温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

下北沢街づくり見学してきました。〜きれいな街づくり、でも。。。。。〜

2022-10-30 19:37:24 | その他
私の所属しているNPOでは、横浜の桜木町周辺の東横線跡地の開発提案をしたいという案が出ています。そこで、下北沢が最近きれいな街づくりで評判いなっているというので2週間ほど前ですが10月15日に見学してきました。
それは、小田急線「東北沢駅」〜「世田谷代田駅」の 線路跡地を開発して生まれる、全長1.7kmの新しい“街”。 個性的な施設がぞくぞくと誕生したり、 地域のみなさんが参加したくなる仕掛けもご用意したり。 毎日ちょっとずつ表情の変わる下北線路街を、 ぞんぶんにお楽しみください。
あず、世田谷代田の駅前。きれいな駅前、割と小さめな駅なのにバスレーンが設けられています。
バスレーンの向こうの小さな憩いの場には足形が。

周辺のビル、
駅周辺。

ミニ田んぼがあった。
線路沿いではないけど、すく近くの路地を通って、町に入っていく。
動画追加しました。
下北沢
お茶が飲めるお店。茶房かな。
ちょっと進んだ先の小さな公園では出店が出ていて賑やか、土曜だったからかな。これが毎日だと住んでる人はどう思うのだろうか?
さらに駅沿いの道をゆく。
バンを利用した古本屋さんがあった。
さらに行く。
下北沢駅にきました。
さらに進みます。
東北沢駅。
確かに、きれいになり、賑わいもあり、楽しめる沿線沿いとなっていると思いました。しかし、ウイークデイもこの賑わいだと、ちょっと住んでる人は、人が多すぎ、少し迷惑に思う人もいるんではないかなと思いました。
賑わいも、屋台というか、出店というのは、ちょっとありきたりで、何か違うアイデアはないものかと思いました。
この感想を我々の提案にも活かせたらいいなと思いました。


暇と退屈の倫理学 國分功一郎著 読了 〜たまには哲学的思考をするのも暇つぶしに良いかも〜

2022-10-27 16:26:36 | 
暇と退屈の倫理学 単行本(ソフトカバー) – 2011/10/18 國分 功一郎 (著) 5つ星のうち4.3 461個の評価 すべての形式と版を表示 Kindle版 (電子書籍) ¥792 獲得ポイント: 8pt 今すぐお読みいただけます: 無料アプリ 単行本(ソフトカバー) ¥140 ¥140 より 51 中古品 ¥1,500 より 1 コレクター商品 【朝日新聞やニューヨークタイムズのインタビューで注目を浴びる気鋭のスピノザ研究者が、「3.11以降の生き方」を問う。は つ剌と、明るく、根拠をもって「よりよい社会」を目指す論客のデビュー。 何をしてもいいのに、何もすることがない。だから、没頭したい、打ち込みたい……。でも、ほんとうに大切なのは、自分らし く、自分だけの生き方のルールを見つけること。 ■すごい思想書 「読み進めるうちに、あぁ、こんなところに生きる意味があったのかと、一度人生をリセットしたような、そういう気分にさせてく れる本です。震災以降の現在ならなおさらです。[…]ありとあらゆる意味や関係にこんがらがってるであろう現実を一旦均 してしまうような、まさにリセットするような実に晴々として爽快な内容」――鈴木成一氏(マトグロッソ「鈴木成一 装丁 を語る。」#36より)。
この本は、午前0時の森というTV番組で、オードリーの若林と水卜アナウンサーが読んで面白かったと紹介しているのを見て香味を持った本だ。
最新版は文庫のようだ。
暇と退屈の倫理学 (新潮文庫) 文庫 – 2021/12/23 國分 功一郎 (著) 5つ星のうち4.3 461個の評価 すべての形式と版を表示 Kindle版 (電子書籍) ¥792 獲得ポイント: 8pt 今すぐお読みいただけます: 無料アプリ 文庫 ¥880 獲得ポイント: 40pt ¥600 より 21 中古品 ¥880 より 51 新品 ¥1,880 より 3 コレクター商品 暇とは何か。人間はいつから退屈しているのだろうか。 答えに辿り着けない人生の問いと対峙するとき、哲学は大きな助けとなる。著者の導きでスピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど先人たちの叡智を読み解けば、知の樹海で思索する喜びを発見するだろう。 2011年朝日出版社刊『暇と退屈の倫理学』、2015年太田出版刊『暇と退屈の倫理学 増補新版』と現代の消費社会において、気晴らしと退屈が抱える問題点を鋭く指摘したベストセラー、あとがきを加え、待望の文庫化。
下の人が述べているように私も最初の方は、哲学書か。読みにくいなと読み始めているうちに、だんだん面白くなってきた。難しいけど、いつも考えないようなことを哲学的に考えることができた。そういう意味でも目から鱗の本です。いつも哲学的な思考などしないので、とっつきにくくて難しいけど、哲学書と言っても、わかりやすい方かも。
5つ星のうち4.0 ガッテン!ガッテン!
 そこそこ売れた本だし何となく題名が頭の片隅にありなんとなく気になってた。最近また思い出し今さら読んでみた。 これはこれは想像以上。 ガッテン!目が鱗!なことが盛りだくさん。 現代人の生活や問題などに関して、歴史や人類学的な視点からの深い理由を知ることができる。 (直接書いてある内容以外にもあれもこれもそうだろうなといろいろ連想もできる。) 暇を嫌い何かに熱中せずにはいられない理由。 自分の心理的、肉体的潜在能力を発揮したいことの理由。 スマホ、ネット依存の理由。 人間が旅行や冒険好きな理由。 ノマド的生活やリモートワークは新しいようで古きよき感じなこと(語彙力w) 掃除が苦手な人が結構いることの本質。 固定的な集団生活、社会生活ということで問題が出やすいことの理由。 キャンプなどが人気な理由。 ただ書き方がくどいのはある。同じことを何度も繰り返したり。 もう少し説明の書き方がコンパクトなほうが読みやすい。 また結局説明は仮説でしかないだろう。 この本から得られた自分なりのヒントのポイントをメモしたりして、 さらに自分なりに考えて自分の生活に生かすといいと思う。 (まだ序盤しか読んでないのにまとめる奴。 

