温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

米、2029年までに新車への自動ブレーキ搭載を義務化(ロイター)だそうだ〜安全は売り物ではない、これはいうまでもなく、当たり前のこと〜

2024-05-05 15:48:00 | ニュース
昨日東京へ移動、連休中だったので渋滞が心配だったけど、昨日はガラガラだった。2日に娘夫婦が孫を連れてきて、会社が終わって夜遅く東京出発で浜松に着いたのは3日の午前3時だった。4時ごろやっと寝れた。娘家族は、3日はスケートや浜松祭りを楽しんで、そして4日は昼少し前に浜松を出発し、我々も少し遅れて出発して、15時過ぎには東京に着いた。
さて、そんなこんなで慌ただしかったので投稿が遅れてしまったけど、数日前にロイターで以下の記事を見つけた。
米、2029年までに新車への自動ブレーキ搭載を義務化 配信 2024年4月30日 15:44更新 2024年4月30日 16:24 ロイター [ワシントン 29日 ロイター] - 米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は29日、2029年9月までに、米国で販売されるほぼ全ての新型乗用車とトラックに、衝突被害軽減ブレーキ(AEB)の搭載を義務付ける方針を発表した。これにより年間少なくとも360人の命が救われ、2万4000人の負傷が防げるとしている。
これは全く正しいと思う。安全に関する価値のある技術(本当に安全に寄与する技術)は、商品競争をするのではなく、義務化するべきだ。これは当たり前のことだと思う。日本では某社が、緊急ブレーキなどの安全を売りものにしたコマーシャルをしているけど、私はおかしいと思っている。そんなに本当に安全ならそれを売り物にするのではなく、広く世間に普及すべきでしょう。また、メディアやコメンテーターもそのような発言や追求をすべきでしょう!
これは当然誰もが気がつくべきことなのだけど、なんか日本の世の中はおかしくなっていると思う。

小林製薬、紅麹菌問題、メディアの報道に疑問 〜知りたいことがわからない〜

2024-03-29 13:07:48 | ニュース
今小林製薬の紅麹菌で問題が起き、話題となっている。
しかし、私にとっては、知りたい肝心の情報がなくて、私のとって大きな揉んだかどうかがわからない。
知りたい情報は、以下のように問題のあるロットナンバーのの情報は報道されているが、私の知りたいのはそれぞれのロットの生産数量と死亡者数、体調不具合発生者数だ。
小林製薬が発表した当該の製造番号は以下の通り
<ドラッグストアなどの店舗やECサイトでの販売分> 計14種類
製造番号:J3017、X3037、X3027、X3017、H3057、H3047、H3037、H3027、H3017、F3037、F3027、E3037、E3027、D3079
<当社の通信販売を通じての販売分> 計4種類
製造番号:X304、H306、G301、E301
以下のサイトでもう少し詳しいデータがわかるようだが、有料なので、結局わからない。
メディアは、注意を喚起するために、被害を防げるように、危険だと警鐘を鳴らすことに使命を感じているようだが、最低、ロットごとの生産数量などの情報は、皆に伝えるべきだと思う。
例えばXxxxxというロットでの製造数が1万個で、症状を訴えている人が10人(1%)なのか、1000人(10%)なのかで大きな違いがある。また、ロットが1000個で症状を訴えている人が100人いたら1割の確率ということになる。
メディアは、他の問題では、「科学的根拠に基づき・・・・・」という姿勢と首尾一貫していない。



