5時開演に合わせて、今夕はゆっくりと歩いてオペラに向かう。

ブットレアの咲く河川敷

自転車道路は避ける!
城壁内はやはり苦手で、途中で行き暮れて、何度か人に聞く有様、
すぐそこまで来ていても、先が見通せない街づくりはイスラムチック??などと、いいわけも考えつつ…
勘の良い、1188様やジャスミンちゃんには、またか!とバカにされそう!
それでもけがの功名、ワイン祭りでにぎわうアルターホーフの中庭を突っ切るのが近道と判明(笑)

ランチ9,8€で魚が美味しいらしい
≪ワルキューレ≫
ワグナーは≪ジークフリート≫が一番人気になると考えたらしいが、
現在、最も人気が高く、単独で上演される機会も多いと聞く。
その証拠に、昨夜のラフさはどこへ、ミュンヘンの上流どころが集まったのではないかというくらいな華やかさ、
その他、世界中から、私の隣は陽気なアメリカ人のピアスおじさんだし、なんかダサイ日本人グループも、車いすの人も3台くらい見かける。
4列中央の席は、ケント・ナガノの真後ろ、音楽も真ん前から迫ってくる。
2回の休憩をはさんで、5時から押せ押せで11時近くまでの長丁場、誰一人ことりともしない。
これこそ、音楽的歴史と伝統のなせる技、どうにも追いつけないものを感じてしまう。
第1幕;ジークムントとジークリンデの社会秩序に反する愛

第2幕;その愛に心を動かされたブリュンヒルデが任務を捨てる

第3幕;ブリュンヒルデへの父ヴォータンの愛
抒情的な美しい音楽、秀逸な出演者、目の前はタクトをやすまずに狂おしくふリ続ける指揮者、
ブラボー!などと言っていた隣のアメリカおじさんはどんどん内省的に押し黙っていくし、
私も、一人の寂しさない交ぜの、ものぐるしい気持ちが増してくる。
ついにカーテンコール
宵闇に包まれたブランド街

興奮さめやらずに手元がぶれている。