温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

マックの筐体はアルミ削り出しと言うことは

2010-09-23 20:56:19 | コンピュータ、ハイテク
最近のマックの筐体はアルミで、その一部は他の部品を使うのに使われているという雑誌の記事を見て、そういえばそんな動画があったなあと検索して見た。
Mac Fan.jp
iPadのプレゼンテーションの締めにあたり同社を指してこう表現した。「ベストなテクノロジーを直感的に表現したい」。これはiPadだけでなくアップルが提供する製品すべてに当てはまる精神であり、これまでも見事に実現してきている。

で、見つけたのが下の動画。
確かにアルミ引き出し材を削っている削っている。
onathan Ive explaining the Unibody-Design

下の動画では、imacのディスプレイの部分を切り取った(ワイヤカットかなんかかな)部材でmacbookproを作っていると、デザイナー、ジョナサンアイブが語っている。
デザイナーが製造工程の自慢をしている形。凄いな。
ま、彼は外観デザインだけでなく、売り方、パッケージ、店舗、ウエブストアのすべてにコミットしているのだろうから当然だろう。
"Objectified" - Jonathan Ive talks about Mac design & Unibody MacBook manufacture

エンジニアなので削り加工が大量生産に向かないのは常識というかよく知っている。
それを良くこのような大量な数の製品の製造に使うことを現実にしているのに驚く。
例えば、クルマを年間50万台作るとすると、500,000/12=41,667台/月。
ひと月稼働日21日として41,667/21=1,984台/日。
一日は8時間として1,984/8=264台/時間。
264/60=約4台/分だから、1台作るのに14秒位必要だ。(計算あっているかな?)
つまり、一つの機械で年間50万個作るには、一つの部品を約14秒で作らないといけない。
一台の車などを作るのに必要な時間をラインタクトというけど、これは約20秒くらいのはず。
だから、組み立て、加工、塗装など、すべての行程を20秒くらいにすると、行程ごとの在庫がMINになって効率が良い。
行程時間にばらつきがあると、その行程の間で、在庫が積まれることとなる。
大体メーカーは、年間50万台規模だと、ラインタクト20秒くらいですべての工程設計をすることになる。
ところが、この削り加工は、なかなか20秒では複雑な形状は作れない。
でも、アップルはそれをこだわりで実現している。
凄いこだわり!。
台数は年間50万台なんてものではないから、中国当たりで24時間フル稼働(これだけで作る量は3倍になる)で無休で何台も機械を並べて作っているのだろう。
そんなことを考えさせてくれた動画である。

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2 コメント

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削り出しとは (渡り鳥)
2010-09-24 17:10:11
マックはiPodしか持ってないアタシは、削り出しじゃなくて、プレスだと思ってました。
中国でどうやって作ってるんだろ?
マシニングセンタをズラ~っと並べて24時間フル操業?
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re:削り出しとは (ひろBB)
2010-09-24 22:27:31
今日も会社でCAMに詳しいやつと、いろいろ話をしました。
本当にどこで作っているんでしょう。
マシニングセンタずらっと並べているの?しかも24時間?
すでに、もう中国ではないのかも。
組み立てはfoxconということはわかっているんだけど…。
組み立ては、どこもやりたくないから中国って言うのはよくわかるんですけどねえ。
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