ダイハツ不正その後〜今後に注目したい〜

2024-01-18 14:01:52 | ニュース
2024年が明けましたね。
地震と航空機事故で「無事に」とは言えない新年でした。私も今年は年賀状も辞めたので、年末年始とのんびりしすぎたので、2024年初めての投稿が本日ということで非常に遅くなってしまいました。
さて昨年末に投稿したダイハツの不正事件、具体的に記述のある投稿がありましたので引用します。
■「鉛筆を舐める」は、どの現場でも少なからず行われている…が… 上記のような事情があって、実験部員が実験データに手を加える…というほどではないにしろ、車両性能や安全に支障が出ない範囲で、「データを選別する」ということは、他のメーカーでも大なり小なりはやっているだろう(繰り返しになるが、今回明らかになったダイハツほど酷い不正ではないにしろ)。
たとえば、衝突試験などの実験データは、担当エンジニアがダミー人形を用いて身体や頭部にかかる加速度を測定して行われるが、生のデータはノイズだらけ。
その生データを見やすくするため、担当エンジニアがトリミング(不要な波形を切り取る)したり、ノイズフィルター(評価に不要な周波数成分を取り除く)をかけるなどをして、障害値という代表値を求める。
そのうえで、実験結果には必ずばらつきがある。少なくとも5回実施して上限下限の2例を除いて平均をとる等が必要だが、それをやるかやらないかは、その時の判断にゆだねられることもある。
また、たとえば目標値が「100未満」の実験において、実験結果が99ならばOKだが、101の場合をNGとするかも、担当エンジニアのセンスに託されることがある。
今回のダイハツの事例のように、最終工程へ開発遅れのしわ寄せが継承されてきた場合、しかも実験のチャンスが一度きりの場合ならば、数パーセントの外れは「見なしOK(※目標値未達だが実験誤差を加味して±10%の範囲なのでOK)」とする判断はあり得る。
この事件は、その後、2024年になって、国交相が認証試験のやり直しをしたり、認証取り消しをしたりしている。また、トヨタも現場に人を送ったりしているようだ。
体制や組織そのものが、これらを是としてきた組織なので、本当に変わるのは大変難しいだろうが、今後も注目していきたい。

ダイハツ不正問題〜追記〜

2023-12-30 22:57:27 | ニュース
先に、以下のように、ダイハツ不正問題というタイトルで投稿したが、下の記述の部分で少し言い忘れたので追加で投稿する。
また、認証試験や生産ライン出荷時には、各部品にバラツキがあり、結果的に出力や排ガスなどの結果にある幅が生じる。その幅は±3%くらいにもなり、それを前提で出力や燃費の公表値は発表・認知されている。
上のようなバラツキがあるので、私のいた会社および付き合いのあった会社(日本及び海外の会社)では、いわゆる生産時に公表される出力、燃費や排ガス試験の数字には、開発中には開発目標値が、余裕をもって達成できるように、数%あるいはそれ以上の数値に設定されていて、生産時にバラついて規制値をオーバーするとか、公表値に達さないということにならないようにしている。開発時にこれらの数値は生産の約1年前や数ヶ月前2〜3回、品質保証部門あるいは認証部門にチェックされて、生産をむかえることになっている。
ダイハツの例を見ると、これらの開発目標が設定されていないで、生産直前に、目標値を達成できないことになっているように感じる。これも常識とはずいぶん違う。どうなっているんだろう。関係トップマネージメントの総入れ替え、開発や認証の組織体制の根本的な変更が必要と思われる。

ダイハツ不正問題〜メディアでなかなか紹介されないので、具体的にどんな不正かを調べてみた〜

2023-12-30 16:47:07 | ニュース
ダイハツの不正問題、前代未聞の全車種出荷停止となっていますが、不正の内容が一部以外紹介されていないので調べてみました。
以下のサイトに「25の試験項目で計174件の不正行為が確認され、最も古いものは1989年までさかのぼる。対象はすでに生産終了した車種も含めて64車種(トヨタやマツダ、スバルが販売している車種を含む)に及ぶ。」と一部具体的な内容が記載されている。
「衝突試験」で繰り返された不正  具体的にどのような不正行為があったのか。
4月に発覚したのは、側面から衝突された時の乗員に対する安全性を確かめる「側面衝突試験」の不正で、ドアに量産時と異なる加工を施して試験を受けていた。

 5月のケースは、電柱などのポールに斜めから衝突した際の安全性を確かめる「ポール側面衝突試験」で、助手席側の試験データを運転席側のデータに流用していた。
一般に、運転席側にはハンドルなどがあるため、衝突安全性の基準をクリアするのが難しいとされている。