いつものように、気になったキーワードを列記する。
ーゴミの分別とは、そうして意識の外に放り捨てたものを、再び意識化することに他ならない
ー定住によって人間は、退屈を回避する必要に迫られるようになったというのである
ー暇のない人とは、自由にできる時間がない人、つまり、自らの時間の大半を労働に費やさねば、生きていけない人のことだ
ー消費者に欲しいものがあって、それを生産者が供給するなどというのはまったくの事実誤認である
ー消費社会では、物がありすぎるのではなくて、物がなさすぎるのである
ーノヴァーリスによれば、哲学とは何か?哲学とはほんらい郷愁である
ーなんとなく退屈だ。これが退屈の第三形式である
ー時間とは何か?時間とは瞬間の連なりである
ーハイデッガーの結論と提案
(1)人間は、退屈し人間だけが退屈する。それは自由であるのが人間だけでだからだ
(2)人間は決断によってこの自由の可能性を発揮することができる
ーだが、単に「考えることが重要だ」と言う人たちは、重大な事実を見逃している。それは人間はものを考えないですむ生活を目指して生きているという事実だ
ー人がものを考えざるを得ないのは、そうして作り上げてきた環社会に変化が起こったときであろう
ー退屈することを強く運命付けられた人間的な生

解説や感想は色々あるけどいくつか下に紹介する。
『暇と退屈の倫理学』という本が、深い洞察に満ちた作品でした。 目次 『暇と退屈の倫理学』簡単解説 暇と退屈の違い 人間はいつから退屈し始めたのか 暇につけ込む資本主義 暇を楽しむ技術

パスカルはまた、「ウサギ狩りに行く人にウサギを手渡すと、その人はイヤな顔をするに違いない」と意地悪な例を出します。 そう、ウサギ狩りに行く人はウサギが欲しいのではないのです。 著者はこれをこう分析します。 ウサギ狩りにおいて<欲望の対象>はウサギである。(中略)しかし、実際にはその人はウサギが欲しいから狩りをするのではない。(中略)ウサギは、ウサギ狩りにおける<欲望の対象>ではあるけれども、その<欲望の原因>ではない。 こんな感じで本書は進んでいきます。このペースで引用しているといくら文字数があっても足りないので、ばっさりと要点だけ書きます。

