委 リピーター発掘を

 中山氏は教員として高校に勤務する傍ら、私財を投じて1000回以上の発掘を重ね、「幻の都」と呼ばれた長岡京の存在を証明した。自宅書斎として使っていた建物を遺族が長岡京市に寄贈、記念館が2002年にオープンした。

 館内では中山氏の生い立ちや発掘の歴史を紹介。直筆の長岡京復元図など研究資料や愛用品、蔵書などを収蔵・展示し、市ふるさとガイドの会が来館者の案内を担当している。

 開館から8年たち今月8日、来館者2万人を達成した。記念セレモニーで、2万人目の来館者となった伊藤陽一郎さん(72)=大阪府豊中市=に、市教委から花束と長岡京市の歴史に関する冊子5冊が贈られた。

 市教委やガイドの会が京都市の史跡と連携した散策ツアーを企画したり、地域の発展に尽くした人をテーマにした小学校の副読本に中山氏が取り上げられたこともあり見学が増え、09年度は2826人(前年度比851人増)が来館した。市教委は、指定管理者の導入も検討中で、「課題はリピーターの発掘。新たな展示物やミニ講演会などのイベントを増やし、さらに市民にアピールしていきたい」としている。

【 2010年07月13日 13時53分 】 京都新聞
中山修一
中山修一記念館


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