 今回新たに発覚した不正は、側面衝突時に作動するエアバッグを、試験の段階で制御装置が未開発であったため、タイマーで作動させていたり、前面衝突試験の結果をリハーサル試験の結果に差し替えていたといった不正で、非常に広範囲にわたっている。
また、以下のサイトでは、ミライイースの成功体験が、このような事態を招いたとの考察が載っている。
当時はトヨタ自動車の「プリウス」に代表されるHVが有力な低燃費の技術だった。
筆者は当時、大阪府のダイハツ本社でミライースの開発責任者にインタビューしたが、「車両重量が重くなるHVは軽自動車には不向きだ。価格も高くなってしまう。このためダイハツはHVを採用しない。
軽量化とエンジンの改良で低燃費を実現する」と語っていたのが印象的だった。

 ミライースはHVと遜色ない低燃費を実現しながら、価格はプリウスの半分程度の79万5000円に抑えた。そんな低燃費と低価格を武器にミライースは大ヒット。受注台数は発売後2週間で月販目標の約3.6倍に当たる約2万5000台に達した。
確かに上のサイトの考察は、わかるがもっと具体的に自分なりに考えたくてダイハツのサイトで調査報告書をダウンロードして熟読してみて、結果的には長くなってしまったが以下のようにまとめてみた。
ダイハツのサイトは以下のとおり、下のサイトから調査報告書のPDFをダウンロードした。皆様の方でもさらに詳細な内容を知りたい方は、以下のサイトから報告書をダウンロードして参照してください。
当社は、2023年4月28日に公表した認証申請における不正行為を踏まえ、公正で独立した第三者委員会を本年5月15日付で設置し、事案の全容解明および原因分析に加え、当社の組織の在り方や開発プロセスにまで踏み込んだ再発防止策の提言を依頼し、この度、その報告書を受領いたしました。その調査報告書について公表いたします。 この度の問題に関し、お客様をはじめとするステークホルダーの皆様には、多大なるご迷惑とご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。
さて、以下からは私がまとめた内容になります。このトピックの最後の方に作成した表をペーストしました。字が小さくかつ、まだ内容が盛りだくさんなので、さらにまとめてみます。上のサイトでは、以下のように3つの具体例が書かれている。
1.電柱などのポールに斜めから衝突した際の安全性を確かめる「ポール側面衝突試験」で、助手席側の試験データを運転席側のデータに流用していた。
2.側面衝突時に作動するエアバッグを、試験の段階で制御装置が未開発であったため、タイマーで作動させていた
3.前面衝突試験の結果をリハーサル試験の結果に差し替えていた
要するに、データ流用と試験そのものを変えて認証を受けていたということ、そしてテスト結果の差し替えである。
この中で、私が詳細をまとめた資料でも、流用はいくつもある。短期開発を最優先するために、立会認証管に説明したり、再試験をするのでは生産を遅らせる必要があるため、それを省略してしまうことが日常化していることがわかる。
また、認証試験では試験条件として、法規で重量や速度の範囲を決めているが、それが法規の範囲を超えてしまう際に、例えば、計測値は42mmだった際に法規内の数値41.5mmに独断で安全上問題ないだろうと変えてしまっているのがわかる。
また、試験車に車台番号が刻印されていないのに虚偽の車台番号を記入して申請している。
7項、後面衝突試験における不正行為の1. 衝突速度の虚偽記載の例では、「速度が基準を超過していたが不利な条件下での結果だったため安全上問題ないと判断して虚偽の速度を記載」とこれも独断で安全だろうと判断して虚偽記載をして申請してしまっている。
15. ヒップポイント試験における不正行為では、1.室内安全試験の評価項目として実施される試験における座席加工において、「立会試験の前日夜にはさみやカッターで着座位置を低くする加工を加えて調整した」とまさに犯罪行為をしていると言える行動をしていることは驚きだ。
このようなことを10件、20件と重ねているとは全く驚きである。
最後の24. 排出ガス・燃費試験における不正行為、25. 原動機車載出力認証試験における不正行為については、品質保証関係ではないが、開発として、私のしていた仕事に密接に関係している。
オイル温度を上げる、排ガスを漏らす、新しい触媒を使う、走行抵抗を小さくするなどは、誰もがすぐ思いつき開発中に課題解決のため色々トライした経験はエンジン技術者だったら誰でも持っているだろう。
出力に関しても、吸気通路を磨く、修正係数をいじるなども同様で、開発中の定番の課題解決方策だ。
しかし、あくまで、開発中であり、認証試験で、このようなことをするのは基本的には考えられない。ところが、ダイハツでは、都合の悪い数値は認証申請においては、日常的に書き換えるという風土となっていたと思われる。通常は品質保証部門は技術部とは別の組織として、トップの役員→部長→課長→係長(主任、班長)という組織が、品質保証部門と技術開発部門とそれぞれ独立してあって、技術部門が開発を急ぐあまり、上に見られる行動をとった場合、品質保証部門が待ったをかけるという組織になっているものだが、このダイハツの例では、品質(認証)担当部門と技術開発部門の責任分担がはっきり分かれていないように感じる。
また、認証試験や生産ライン出荷時には、各部品にバラツキがあり、結果的に出力や排ガスなどの結果にある幅が生じる。その幅は±3%くらいにもなり、それを前提で出力や燃費の公表値は発表・認知されている。だから、記者が試乗する車両などでは、その上限になるような準備をすることはあるが、それを認証試験で実行するというのは、なんということだという感じである。
私はこのような仕事に関わってきた人間なので、上記のような感想を持っているが、このような仕事に関わっていない人には、これらの不正に対していったいどのように感じるのかは興味深い。
以下が私の作成した不正のリスト一覧。