コロナ黙示録 海堂尊著 読了 〜安全はいいけど安心っていうのは感情的など、おっと思う言葉があった。〜

2022-10-10 22:57:07 | 

桜宮市に新型コロナウイルスが襲来。その時、田口医師は、厚労省技官・白鳥は―― そして“北の将軍"が帰ってくる! ダイヤモンド・ダスト号で起きたパンデミックと忖度政治。今、病院で起きていること。 これは虚構か真実か。作家・医学博士の海堂尊が描き出す、現代ニッポンの“今" 世界初の新型コロナウイルス小説、刊行! 2020年、東京オリンピックを前にした世界に、新型コロナウイルスが襲来した。 豪華クルーズ船ダイヤモンド・ダスト号で感染者が発生、この対応で厚労省を始めとする安保政府は後手に回る。 一方、北海道の雪見市救命救急センターでもクラスターが発生。速水晃一センター長を始め、対応に追われる。 クルーズ船感染者を、東城大学医学部付属病院ホスピス病棟、黎明棟で引き受けることになり新型コロナウイルス対策本部に任命された田口公平がその任にあたる。 一方、東京ではかつて「日本三分の計」を打ち出し、挫折した元浪速府知事・村雨を筆頭に政策集団・梁山泊が安保内閣の打倒をめざしていた……。
この本は、いつもの朝日新聞の書評を見て興味を持ったのではない。下のTVの再放送を数週間前に見て海堂尊という作家に興味を持ったからだ。医師でもある人のコロナに関する小説ということで、ぜひ読んでみたいと思った。
感想としては、医者とにしてのコロナ診療というか、コロナに対応する医療従事者の活躍は、興味を持って読めたけど、安倍政権を揶揄したような内容はあまり面白く読めなかった。登場人物の名前が似たような名前というのがかえって、誰のことかなど、余計な興味を生じさせて、ストーリー展開とは関係ないところで、頭を使ってしまって、話に打ち込めなかった。
『タイプライターズ~物書きの世界~』 12月18日(土)10時25分~11時50分 かたや芸人、かたやアイドルながら、ともに小説を創作し続ける作家としての顔を持つ又吉直樹(ピース)と加藤シゲアキ(NEWS)の二人が、ゲストに作家を招き、その知られざる素顔や執筆の裏側を探求していく、物書きの物書きによる物書きのためのバラエティー番組『タイプライターズ~物書きの世界~』。今回は『チーム・バチスタの栄光』でデビューして以来、数々の著書が映像化され、視聴者の人気が高いベストセラー作家、海堂尊(かいどう・たける)氏をゲストに招き、医師でありながらベストセラーを出し続ける異色の作家の素顔を紹介する。 また、海堂のデビューとなった「このミステリーがすごい!」大賞も特集する。
しかし、さすが医師であるということで。実際コロナってどのようなウイルス感染症なのか、その治療はどのようにするのか、何が怖いのかなど、TVのワイドショーはあれだけ毎日のようの放送しているにも関わらず、なにも詳しく正しく、皆に情報が提供できていないかを改めて感じた。いつも私は「ドキュメンタリーは事実の中に嘘がところどころある」、対して「小説は嘘の中に事実がちりばめられている」と書いたり、感じているのだが、まさにそれを実感する小説だった。
驚いたのは、私がいつも思っている言葉がそのまま載っていたこと。医師か看護師のセリフで、
「でも、『安心』を追い求めたら破滅します。『安心』は感情的で、そこに盲従がつきものだからです。私たちが追求すべきなのは『安全』です。これは論理的に希求できますから」という言葉。
メディアや政治家が決まり文句のように安全安心と言うけど、安全と言ってもいいけど、安心は安易に使ってはいけない曖昧な言葉。どうして、今の世の中は安全安心と言う言葉を無防備に使うようになってしまったのだろう。
もうひとつ。
「シンコロ(この本では新型コロナはシンコロと書かれている)は未知の病原体だから適度にルールを決めて、間違えたらコロコロ変えればいい。でも厚労省の連中は現実に合わせてルールを作るんじゃなくって、ルールに現実を合わせようとするから、こんがらがるんだ。
このセリフ。全くその通りだと思う。20世紀の効率第一の世の中で、ルールを決めて、それをきっちり守る、管理することが正義みたいな世の中だった、あえて過去形にしたけど、実は、いまだに管理することが正義という考えは続いている。ルールを作るのに異論はないけど、それはどんどん変えるのが大事。さっさと物事を決めてやってみて、それがうまくいかない場合は現実に合わせてどんどん変えていけばいいのだ。日本人は一度決めると、それをなかなか変えたがらない、議論に議論を重ねて決めるべきことも決まらず、そのうちうやむやにすることが蔓延しているように思う。中国では、あまり先のことは考えずに、どんどん色々やって、ダメならすぐ中止という感じだった。中国は極端かもしれないけど、日本はあまりに一度決めたら変えないが多すぎる。憲法改正も、変えることに臆病になってしまっているのでは?

その他、医療用語は難しい。理解せず読み飛ばした言葉が多かった。しかし、それらの医療の記述の中で、ワイドショーなどで、難しい言葉での説明がなく、なぜ、日本で臨床結果がないのか(いや、現場ではいっぱいデータがあるに決まっているけど、ワイドショーでは割愛している)や手洗いしか手が無い、手洗いはレッドゾーンとグリーゾーンを分ける基本、ECMOの機能のわかりやすい説明などの理解がかなりできた。その辺りに不満を持っ医療用語を勉強把握したい人は、読むと役に立つ本だと思う。私はこの海堂尊の『コロナ狂騒録』も読みたいと思っていたけど、先に書いた政治絡みの描写が邪魔だったので、読むのはどうしようかと迷っている。デビュー作『チーム・バチスタの栄光』は読んでもいいかな?