昨年末から東京にいて、1月7日に浜松に戻り、1月9日には仕事で大阪に行って、17日にはまた東京へ行き、仕事以外は、19日、25日は宴会に出席し、28日にはまた、浜松へ帰って来るという、なかなか目まぐるしい1月が終わりそうです。その間、年末に以下の「敗者が変えた世界史」の上巻、そして、本日下巻を読了しました。
「敗者が変えた世界史」 没落した成功者の弱さと偉大さ 朝日新聞書評から|好書好日
本書はハンニバル、クレオパトラ、ジャンヌ・ダルク、さらにリー将軍、トロツキーといった、いったんは大きな成功を収めつつ、その後に栄光から転落していった人々を論じるものである。ある意味で、成功者の「失敗」を知ることは、読者の興味をくすぐる主題であろう。あれほど運命の女神に愛された人物が、なぜ敗北したのか。盛者必衰、運命の残酷な一撃……いささか下世話なロマンチシズムに堕しがちな話である。
この本は朝日新聞の書評で知って、面白そうと思い、早速図書館で予約をしました。浜松では上下巻とも予約できました。下にあるように目次は
第1章 ハンニバル──ローマを震えあがらせた将軍
第2章 ウェルキンゲトリクス──カエサルに「ノン」といった男
第3章 クレオパトラ──失われた幻想
第4章 ジャンヌ・ダルク──死をへての勝利
第5章 モクテスマ二世──最後の皇帝
第6章 ギーズ公アンリ一世──神に従い、王に反して
第7章 コンデ大公──その傲慢不遜
第8章 フランソワ・アタナズ・シャレット──わが心のヴァンデ
第9章 リー──勇敢な将軍
第10章 トロツキー──裏切られた革命家
第11章 蒋介石──丈にあわぬ服を着た男
第12章 チェ・ゲバラ──伝説となったある男の最後の転落
第13章 リチャード・ニクソン──呪われたN
で、上巻は知らない人物あるいは名前を知っていても、その細かいことは知らない人物が多くて、それなりに興味深かったです。日本では歴女が、やれ、龍馬がいいとか、大したことがないというように、各国でも常識的にこの人物はこういうキャラクターだとか、一般人が先入観というか、教科書や歴史読み物で知っているんだろうなということを改めて再認識しました。
下巻のほうでは、9章のリー将軍からニクソンまで結構知っている人物が多く、上巻より興味を持って読むことができました。アマゾンの書評を見ても書いている人がいましたが、この著者の描写は淡々としていて、もっと詳細を知るガイダンスにしかならない内容とは言えます。しかし、大雑把に日本以外の歴史を掴むにはいい本だと思いました。借りて読んでるからそう思えるのかもしれませんね。買ったら損した気になるかも。
これらすべてを読んだ印象は、保頓野の人は戦争で名を馳せた人ばかりですね。人間って戦争が好きなんだなということを痛感しました。そう、所詮人間も動物だから生存のために戦って勝ちたいというのが基本的欲求なんですね。この戦って勝ちたいという欲求を満たすのは、戦争か、ビジネスかって感じですね。そのようなことを感じるのには良い本かもしれません。
敗者が変えた世界史 上:ハンニバルからクレオパトラ、ジャンヌ・ダルク | ジャン=クリストフ・ビュイッソン, エマニュエル・エシュト, 神田 順子, 田辺 希久子 |本 | 通販 | Amazon
古代から20世紀までの歴史のなかから、大志を抱きながらも敗れ去った13人を選び、史実を探りつつ、味わい深い筆致でこれら13人の運命を描いた。巧みな語りと、波瀾万丈のドラマが一体となった13章は、権力、歴史、後世の評価についての考察へと読者を誘う。
栄光のきわみから地獄の闇につき落とされた敗者、彼らは公子、国王、軍の指揮官、国家元首、神秘的な体験や信仰につき動かされる者、もしくはイデオロギーの旗手であり、畏敬や称賛や熱狂的支持の対象となったが、運命の輪が回転するやいなや糾弾されて晒し者となった。詩人が述べるように「美、夢、栄誉といったすべては、水が水のなかに消えるように消えさる」のだ……
――本書「序文 敗者の美学」より
【目次】
序文──敗者の美学
第1章 ハンニバル──ローマを震えあがらせた将軍
第2章 ウェルキンゲトリクス──カエサルに「ノン」といった男
第3章 クレオパトラ──失われた幻想
第4章 ジャンヌ・ダルク──死をへての勝利
第5章 モクテスマ二世──最後の皇帝
第6章 ギーズ公アンリ一世──神に従い、王に反して
第7章 コンデ大公──その傲慢不遜
第8章 フランソワ・アタナズ・シャレット──わが心のヴァンデ
第9章 リー──勇敢な将軍
第10章 トロツキー──裏切られた革命家
第11章 蒋介石──丈にあわぬ服を着た男
第12章 チェ・ゲバラ──伝説となったある男の最後の転落
第13章 リチャード・ニクソン──呪われたN