デンソー燃料ポンプ不具合事故 〜不具合に対する自由な発想が足りないのでは?〜

2023-12-16 22:34:16 | ニュース
このところ、読書に関する投稿以外あまりしていないので、今日は技術的な少し仕事であった技術的な話題を投稿したい。
10月に仕事を辞めたので、それまで、当事者で書けなかったことが今後は少し書けるようになったことだし、そのような記事も書いていきたい。しかし、年齢のせいかめんどくさい。笑
さて、ここ数日デンソー製燃料ポンプの不具合のニュースがいくつか紹介されている。
というのも、「今回のような事故は、今後も起こる危険性がある」(自動車の専門家)という声が上がっているからだ。
「クルマを運転中にエンストが起きると、運転者はパニックになり、冷静に路肩に停車できないどころか、停車するまでに追突される可能性も出てくる」(同専門家)と。
理由は、この欠陥燃料ポンプにはフェイルセーフ設計の視点が欠けていることにある。
その中で、上のニュースはフェイルセーフという言葉を使っている。まさに、私もこの事象はフェイルセーフ設計の視点が欠けていると思う。
みなさんは、自動車で高速道路を走っているときなど、一番安全上、危険な事象はなんだと思いますか?。上の記事はあたかも、急に停止したら危ないことに気が付かないのはエンジニアとしては問題だという論調だ。しかし、どうだろう、普通の人やエンジニアはスロットルあるいはアクセルが全開になって暴走するのが一番危険だと思うのではないだろうか。私もそう思う。
実際、電子スロットルを水上オートバイに採用した際に、私も、最初はそう思っていた。しかし、上で言うFMEAというフェールセーフの考えを織り込む手法で、スロットルが閉じる方が危険だという検討結果を経験した。なぜなら、全開による暴走は、ブレーキを使って、人間の意志で止める手段が存在する。しかし、全閉になってしまう事象は人間の意志では、手の施しようがないのだ。FMEA(Failure Mode and Effects Analysis)という手法では、いろいろな不具合を発想豊かに想定して、それぞれの事象に点数をつけ、どれが一番安全上問題かを皆で認識し合い、それぞれに対応案を考え、対策をうつのだ。
このとき、私は、暴走よりも突然灯ってしまうことの方が危険だというのは想定外の結果だった。
FMEA(故障モード影響度解析)とは
FMEA(Failure Mode and Effects Analysis)とは、製品や製造プロセスに潜在する故障モードを事前に洗い出し、影響を分析評価したうえで対策を講じる解析手法です。
故障モードとは、故障を引き起こす不具合(原因)を指し、故障そのものを意味するわけではありません。
故障モードの洗い出しにはFMEA評価フォーマット(FMEAシート)が活用されます。
当時、FMEAは新設計の機構などを開発する際には必ず実施するように決められていた。グループ討議などで、メンバーが順番でいろいろな不具合を提示し合うのだが、その際、多くの人は発想が乏しくて、「パス」する人が多かった。そう、地震が起きたら、とか津波が来たらとかいうことも、批判せず検討に入れるのがルールなのだが、皆あまり突拍子もないことが言えない。
そこで、過去からこの燃料ポンプの件の最近まで、いろいろな不具合において、私は、エンジニアの不具合に対する発想が貧困になっているのではないかと心配になる事象が多いと思う。
原発の津波による電力喪失、ホイールのボルトの緩み、システム更新時のITシステムの不具合、ロケット発射時の燃料漏れや発火など、きちんと想定して対応が組み込まれていれば、避けられていたのではと思う。プロがプロの仕事ができていないと感じる。
発想豊かに、いろいろな不具合を想定し、対策すれば、このようなことはかなり防げるはずだ。私たちの世代は、排ガス規制でエンジンなどはそれまで経験のない部品をつけ、経験のないシステムを構築してきた中で、ゼロから、いろいろな不具合を想定し、それに対して、対策を打ってきた。また、それが大変だけど非常に面白かった。ところが、最近のエンジニアは、立派なマニュアルがあるし、先人がやったFMEAの結果をベースに仕事をしてきた結果、不具合を想定する発想が貧困となっているのではないだろうか?マニュアルや過去の結果に頼るのではなく、ゼロから考え直すような訓練や組織としての姿勢が必要ではないかと思う。
さらに、自動運転などが話題となっているが、高齢者の運転する車の暴走事故が多いことから、自動運転車が暴走することに目が向いているかもしれないが、突然止まることも、それ以上に危険だという認識が、それらに関わるエンジニアに当然あると期待するが、大丈夫だろうか?。
TVであるコメンテーターだかタレントが、ハトを轢いて罰せられた事件から発想して、「自動運転車は、ハトなどが道を横切る際、それがハトだと判断して、急ブレーキをかけるべきか否か判断できるのだろうか?」と疑問を呈していたが、本当に大丈夫だろうか?また、ハトでもなく、路上に舞う落ち葉や紙屑などを、適切に判断して、急ブレーキをかけるべきか、そのまま速度を維持した方がドライバーや同乗者に安全となるという判断が適切にできるのだろうか?。どうなんだろう?当然、それらの事象を想定して、対策のロジックが織り込まれているんでしょうね?。

”ジャニーズ性加害” クローズアップ現代を見た。〜さすが、NHK、メディアとして番組として取り上げ、認めるところは認めた。民放も報道としての姿勢を問われる。〜

2023-09-12 00:05:07 | ニュース
今日、NHKのクローズアップ現代でジャニーズ性加害の問題を扱っているのを思い出して、リアルタイムではないがNHKプラスでさっき見た。内容は、私がメディアに対して望んていたことに近い内容だった。出演していた弁護士も、まだまだ、ツッコミが足りないとの指摘だったが、ジャニーズ事務所が、「性加害があった」、「謝罪をして補償をする」ことを述べたのと同様に、NHKは裁判の結果がでた2004年あたりまで遡って、当時責任者であった人たちの意見が述べられており、自分たちの責任は重いとの言葉があった。また、民放の責任者あるいは担当者にインタビューをした結果も扱っていたのは、評価に値する内容だった。
ジャニーズ事務所が会見を行い、性加害があったと初めて認めた。
クローズアップ現代は5月に、この問題を報じて以降、取材を継続してきた。元ジュニアたちが明かしたのは、今なお続く性加害のトラウマだった。
そして、問題の背景として指摘される“メディアの沈黙”。
なぜNHKも含め、テレビ業界は長年、ジャニーズの性加害問題に向き合ってこなかったのか。
そして、二度と被害を起こさないために何が必要なのか検証する。
NHKと民放では、スポンサーとの関係において大きく異なるので、民放もぜひ同様に意見を発してほしい。各メディアが、自分たちで、忖度というか、真実追求より、利益優先に走った原因を調べるあるいは意見を述べること、今後の具体的アクションを示すことが急務ではないだろうか。
10月の番組再編に、何らかのアクションが見れないようなメディアは私は信用できない。まあ、私は以前から、エンジニアとして技術に関する報道を、見聞きしてキャスターやコメンテーターはほとんど信用できないと思っていたのだけど。。。
今、これを書きながら、ニュースゼロを見ているが、ジャニーズのニュースキャスターがニコニコしながら、ラグビーの話題を語っているが、すごい違和感を感じる。とても、まともには聞けない。実際、今このブログを書いていて内容は聞いていないのだが。。。。TVがついていて、バックグランドサウンドとして、音が流れているという状態。
有働さん、櫻井さん、小川さん、宮根さん、過去の古舘さん、久米さんは古すぎるかな?、その他、朝の番組はあまり見ないので、キャスターの名前が思い浮かばないが、キャスターと言われる人たちから、このNHKのクローズアップ現代で、聞けた担当者、責任者の意見として、忖度はあったのか、どうして忖度したのかなどの意見をぜひ聞きたい。


NHKの報道番組「クローズアップ現代」(クロ現)が11日放送され、NHKを含むテレビ各局がジャニーズ事務所の故ジャニー喜多川前社長による性加害問題を報じてこなかったことを反省し、取り上げた。
 番組キャスターのNHK桑子真帆アナウンサーは「被害者に事態を動かす役割を担わせてしまった。
この事実を重く受け止め、責任を痛感しています」と真剣な表情で語った。 番組では、最高裁がジャニー氏の性加害を認定した2004年ごろのNHK、民放それぞれの関係者、元関係者ら53人に取材を打診。その中から40人に取材できたとした。
 現在、性加害問題を担当しているNHKの社会部デスク、松井裕子氏がスタジオ出演し、NHK元司法担当記者の「芸能ネタは民放や週刊誌に任せておけばいい。NHKの報道では扱わないという風潮だった」という回答などを紹介した。

 その上で、松井デスクは「週刊文春」が過去に性加害を追及していたが「週刊誌の報道であること、芸能スキャンダルとみなしていたことによって、ニュースで扱うに値しないという声があった」と解説。「(男性に対する)性被害の意識の低さもあった」と続けた。

 桑子アナは「ドラマやエンターテインメントの部門では問題に向き合おうとせず、報道では性被害や芸能界で起きる問題の意識の低さがあったと言える」と同調した。

「ジャニーズ性加害問題当事者の会」から相談を受ける蔵元左近氏もスタジオ出演。「クロ現」の取材、検証に「率直に申し上げてまだまだツッコミ不足」と鋭く指摘。
「今回のような事件を再発しないことを考える上では、NHKの組織上、体制上の問題があったと思う。
それを究明するような徹底的な事実調査が必要。そのツールの一つとして、第三者委員会の設置も必要に応じて行われるべき」と提言した。

ジャニーズ性加害問題#2〜本当にタレントは関係ないか?そうではないと思う〜

2023-09-10 20:01:54 | ニュース
先日、ジャニーズ性加害問題について、書いたけど、その後ジャニーズ事務所の記者会見もあり、一言触れたい。
この問題について、タレントは関係ないということをよく聞く、しかし、私はタレントの責任はゼロではないと思う。
それは、私の知っている限り、ジャニーズタレントが、小さな不祥事を起こしても、おそらく事務所がそれを大事にしないようにメディアに働きかけて、揉み消したんだろうという事例はいっぱいあると思う。その際、その恩恵によくした(自分は黙って、事務所がメディアに圧力をかけて対応してくれた)タレントは、無関係というわけにはいかないだろう。事務所に助けてもらっており、まさにジャニーズ社長の事例と全く同じようにメディアの忖度によって、事務所に助けてもらって現在の自分がいるということだ。そのようなことが思い当たるタレントは、私は無関係と言っていてはいけないと思う。
新社長が、「人類史上最も愚かな事件」、「鬼畜の所業」と言った発言が心の底から本音であると思い、同感であるのなら、自分からこういうことがあり、私も同類ですと言ってほしい、あるいはメディアでこのようなことがあったという事例を示してほしい。しかし、人間は欲望のままに生きるので、それは難しいだろう。しかし、世間の皆さんは、そういう意味で、タレントには一切罪がないというのは疑問であるということはわかってほしい。
メディアについては、いろいろなコメントを読んでみると、第3者委員会をたちあげて、誰のどのような発言で、「メディアの忖度」が始まり、どのようにして、それが当たり前になったのかを明らかにしないといけないなどの意見がすでに出ており、私は前からそのような意見だったので、私一人ではないと安心している。そのような、具体的なアクションがないと再発防止にはならない。私はクレーム処理で、難しいけどそれを散々強いられてきた。メディアやタレント事務所においても、忖度を一掃するのは難しいと言ってしまうのではなく、ぜひ、何らかの具体的アクションを期待する。

ジャニーズ性加害問題 〜USの映画「シーセッド」のようなものが日本で作れるのだろうか?今後に注目したい〜

2023-09-04 19:48:03 | ニュース
ジャニーズ性加害問題がメディアで話題になっていますね。ジャニーズ事務所が5月7日に会見を開くというので、ともかくそれ待ちですね。
ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏(2019年死去、享年87)の性加害問題を巡り、8月29日、事務所が設置した「再発防止特別チーム」が記者会見を開いた。約3カ月に及ぶ調査の結果、ジャニー氏による性加害があったことを認定。
被害者への救済策を打ち出すこと、ガバナンス強化のため藤島ジュリー景子社長(57)の辞任などを提言した。
ジャニー氏の性加害問題については、とりわけ日本では「週刊文春」が率先して報じてきた。世間の流れを変えるきっかけとなった記事を期間限定で特別に無料公開する。(初出:週刊文春 2023年6月15日号 年齢・肩書きは掲載当時のまま)
ジャニーズ事務所というかジャニーズという本人格の会社の問題は、社長が犯罪者であったということで、そのような会社をどう扱うかは世間なり、社会が判断することとなると思う。また、ジャニーズという会社は第3者委員会を設けて、先日その結果が報告された。私としては、もう一つの問題、「メディアはなぜある程度知っていたのに、見て見ぬふりをしたあるいは、放置した」ということに対して、メディア(新聞社、TV、雑誌など)は、会社と同様に、第3者委員会を設けて、中立の立場で、なぜこのようなことが起き、その原因は何で、今後このようなことが起こらないためには、現在のメディアの何が悪くて、組織や決定システムなど何をどのように変えなければならないかを調査しようとしないのか大疑問である。だって、このような社会を驚かす事件が起きた時にはメディアは「第3者委員会を設けて、中立な立場で検証すべきだ」と、過去何度も行言ってきたからである。
また、視聴者も我々も、声を上げるべきだろう。TVのキャスターがお声を上げるべきではないだろうか?まあ、キャスターは所詮TV局に雇われている身だから、そんなことはできないということなら、今後も「真実をお伝えするのが私たちの使命」とか言っているのは、今まで以上に????と思ってみるしかない。
メディアのこの件に関するコメントは「我々も真摯に受け止めなければいけない。。。。」などというのが、大半のコメントだが、真摯というのは「真面目に」ということの意味でしかない。具体的にどのようなアクションをするのか示してほしい。彼らはいつも、出来事が起こると会社や政府に「真摯というだけでなく、具体的な行動を示してほしい」とか言っていましたよね。今こそ自分たちが模範を示してほしいです。

そして、数日前、Amazon primeの中でおすすめで以下の映画を見た。これは、ハリウッドのワインスタインの性的暴行を記者が暴く内容のドキュメンタリータッチのドラマ。これを見て思ったけど、日本は、このジャニーズの性加害問題のドキュメンタリータッチのドラマを作れるのだろうか?メディアの側にいる人やクリエーターたちが、それだけの懐の深さというか問題意識を持てるかどうかが問われていると思う。これから、しっかり見て聞きたい。ジャニーズという会社の問題だけに矮小化してはいけないと思う。

映画プロデューサーのハーベイ・ワインスタインによる性的暴行を告発した2人の女性記者による回顧録を基に映画化した社会派ドラマ。
ニューヨーク・タイムズ紙の記者ミーガン・トゥーイーとジョディ・カンターは、大物映画プロデューサーのワインスタインが数十年にわたって続けてきた性的暴行について取材を始めるが、ワインスタインがこれまで何度も記事をもみ消してきたことを知る。
被害女性の多くは示談に応じており、証言すれば訴えられるという恐怖や当時のトラウマによって声を上げられずにいた。
問題の本質が業界の隠蔽体質にあると気づいた記者たちは、取材対象から拒否され、ワインスタイン側からの妨害を受けながらも、真実を追い求めて奔走する。
「プロミシング・ヤング・ウーマン」のキャリー・マリガンと「ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ」のゾーイ・カザンが2人の主人公を演じる。
「アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド」のマリア・シュラーダーが監督を務め、ブラッド・ピットが製作総指揮を手がけた。

ビッグモーター 〜CM起用俳優だけでなく、広告代理店も責任があるのでは?〜

2023-07-22 16:53:40 | ニュース
今、ビッグモーターの不正の話題がずいぶんワイドショーのネタになっていますね。
その余波はテレビCMにも波及している。ビッグモーターは「買い取り台数6年連続ナンバーワン」の実績を強調し、自社のCMを全国放送していた。
不正発覚後も変わらずCM放送を続けていたため、CMに起用されていた俳優の佐藤隆太さんの所属事務所ケイファクトリーが、自社の公式Webサイトでビッグモーターとの契約解除を発表した。
2017年から出演を続けていたが、好感度の低下を懸念し、事務所側から契約解除を申し出たとみられる。
これは、企業の不正の問題で、CM俳優は、一応関係ないけど、マイナスイメージを払拭したくて、契約解除などすることになるようです。
私は、この企業の宣伝を請け負って、利益を得た広告代理店もなんらかの責任を負うべきだと思う。少なくとも請け負った広告代理店名は公表するべきだと思う。なぜなら、広告を請け負う際に、この会社が、どのような経営幹部がいて、CM契約や作成過程で、どのような発言をしているかは知っているはずなので、この会社が倫理的に大丈夫かなどの判断ができたはずだと思う。経営上層部が問題のある発言をしても、それは不問で、収入が得られればCM作成を請け負うということでいいのかな?。
まあ、自由に仕事は請け負っていいと思うが、問題を起こした企業のCMを請け負って事件が報道されたら、広告代理店は、少なくとも名前を公表されるなどの責任を負うべきだと思う。
これは、今回のビッグモーターのような犯罪でなくても、CMで性能に偽りのある商品、製品欠陥があってリコールするような商品なども同様だと思う。
私はエンジニアとして製品開発を経験して、市場で問題が発生したら、リコールなどの処理・対応で苦労した経験があるが、その際、対策品の開発や対策品の市場への投入など、多くのペナルティを受ける経験をしてきたが、それらのペナルティを、CMで多くの人に欠陥商品を売ることに寄与した広告代理店はなぜ蚊帳の外に置かれ、責任を問われないのか不思議だった。
CM関連で、私は過去にも安全を売り物にしてセールスポイントにすることに疑問を呈してきたが、最近のスバルのアイサイトのCMにも違和感を感じる。「娘が水筒を忘れ」、「雨の日に、止まっているタクシーにぶつかりそうになる」というストーリーだが、なんか、違和感がある。水筒を忘れる、止まっているタクシーにぶつかりそうになるというストーリー展開が安全を売り物するCMとして適切な設定なのか?。CM作成の際に、どれほど安全に対してつっこんだ議論した上で作られたものかを疑問を感じてしまう。「水筒でいいんじゃない!」、「他社でなく、タクシーでいいんじゃない?」、「雨はすべって、危険が増すから、その方がいいんじゃない?」などののノリで作っていないことを願うばかりだ。
私は、安全なデバイスがあるのなら、特許などであるメーカーがその技術を独占するのではなく、皆に公開して、皆が自由に使えるようにすべきだと思う。だから、安全を売り物にするのは非常に違和感がある。これも広告代理店が責任を担っている。